自らの仕事をまっとうするため廻(吉岡里帆)は過去へ  津田寛治扮する監査員も登場『時をかけるな、恋人たち』第10話【コメントあり】

ドラマ
2023年12月12日
『時をかけるな、恋人たち』©カンテレ

吉岡里帆が主演を務め、永山瑛太が共演する『時をかけるな、恋人たち』(カンテレ・フジテレビ系 毎週火曜 午後11時~11時30分)の第10話が、12月12日(火)放送。今回から登場する津田寛治よりコメントが到着した。

本作は、時間SFを得意とするヨーロッパ企画・上田誠のオリジナル脚本によるタイムパトロール・ラブコメディ。主演の吉岡里帆は令和の時代を生きる主人公・常盤廻役、彼女の恋の相手となる未来からやってきたタイムパトロール隊員・井浦翔を永山瑛太が演じる。

先週12月5日放送の第9話では、廻と翔の逃避行がタイムパトロール隊長・和井内(石田剛太)にまでバレるも、廻の上司・猿谷(岩谷健司)が未来の時間犯罪者と手を組んで金もうけをしているのを暴いた2人。さらに、その時間犯罪者がパトロール隊のメンバー・八丁堀(じろう)だったことも突き止めた。

12月12日放送の第10話では、八丁堀が仲間が罪を犯したことにショックを受けるパトロール隊メンバーの前で、自らの背信行為をわびる。しかし、事態はそれだけにとどまらず、八丁堀が時空犯罪団の自然食品密輸をほう助していたことも判明。そのせいで、廻が広告ビジュアルを手掛けていた新商品“ゆずこしょうキャラメル”に使うゆずの価格が高騰し、肝心のゆずが使えなくなるピンチに。

廻はつじつまを合わせて仕事をまっとうしたいと過去への違法トラベルを試みようとするも、未来から本部の監査員がやって来ることもあり、これ以上違法トラベルをするのは良くないと止められてしまう。

廻が過去に行けば、2人は間違いなく記憶を消され、今度こそ会うことは許されない。それだけは何としても阻止したい翔は必死で止めるが、廻は「私たちだけが幸せになっても、意味ないから」とタイムボードで過去に戻り、仕事以外にも次々とつじつま合わせをしていくが…。

『時をかけるな、恋人たち』©カンテレ

第10話から登場する、未来からやってくる監査員を演じる津田寛治は「実際には存在しない架空の職業ですので、まずは台本を読んでみないとつかめないなと思って、1話から全部読みました。ドラマに出てくるのは後半だけなんですけどね(笑)。でも本当に面白くて、夢中になって全部読んでしまいました」と。

そして、「上田誠さんの脚本作は、同じタイムトラベルものでも全部カラーが違って、つくづくタイムトラベルの達人なんだなと。職人のように、いろんな思いが観客の心に届く作品が書ける方だと思いました。決して、文系的な物語を作る才能だけじゃなくて、理系の計算もしっかりできてないと成立しない物語なので、素晴らしいなと感動しました」と語った。

実際に演じた感想としては、「まずセットに入ってみたら、美術さんの作り込みが素晴らしくて、いわゆる普通の未来のセットじゃなく、どこか懐かしいにおいがする。“昭和のにおいがする未来”っていうんですかね。見たことのないような未来の基地がちゃんと作られているのに感動して。衣装も“リアルな未来”というよりかは“レトロな未来”で、『こう来たか!』っていう感じがありました」と、セットや衣装を称賛。

演技に影響もあったようで、「自分が事前に考えてきた監査員とはどんどん変わっていって、あっという間に自分が思っていたものは全部捨て去り、違う監査員になりました(笑)。やっぱり役者って美術さんに影響されますね。用意されている服や小道具、セットを見ると、家で考えてきたことが全部変わってしまうみたいな。よくあるんですけど、今回もまさにそんな感じでしたね」と笑顔に。

「監査員の目線で、たった一組のカップルの色恋沙汰で全世界を危険にさらすわけにはいかない! という思いで演じていました」と振り返った。

そして「最終回まで見ていただいた後、必ず皆さんは、またもう1回、1話から見たくなると思うんですよ。いろんなところに伏線が張られていて、本当にクレバーな物語になっていますので、ぜひ最後までご覧になった後も、また見直していただくことを強くお勧めします!」とメッセージを寄せた。津田のコメント全文は下記に掲載。

津田寛治 コメント
『時をかけるな、恋人たち』©カンテレ

◆今回、本部の「監査員」役で第10話からの登場となります。

実際には存在しない架空の職業ですので、まずは台本を読んでみないとつかめないなと思って、1話から全部読みました。ドラマに出てくるのは後半だけなんですけどね(笑)。でも本当に面白くて、夢中になって全部読んでしまいました。上田誠さんが脚本の作品は、同じタイムトラベルものでも全部カラーが違って、つくづくタイムトラベルの達人なんだなと。職人のように、いろんな思いが観客の心に届く作品が書ける方だと思いました。決して、文系的な物語を作る才能だけじゃなくて、理系の計算もしっかりできてないと成立しない物語なので、素晴らしいなと感動しました。それで、実際に演じさせていただいて、まずセットに入ってみたら、美術さんの作り込みが素晴らしくて、いわゆる普通の未来のセットじゃなく、どこか懐かしいにおいがする。“昭和のにおいがする未来”っていうんですかね。見たことのないような未来の基地がちゃんと作られているのに感動して。衣装も“リアルな未来”というよりかは“レトロな未来”で、「こう来たか!」っていう感じがありました。その中で、自分が事前に考えてきた監査員とはどんどん変わっていって、あっという間に自分が思っていたものは全部捨て去り、違う監査員になりました(笑)。やっぱり役者って美術さんに影響されますね。用意されている服や小道具、セットを見ると、家で考えてきたことが全部変わってしまうみたいな。よくあるんですけど、今回もまさにそんな感じでしたね。

◆このドラマの監査員は、クールで冷徹な部分も持っていなければ…ですが、記憶を消したりもしなければならず、切ない立場の役柄ですよね。

そうですね。でも、実際にタイムトラベル的なことがたくさん起こる未来があったとしても、それをちゃんと監視する役職は出てくるんだろうなと思っていますし、そこには一つ信念もあるだろうとは思うんです。時代が変わってしまうと、今あるものが全部なくなってしまう可能性もありますし、そういうことを起こさないために、ほかの仕事よりも、ものすごく厳しい目で見ていかなきゃいけない部分もあるだろうなと思って。監査員の目線で、たった一組のカップルの色恋沙汰で全世界を危険にさらすわけにはいかない! という思いで演じていました。

◆最後に、視聴者の皆さんにメッセージをお願いします!

最終回まで見ていただいた後、必ず皆さんは、またもう1回、1話から見たくなると思うんですよ。いろんなところに伏線が張られていて、本当にクレバーな物語になっていますので、ぜひ最後までご覧になった後も、また見直していただくことを強くお勧めします!

番組情報

火ドラ★イレブン『時をかけるな、恋人たち』
カンテレ・フジテレビ系
毎週火曜 午後11時~11時30分

出演:吉岡里帆、永山瑛太、伊藤万理華、西垣匠、田中真琴、夏子、石田剛太、じろう(シソンヌ)ほか
脚本:上田誠(ヨーロッパ企画)
音楽:王舟
主題歌:Chilli Beans.「I like you」 (A.S.A.B)
オープニング曲:PEOPLE 1「ドキドキする」 (Sony Music Labels)
プロデューサー:岡光寛子(カンテレ)、白石裕菜(ホリプロ)
監督:山岸聖太、山口淳太
制作協力:ホリプロ
制作著作:カンテレ

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