『18/40』深田恭子演じる瞳子の魅力やキャラクターを深掘り

ドラマ
2023年07月24日
『18/40~ふたりなら夢も恋も~』©TBS

福原遥と深田恭子がW主演を務める新火曜ドラマ『18/40(エイティーン/フォーティー)~ふたりなら夢も恋も~』(TBS系 毎週火曜 午後10時~10時57分)の第3話(7月25日(火))放送を前に、覚悟を決めた有栖(福原)と偶然出会った瞳子(深田)にフォーカスする。

本作は、福原演じるキュレーターになるという夢に向かって歩き始めた直後に予期せぬ妊娠が分かる18歳・仲川有栖と、深田演じるアラフォーで仕事に生きて恋を後回しにしてきたアートスペシャリスト・成瀬瞳子の2人が、年の差を超えた“シスターフッド(=女性の絆)”を築いていく物語。

瞳子は、「BVアート」で働くアートスペシャリスト。広告代理店に勤務する傍ら、学生時代から好きだったアートに関わる仕事がしたいと独学で勉強を続けていた努力家で、30歳直前、不動産会社「BVリアルエステート」の社長・黒澤祐一(髙嶋政宏)から新たに立ち上げるアート事業を成功に導いてほしいと、直々にヘッドハンティングされた。

黒澤社長の期待どおり、瞳子は持ち前の発想力や交渉力、そしてもともとの知識を生かして、アート部門の成長に貢献してきた。上司や後輩から頼りにされているのはもちろん、作家や美術館など取引先からの信頼も厚い。今では、「BVアート」になくてはならないと言っても過言ではない存在で、地元・金沢をアートで盛り上げたいという思いも持つ、まさに仕事に生きてきた女性だ。

仕事中の彼女は、気配り上手で、笑顔を絶やさない。また、道にうずくまっていた有栖に声をかけ、妊娠していることが分かると、自分が予約を取っていた親友・柴崎薫(松本若菜)が経営するレディースクリニックへ連れていくという、面倒見のいい一面も。瞳子の会社が運営するアートカフェでアルバイトとして働き始めた彼女を心配し、再び薫の元に連れていくなど、面倒見が良いを通り越して、おせっかいな一面もある女性だ。

『18/40~ふたりなら夢も恋も~』©TBS

黒澤にヘッドハンティングされた約10年前の同じ日、瞳子は恋人からプロポーズをされた。しかし彼女は、仕事を取った。それから約10年。ようやく仕事で自分が満足できる結果を残すことができ、恋愛や結婚に目を向けてみようと思えた。実際、地元に住む母・貴美子(片平なぎさ)からも、結婚や孫のことを口うるさく言われている。40歳を目前に前向きに恋愛や婚活など自身の将来を考えるようになった瞳子は、マッチングアプリに登録した。

しかし現実は残酷だった。婦人科検診で、子宮内膜症の疑いがあると言われてしまったのだ。親友で産婦人科医の薫(松本若菜)から「前から月経痛や貧血の症状あったんじゃない?」と問われると、心当たりがある様子だった。女性の多くが体験したことがある症状なだけに、ドキッとした場面ではないだろうか。

しかも検査の結果、残りの卵子の数が少ないという診断も下った。若々しい見た目とは裏腹に、身体は確実に年齢を重ねている、ということだろうか。突然、「妊娠しにくい身体」という事実を突きつけられた瞳子は、産婦人科のベッドで泣き出してしまうのだった。

ここで浮かび上がるのは、「子供を産む身体的リミット」という現実。瞳子自身も、妊娠・出産にはリミットがあると分かっているのだ。子供が好きでいつか自分の子供が欲しいと願っていたにもかかわらず、仕事に忙しい日々で検診を後回しにしてきた。瞳子の「なんでちゃんと検診受けてこなかったんだろ…」という後悔の言葉を、真摯に受け止めた人は多かったのではないだろうか。

妊娠や出産をするタイミングではどうしても仕事を休まなくてはいけない。復職しても、仕事に全力投球することが難しい場合もあるだろう。瞳子のせりふにも、「さんざん見てきた、子供を産んで仕事に戻れなかった女の人たちをね」とあった。

『18/40~ふたりなら夢も恋も~』©TBS

では、妊娠・出産・育児とキャリアの両立は不可能なのだろうか。有栖は両立に向けて歩き始める。アートカフェで働きながら在宅バイトも始め、大学の勉強も諦めない。しかし実際はまだ18歳の女の子。法律上成人であるとはいえ考えが浅く、調べれば分かる“ブラックバイト”に引っかかってしまった。なんとも危なっかしい。

それでも瞳子は、有栖の目を真っすぐ見つめ、「世界中を敵に回してでも、自分の気持ちにうそをつかないで」「自分の生きたい人生を諦めるなってこと」「あなたがそうしたいと思ったら、握力全開にして全てを手に入れなさい」と言い切った。そして、有栖の決断を聞いた瞳子は、笑顔で「おめでとう」と伝えた。

いつの時代も、人が全てを1人で抱えて生きていくことは難しかったはず。壁にぶつかるたび、誰かの手を借り、相談をし、ひとつずつ解決し成長してきたに違いない。だからこそ思う。おせっかいな瞳子が有栖に「今日からうちで一緒に暮らします」と宣言したことは、不可能に近い難問を成立させる近道に違いないのだ、と。瞳子のこの英断を、応援していきたい。

『18/40~ふたりなら夢も恋も~』©TBS

第3話(7月25日放送)あらすじ

「今日から一緒に暮らします」と、瞳子(深田恭子)からの突然すぎる提案に有栖(福原遥)は思わず反発してしまう。しかし、そんな有栖の様子とはお構いなしに、自分がどうして有栖に関わろうとするのかを話し始める瞳子。最終的に瞳子から、市郎(安田顕)に全てを話して実家に戻るか、それとも瞳子と一緒に暮らすかという二択を突きつけられた有栖は、渋々瞳子との共同生活を選択する。

ぎこちないままスタートした有栖と瞳子の共同生活。最初は瞳子の持っている画集や図録に目を輝かせる有栖だったが、そのあまりに違う生活観に戸惑いを隠せない。

そんな中、有栖の勉強机をアパートから運ぼうと瞳子がファインアート運送の相沢(山崎樹範)を頼ると、そこには加瀬(上杉柊平)の姿が。作業を終え瞳子のマンションに向けて出発しようとしたそのとき、タクシーで近くを通った市郎が荷台に積み込まれた有栖の机を見かけてしまい…⁉

共同生活も慣れてきた中、有栖は瞳子をあることで怒らせてしまい家を出て行く。そして瞳子は、有栖をある場所に連れ出し…。

番組情報

火曜ドラマ『18/40~ふたりなら夢も恋も~』
TBS系
毎週火曜 午後10時~10時57分

<出演>
福原遥、深田恭子、鈴鹿央士、上杉柊平、出口夏希、長澤樹、八木勇征(FANTASTICS)、嵐莉菜、松本若菜、片平なぎさ、安田顕ほか

<スタッフ>
脚本:龍居由佳里、木村涼子
プロデューサー:韓哲、荒木沙耶、内川祐紀
演出:福田亮介、松木彩、宮﨑萌加

番組公式サイト:https://www.tbs.co.jp/1840_tbs/
番組公式Twitter:@1840_tbs
番組公式 Instagram:@1840_tbs

©TBS