宮藤官九郎が優弥(木戸大聖)の父役で『ゆりあ先生の赤い糸』に出演 菅野美穂と11年ぶりの共演「仏頂面が男前ですてきだなぁと」

ドラマ
2023年11月16日
『ゆりあ先生の赤い糸』左から)伴優弥(木戸大聖)、伴博(宮藤官九郎)、伊沢ゆりあ(菅野美穂)©テレビ朝日

菅野美穂が主演を務める木曜ドラマ『ゆりあ先生の赤い糸』(テレビ朝日系 午後9時~9時54分)の第6話(11月23日(木)放送)に、宮藤官九郎が出演する。

今年の「第27回手塚治虫文化賞」で頂点となる「マンガ大賞」に輝いた入江喜和の「ゆりあ先生の赤い糸」(講談社)を、菅野美穂主演で連続ドラマ化した本作。かつてない地味でタフで明るい“踏ん張るおっさん主婦”ヒロインが、目の前に突然現れた夫の彼氏、彼女、隠し子と奇妙な同居生活を開始。時にぶつかり合い、時に手を取り合い、みんなで意識不明状態となった夫の介護にいそしみながら、これまで想像もしなかった数奇な人生と血のつながりを越えた“家族”の絆を編み上げていく。

物語はいよいよ後半戦に突入。夫・伊沢吾良(田中哲司)がついに昏睡状態から目覚める中、主人公・伊沢ゆりあ(菅野)はワンオペで息子を育てる若きイケメン便利屋・伴優弥(木戸大聖)との禁断の恋に、どんどんのめり込んでいく…。

11月23日(木)放送の第6話では、ゆりあが優弥の父・伴博と初対面を果たすことに。しかも、何やら一波乱起こる気しかしない!? どうにも気になるこの父を、宮藤官九郎が演じる。

息子役を演じるのが木戸ということで、「俺の息子にしてはイケメン過ぎる、絶対に俺の遺伝子は入ってない」と、つい戸惑ったという宮藤。しかし実際に木戸と会うと、その人柄に一瞬でほれ込むことに。「本当に申し分ない、非の打ちどころがない好青年でした。お芝居もナチュラルで柔軟で、とてもやりやすかったです」と称賛の言葉が止まらない。

そんな木戸と共に、伸び伸び親子を演じた宮藤。「風貌で選ばれたんだろうなと思いましたので、その風貌を生かして“空気読めない、何考えてるか分からない、怪しい、けどばかではない、息子や孫を思う気持ちだけは本心”という軸はブレずに、自由に演じられたかなと思います」と手応えをにじませる。宮藤の“唯一無二の父親像”に注目だ。

息子&孫思いの父・博は、息子と禁断の恋を育むゆりあに対し、どう接するのか…。実はその後、ゆりあの心を新たに揺るがすことになる初対面となる。

『ゆりあ先生の赤い糸』©テレビ朝日

かつて単発ドラマ『Wの悲劇』(2010年)で恋人役、2012年公開の映画「大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]」では夫婦役を演じた菅野と宮藤。2017年には宮藤が脚本を手掛けた『監獄のお姫さま』に菅野が出演したが、俳優としての共演は実に11年ぶりとなる。

久々の共演に、菅野も「前作から11年ぶりだなんて…! そんなにもお互いに年を取ったんだなって、しみじみしちゃいますね(笑)。今、1月期の脚本を書いておられるそうで、お忙しい中こちらにも来てくださって、本当にうれしいです」と大喜び。

撮影でも「抜け感があってひょうひょうとしながらも、父親としての思いもしっかりと投げかけてくださって…。宮藤さんは脚本だけでなく、演技も天才だなってあらためて思いました!」と感動が止まらなかったそう。

一方、宮藤も「オンエアを見て、ゆりあ先生の仏頂面がすごく男前ですてきだなぁと思っていたので、間近で見られてうれしかったです」と高揚。そんな宮藤に菅野が表現する“おばさん”の真骨頂を尋ねると…「一番は笑い方、それもカメラが回ってない時の(笑)。笑い声なのに、隣の部屋から聞こえて来ると、ちょっとホラーな感じ」との回答が。

さらに「おばさんだけど思い切りが良く、悲壮感がないので、ガシガシ歩く所作とか、仏頂面とか、たんかを切る場面とか、ドキドキした表情とか、いろんな側面が見られて楽しいです。『もっとやれ!』と思いながら見ています」と大絶賛。菅野が率先して作ってくれる「楽しく明るいムード」に満ちた現場の空気共々、たっぷりと撮影を堪能したようだった。

宮藤によるコメント全文は以下を参照。

宮藤官九郎 コメント

◆『ゆりあ先生の赤い糸』の脚本を読んだ感想をお聞かせください。

現代的な家庭劇だなぁと思いました。夫の不貞の相手が美少年というのもいいし、そこへ子連れの女が加わり、みんなで夫の介護をするという設定が見事ですし、ゆりあ先生のせりふがただの正論じゃないところもすてきだと思いました。

◆今回演じられる伴博の印象、演じるうえで心掛けたことを教えてください。

風貌で選ばれたんだろうなと思いましたので、その風貌を生かして“空気読めない、何考えてるか分からない、怪しい、けどばかではない、息子や孫を思う気持ちだけは本心”という軸はブレずに、自由に演じられたかなと思います。

◆現場の雰囲気はいかがでしたか?

とても良かったです。菅野さんが楽しく明るいムードを作ってくださっているので、もうそれに身を任せてればいいんだなと思いました。

◆息子・伴優弥を演じる木戸大聖さんの印象をお聞かせください。

俺の息子にしてはイケメン過ぎる、絶対に俺の遺伝子は入ってない。それ以外は本当に申し分ない、非の打ちどころがない好青年でした。この業界には好青年風の若者はたくさんいるけど、彼は本物の好青年だと思います。お芝居もナチュラルで柔軟で、とてもやりやすかったです。

◆菅野美穂さんの印象をお聞かせください。

オンエアを見て、ゆりあ先生の仏頂面がすごく男前ですてきだなぁと思っていたので、間近で見られてうれしかったです。お芝居の間を合わせてくださって、おかげさまですごくやりやすかったです。

◆菅野さんは『監獄のお姫さま』(2017年)に続き、今回はまた違った“おばさん”を演じていらっしゃいますが、菅野さんが表現される“おばさん”の真骨頂とは?

一番は笑い方、それもカメラが回ってない時の(笑)。笑い声なのに、隣の部屋から聞こえてくると、ちょっとホラーな感じ。おばさんだけど思い切りが良く、悲壮感がないので、ガシガシ歩く所作とか、仏頂面とか、たんかを切る場面とか、ドキドキした表情とか、いろんな側面が見られて楽しいです。「もっとやれ!」と思いながら見ています。

◆本作の見どころを含め、視聴者の皆さまへメッセージをお願いします。

達者な皆さんがそろっていて、どの場面も面白く、見応えがあるので、僕の場面は“ながら見”できるようにサラっと演じました。久しぶりの俳優業なので、大目に見てください。

番組情報

『ゆりあ先生の赤い糸』
テレビ朝日系
毎週木曜 午後9時~9時54分

番組公式HP:https://www.tv-asahi.co.jp/yuriasensei/

©テレビ朝日