桜田ひより「食の大切さや人の温もりをあらためて感じることができました」『あたりのキッチン!』最終話

ドラマ
2023年12月23日
『あたりのキッチン!』©東海テレビ ©白乃雪/講談社

『あたりのキッチン!』(東海テレビ・フジテレビ系 毎週土曜 午後11時40分~深夜0時35分)の最終話(12月16日(土)放送)に登場する料理が公開。また、渡部篤郎、窪塚愛流、工藤美桜のクランクアップレポートとコメントが到着した。

極度の人見知りで他人とまともな会話ができず、目すら合わせられない。コミュニケーション能力ゼロ、ゆえに友達もできず空回りばかりしてしまう大学3年生の辺清美。そんな清美が、唯一可能なコミュニケーション手段は「料理」だった。本作では、料理を通じて清美の成長を描く。

辺清美を演じるのは、女優として目覚ましい活躍を見せる桜田ひより。清美が働く定食店「阿吽」の店主・中江善次郎に渡部篤郎。また善次郎の一人息子で、父親に素直になれずお互いに壁を感じている高校生・中江清正を窪塚愛流が演じる。

本日12月23日(土)についに最終話を迎える本作。一流料理店「和食おおそね」での試験結果について「全然ダメでした…」と善次郎に告げた清美。そんな彼女の右手には痛々しい包帯が…。清美に一体何が起きたのか。

『あたりのキッチン!』©東海テレビ ©白乃雪/講談社

そして「今宵の逸品」も今回が最後。ラストを飾るのは「食べ応えしっかりハンバーグ」。家庭料理の定番であり、洋食店の人気メニューでもあるハンバーグ。誰からも愛される「間違いのないメニュー」ながら、実際に作ってみると「肉汁が流れ出てしまってパサパサ」「肉々しいのはちょっと」など、おいしく作るには意外とハードルが高い。そんな悩みを、清美が解決する。監修は、東京・恵比寿「賛否両論」の笠原将弘。笠原によるひと工夫は、鉄人ならではのセンスが光る。

『あたりのキッチン!』©東海テレビ ©白乃雪/講談社

ポイント1は「タネをこねる際は手早く!」。ハンバーグのタネは、ひき肉の粒感がなくなるくらいまでこねることが大事だが、じっくり行うと手の熱で肉の脂が溶け出し、まとまりにくくなってしまう。ここは素早くこねるのがポイント。こねる前に手を冷水で冷やしたり、氷水の入った大きめのボウルを用意して肉ダネを入れたボウルを重ねるのも、温度が上がるのを防ぐことができるのでお勧めだ。

『あたりのキッチン!』©東海テレビ ©白乃雪/講談社

ポイント2は「生のタマネギを使うことで食べ応えアップ」。肉ダネに加えるタマネギは、あらかじめ炒めておいたものを混ぜ込むのが一般的。だが生のままみじん切りにして加えると、食べ応えが出るのと同時に肉々しさが減り、胃にもたれない。また成形する際に手にサラダ油を塗ってハンバーグの表面を滑らかにすると、焼く際に肉汁が逃げにくい。

さらに笠原からは「肉汁あふれるハンバーグに仕上げるコツはいろいろありますが、パン粉よりも吸水率の高い焼き麩をおろして使う方法があります。焼く際は加熱しすぎず、最後は余熱で火を通すようにするのも肉汁が逃げないポイントなので、ぜひ試してみてください。胃にやさしく食べ応えを求めるなら、タネに豆腐を混ぜるのもありですね。またソースは、味噌やカレー、和風のあんかけ仕立てなども、目先が変わって楽しめます」と、もうひと手間の提案も。

また、笠原は最終回を迎えるに当たり「今回、『あたりのキッチン!』の料理監修を担当させてもらい、シンプルな料理こそ、1つ1つの手順が重要になることに、あらためて気付かされました。そして料理は食べる人のことを考えて作る、まさに思いやりがかたちになったものなんですね。本当にありがとうございました」と語っている。

『あたりのキッチン!』©東海テレビ ©白乃雪/講談社

そして、本作を引っ張ってきた若き座長・桜田。全ての撮影を終え「撮影の間は清美でいる時間が長くて、彼女を通して食の大切さや人の温もりといったことを、あらためて感じることができました。私自身、毎週の放送が楽しみだったし、現場でたくさんのことを吸収できているという実感があって撮影は楽しく、貴重な宝物のような時間でした。本当に皆さん、ありがとうございました」と感謝を伝えた。

桜田によるコメント全文は以下を参照。

桜田ひより コメント
『あたりのキッチン!』©東海テレビ ©白乃雪/講談社

◆無事クランクアップ、おつかれさまでした。

これで終わりと思うと少し寂しくなってしまいますね。清美はコミュニケーションをとるのが苦手だけど、自分なりに一生懸命気持ちを伝えようとする女の子。撮影を振り返ると、その“苦手だけど一生懸命”という微妙なさじ加減の演技に、最初は少し苦労したことを思い出します。

◆思い出に残っている料理やエピソードはありますか?

どれも印象深いですが、あえて挙げるとすれば、第4話の麻婆豆腐の回でしょうか。清美が同世代の人たちと食卓を囲み、友達の輪を広げていくという内容で、その頃から清美が人との距離感をつかめるようになってきたので、印象に残っています。また私自身が体験できなかったキャンパスライフの雰囲気も味わえて楽しかったですね。

『あたりのキッチン!』©東海テレビ ©白乃雪/講談社

◆渡部篤郎さんや窪塚愛流さんの印象はいかがでしたか?

渡部さんにはたくさん助けていただいたし、本当にすごい俳優さんだなとあらためて感じました。毎回いいボールを投げていただいて、私もいろいろなことを吸収できたかなと思っています。

窪塚さんは以前にも共演させていただいたのですが、同世代の方が現場にいることで、気持ちが随分とラクになりました。彼の真っすぐなところが清正ともリンクしていて、自然とこちらも応援したくなりましたね。

◆清美を演じられて、料理や食に対する考え方に変化は?

もともと料理が好きですし、誰かと一緒にご飯を食べるのも好きなんです。このドラマに対する感想などを皆さんから伺っていると、誰もが食に興味があるし、人生の一部といっても過言ではないんだなと感じました。食べるものによって、体調どころか気分も大きく変わりますよね。あらためてご飯が、とても大切なんだなということに気付かされました。

◆ドラマに登場した料理で、作ってみたいものはありますか?

第2話に登場したサバの味噌煮ですね。これまで作ったことがなかったのですが、とてもおいしかったので、ぜひ作ってみたいと思いました。あと、第9話のスパイシーお子様カレーも面白いなと思いました。スパイスが利いていて本格的な味なんですが、辛さは抑えられているんです。これはぜひ作って家族に振る舞いたいと感じました。

『あたりのキッチン!』©東海テレビ ©白乃雪/講談社

◆最後に、視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。

第1話から悩みながら、迷いながら前に進んできた清美ですが、最終回では立派に成長した姿を皆さんに見ていただけると思います。清美や周囲の人たちの想いが詰まった回で、感動する場面や前向きになれる場面もたくさんあります。もちろんハンバーグなどおいしい料理も登場するので、ぜひ楽しみにしていただきたいと思います。

第11膳(最終話)あらすじ
『あたりのキッチン!』©東海テレビ ©白乃雪/講談社

「和食おおそね」の採用試験で手にけがをしてしまい、試験を受けられなくなった清美(桜田ひより)。唯一の取り柄である料理もできなくなり、善次郎(渡部篤郎)にも顔向けができないと「阿吽」にも顔を出さなくなる。失意の底にいる清美だが、今まで料理を通じてつながってきた周りの人たちが、優しく手を差し伸べてくれた…。“絶対味覚” でコミュニケーションをとり、成長してきた大学生・辺清美の物語、いよいよ完結。

番組情報

『あたりのキッチン!』
東海テレビ・フジテレビ系
毎週土曜 午後11時40分~深夜0時35分

出演:桜田ひより、窪塚愛流、工藤美桜、峯村リエ、原沙知絵/渡部篤郎

原作:白乃雪「あたりのキッチン!」(講談社アフタヌーン KC)
企画:市野直親(東海テレビ)
脚本:橋本夏(『わたしのお嫁くん』(フジテレビ系)、『オクトー ~感情捜査官 心野朱梨~』(読売テレビ・日本テレビ系)、『ゴシップ#彼女が知りたい本当の○○』(フジテレビ系)ほか)
ニシオカ・ト・ニール(『賭けからはじまるサヨナラの恋』(U-NEXT)、『イケメン共よ メシを喰え』(テレビ大阪)ほか)
音楽:MAYUKO、眞鍋昭大
演出:岩田和行(『絶対零度~特殊犯罪潜入捜査~』『家族ゲーム』(フジテレビ系)、『黒鳥の湖』(WOWOW)ほか)
菊川誠(土ドラ『リカ』、『純愛ディソナンス』(フジテレビ系)、『悪魔はそこに居る』(Paravi)ほか)
本間利幸(『アイゾウ』『シンデレラはオンライン中!』(フジテレビ)、『左ききのエレン』(TBS)ほか)
木下高男(『ばらかもん』『警視庁いきもの係』(フジテレビ系)、『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日系)
プロデューサー:遠山圭介(東海テレビ)(土ドラ『三千円の使いかた』『おいハンサム!!』『その女、ジルバ』ほか)
貸川聡子(共同テレビ)(『忍者に結婚は難しい』『推しの王子様』『知ってるワイフ』(フジテレビ系)ほか)
制作協力:共同テレビ
制作著作:東海テレビ

番組サイト:https://www.tokai-tv.com/atarinokitchen/
番組Instagram:https://www.instagram.com/dodra_tokaitv/

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