渡部篤郎、窪塚愛流、工藤美桜が『あたりのキッチン!』クランクアップ 第10話の料理は思い出の「ちらしずし」

ドラマ
2023年12月16日
『あたりのキッチン!』©東海テレビ ©白乃雪/講談社

『あたりのキッチン!』(東海テレビ・フジテレビ系 毎週土曜 午後11時40分~深夜0時35分)の第10話(12月16日(土)放送)に登場する料理が公開。また、渡部篤郎、窪塚愛流、工藤美桜のクランクアップレポートとコメントが到着した。

極度の人見知りで他人とまともな会話ができず、目すら合わせられない。コミュニケーション能力ゼロ、ゆえに友達もできず空回りばかりしてしまう大学3年生の辺清美。そんな清美が、唯一可能なコミュニケーション手段は「料理」だった。本作では、料理を通じて清美の成長を描く。

辺清美を演じるのは、女優として目覚ましい活躍を見せる桜田ひより。清美が働く定食店「阿吽」の店主・中江善次郎に渡部篤郎。また善次郎の一人息子で、父親に素直になれずお互いに壁を感じている高校生・中江清正を窪塚愛流が演じる。

残すところあと2話となる中、善次郎と清美の父が旧知の仲だったことが判明。また、清美を慕う樹(森島律斗)の登場になぜか清正の心がザワつくなど、ラストに向けて波乱の展開に。

『あたりのキッチン!』©東海テレビ ©白乃雪/講談社

そんな第10話に登場する料理は、善次郎と清美の父の関係を物語る「ちらしずし」。ドラマの料理監修を務める東京・恵比寿「賛否両論」店主・笠原将弘のセンスが光る、ここだけのオリジナルレシピだ。

すし飯の上にさまざまな具材を「散らす」ことから、その名が付いたちらしずし。錦糸卵やでんぶで華やかに盛り付けることも多く、誕生日などおめでたい日に登場する家庭も少なくない。ただ、「すし飯がベチャっとした感じになるので苦手」といった意見も。そんな声に応える、今回の善次郎版ちらしずしのレシピとなっている。

『あたりのキッチン!』©東海テレビ ©白乃雪/講談社

ポイントの1つ目は「コメは、硬めに炊いておく」。おいしいご飯のポイントはもっちり軟らかな食感だが、ちらしずしを作る際にはこの食感がむしろマイナスに。すし酢を加えるとベチャッとしてしまうため、普段よりも水分を減らし、硬めに炊くほうがいい。可能であれば、使用するコメもあっさり硬めの品種を選んでおくと失敗がない。

ポイント2は「かんぴょうとガリを細かく刻んで、すし飯に混ぜる」。細かく刻んだかんぴょう、ガリ(甘酢に漬けたショウガ)、白ごまを混ぜることで、こだわりのすし飯に。見た目の華やかさに“食感”も加わって、本格派のちらしずしとなる。どんな工程も丁寧に、見えないところのちょっとしたひと手間を加えるのが板前ならではだ。

さらに笠原は「ちらしずしのすし飯を上手に作るポイントは、熱々のご飯を使うこと。そして様子を見ながら、少しずつすし酢を加えていくと、上手に仕上がると思います。もちろんうちわであおいだり、濡れ布巾をかぶせることも忘れずに」と。

「そしてご家庭でちらしずしを作るなら、生ハムやアボカド、クリームチーズ、サラダチキンなどを加えると、雰囲気も変わっていいのではないでしょうか」と、もうひと手間も提案した。

『あたりのキッチン!』©東海テレビ ©白乃雪/講談社

またこのたび、主演の桜田を支えてきた渡部、窪塚、工藤美桜らがクランクアップ。「定食屋の主人」という普段とは少し異なる役柄を、抑えた演技で魅せてくれた善次郎役の渡部。最後のシーンは清美や清正と鍋を囲む、自宅の居間でのシーンだった。

「阿吽」閉店後という設定のため、ジャージの上下というくつろいだ雰囲気だが、鍋のふたを開けてどう取り分けるのかなど、細かな動きの部分まで監督と入念に打ち合わせていく姿が印象的。クランクアップを迎えると、居間のセットを取り囲むようにスタッフが集まり、渡部に拍手が送られた。桜田は握手を求め、窪塚は深々と頭を下げ、感謝を伝えた。

『あたりのキッチン!』©東海テレビ ©白乃雪/講談社

清正役の窪塚は、親友でありサッカー部の仲間である小野(田中奏生)、中澤(小林拓司)と共に「阿吽」近くの商店街を歩くという、屋外のシーンでクランクアップ。

商店街の一角でスタッフに囲まれながらあいさつをしようとすると、花束を持った桜田が登場。この日は一足早く撮影を終えていたが、窪塚のクランクアップを祝うために待っていたのだ。一瞬戸惑ったような表情を浮かべた窪塚だが、うれしそうに桜田から花束を受け取った。

そして鈴代桜役の工藤美桜は、桜の実家でクランクアップ。撮影は、都心から車で2時間近くかかる自然豊かな郊外で行われた。清美のサポートを受けた桜が初めて料理にチャレンジするなどさまざまなシーンを撮影し、最後は2人がすっかり打ち解け枕を並べて休むというシーンでクランクアップとなった。渡部、窪塚、工藤によるコメント全文は以下を参照。

『あたりのキッチン!』©東海テレビ ©白乃雪/講談社
渡部篤郎 コメント

料理を扱う番組には、大切なことが3つあります。まぁ、それはさておき(笑いながら)、いろんな作品でさまざまな出会いがあるんですけれど、何より僕はいいスタッフと共演者に出会えることが財産だと思っています。今回もとてもいい出会いになりました。ありがとうございました。

窪塚愛流 コメント

いやぁ、寂しいです。以前、桜田さんとお芝居をさせてもらった時に、今の自分の基礎にもなっていることを教えてもらいました。そして今回、お互いに成長して再会できて、さらに渡部篤郎さんという大先輩とご一緒できたことで、固まりかけていた「自分の芝居」をまた壊すことができました。もっとお芝居を頑張らなければと思いました。皆さんのおかげで最後まで駆け抜けることができて、とても感謝しています。

工藤美桜 コメント

未熟な点もあったかと思いますが、この作品に参加できて本当にうれしかったです。鈴代桜を演じることで私自身の食に対する関心もより一層深まったし、人と人とのつながりといった温かな部分を感じることができて、とても良かったです。そして桜田さんのそばでお芝居をさせていただいたことは、とても勉強になりました。また皆さんとご一緒できるように頑張ります。本当にありがとうございました。

第10膳 あらすじ

『あたりのキッチン!』©東海テレビ ©白乃雪/講談社

料理人になりたいと打ち明けた清美(桜田ひより)に対し、「あなたをうちの店に置いておくわけにはいかない」と告げた善次郎(渡部篤郎)。実は善次郎と清美の父は、かつて料理人として同じ料亭で働いていたのだった。今まで打ち明けられなかったことをわびつつ、「お父さんと同じ道に進もうとするあなたには、ちゃんとした場所で才能を伸ばしてほしい」と一流店での修業を勧める善次郎。「和食おおそね」の採用試験のため、清美は善次郎に調理の基礎から教わることになるのだが…。

番組情報

『あたりのキッチン!』
東海テレビ・フジテレビ系
毎週土曜 午後11時40分~深夜0時35分

出演:桜田ひより、窪塚愛流、工藤美桜、峯村リエ、原沙知絵/渡部篤郎

原作:白乃雪「あたりのキッチン!」(講談社アフタヌーン KC)
企画:市野直親(東海テレビ)
脚本:橋本夏(『わたしのお嫁くん』(フジテレビ系)、『オクトー ~感情捜査官 心野朱梨~』(読売テレビ・日本テレビ系)、『ゴシップ#彼女が知りたい本当の○○』(フジテレビ系)ほか)
ニシオカ・ト・ニール(『賭けからはじまるサヨナラの恋』(U-NEXT)、『イケメン共よ メシを喰え』(テレビ大阪)ほか)
音楽:MAYUKO、眞鍋昭大
演出:岩田和行(『絶対零度~特殊犯罪潜入捜査~』『家族ゲーム』(フジテレビ系)、『黒鳥の湖』(WOWOW)ほか)
菊川誠(土ドラ『リカ』、『純愛ディソナンス』(フジテレビ系)、『悪魔はそこに居る』(Paravi)ほか)
本間利幸(『アイゾウ』『シンデレラはオンライン中!』(フジテレビ)、『左ききのエレン』(TBS)ほか)
木下高男(『ばらかもん』『警視庁いきもの係』(フジテレビ系)、『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日系)
プロデューサー:遠山圭介(東海テレビ)(土ドラ『三千円の使いかた』『おいハンサム!!』『その女、ジルバ』ほか)
貸川聡子(共同テレビ)(『忍者に結婚は難しい』『推しの王子様』『知ってるワイフ』(フジテレビ系)ほか)
制作協力:共同テレビ
制作著作:東海テレビ

番組サイト:https://www.tokai-tv.com/atarinokitchen/
番組Instagram:https://www.instagram.com/dodra_tokaitv/

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