伊藤淳史&小池徹平が『離婚しない男』の魅力を深掘り!鈴木おさむは篠田麻里子への思いも明かす

ドラマ
2024年01月21日
左から)鈴木おさむ、伊藤淳史、小池徹平

伊藤淳史主演ドラマ『離婚しない男-サレ夫と悪嫁の騙し愛-』(テレビ朝日系 毎週土曜 午後11時30分~深夜0時)のスタートに際して開催された「スペシャル座談会」に伊藤と小池徹平、脚本を手掛ける鈴木おさむが登壇した。

漫画家・大竹玲二による人気コミック「離婚しない男」(講談社ヤングマガジンKC)を、今年3月をもって32年間活動してきた放送作家業と脚本業から引退することを発表した鈴木おさむが、地上波連ドラ最後の脚本として実写ドラマ化した本作。妻の不倫に気づかぬふりをしながら、あえて離婚せずに不倫の証拠を日々収集し、父親の親権獲得という困難な壁に立ち向かう男の奮闘を描く“リコン・ブラックコメディ”だ。

1月20日に放送された1話では、序盤から鈴木ワールド全開の世界観が展開。これまで隠されてきた妻・綾香役の篠田麻里子の登場やぶっ飛んだせりふ回し、アクの強すぎる登場人物たちや大胆な絡みシーンなどが話題を呼んだ。

そんな初回放送に伴い、主人公のサレ夫(不倫サレた夫)・岡谷渉役の伊藤淳史、渉の妻・綾香(篠田)と不倫を繰り返す芸能事務所の統括マネージャー・司馬マサト役の小池徹平、脚本を手掛けた鈴木がスペシャル座談会を実施した。

冒頭それぞれがあいさつを終えると、座談会は「ここがヤバい!離婚しない男!ベスト5」と題し、本作の魅力をランキング形式で深掘りしていくコーナーへ。第5位は「あんなセリフ、どこで思いつくのか!」というテーマで、鈴木は「トレンド1位になると思う」と自信を見せる、登場人物たちの印象的なせりふがどのようにして生まれたのか迫っていくことに。

伊藤淳史

特に小池演じるマサトは第1話に登場した「No or Yes?」をはじめ、「おいしい。おいしいよ。綾香汁の味がする」など今後も強烈なせりふが登場するが、小池はかつて鈴木が脚本を手掛けた『奪い愛、夏』に出演した際に「消化できない」と自身のせりふをカットしてしまったことを後悔し、「今後おさむさんの作品に出る時は絶対にNoは言わない」と告げたそう。「人生で言ったことのないことを言わせてあげたい」という、鈴木の思いから生まれた名ぜりふの数々にも注目だ。

続く第4位は「突然流れる『最後の雨』」。本作では数原龍友(GENERATIONS)のカバーによる中西保志の名曲「最後の雨」を挿入歌として用いているが、これは鈴木が昨年放送された『音楽の日2023』での中西の熱唱を見て“この曲を使いたい”と自らプロデューサーに懇願したという。さらに、注目すべきは劇中で同曲が流れる絶妙のタイミング。鈴木は台本に曲を入れるタイミングまでも書き込むこだわりぶりで、「2話、3話になると『最後の雨』待ちになります」とアピールした。

第3位では「おさむ作品には欠かせない!ここが凄いぞ、水野美紀」というテーマで、渉が頼るすご腕の離婚弁護士・財田トキ子役として登場する水野に着目。鈴木作品常連の水野だが、今回も2つ返事でそのオファーを引き受けたといい、伊藤は「全てを持っていきます」、小池も「まぁパンチが強い」とそのオーラあふれる芝居を称賛。鈴木いわく、下品なワードをどこか上品に語る財田の独特のせりふ回しは「村西とおるさんがモデル」だそう。

小池徹平

そして、第2位は「ソファーの下で、半日動けず」というテーマ。これは原作でも話題を呼び、本作のポスタービジュアルにもなっている、マサトと綾香が愛し合うソファーの下に渉が忍び込び、不倫の証拠集めのためスマホで撮影に挑むシーンを指す。この撮影が大変だったそうで、伊藤は「半日ではなく、厳密に言うと1日です(笑)」とソファー下での奮闘を明かしつつ、「(ソファーの)上のお2人の頑張りようがすごかった」と撮影時のエピソードを振り返った。

そんな中、第1位として発表されたテーマは「これぞ熱演!篠田麻里子を見てくれ」。第1話では渉の妻・綾香を演じるのが篠田であることが明らかになり、小池とのラブシーンが大いに反響を呼んだが、鈴木は綾香のキャスティングを考えていた際に「篠田さんがやってくれたら面白いんじゃないか、とパンっと降りてきた」と。

さらに、そんな篠田から鈴木宛にサプライズで手紙が到着し、「不安や葛藤もありましたが、脚本を読ませていただいて、原作ワールドもさることながら、おさむさんワールド全開でとても面白く、世界観に引き込まれ、ぜひチャレンジしたいと思いました」など、篠田の思いがつづられた手紙を伊藤が代読。すると、鈴木は最終回に登場する綾香のせりふに言及し「もともとそれを(篠田さんに)言わせたかった。彼女がそのせりふを綾香として言うことが絶対に一番」と熱を込めた。

左から)鈴木おさむ、伊藤淳史、小池徹平

最後に、記者との質疑応答では、今年の目標を『離婚しない男』にかけて『〇〇しない男』で答えてほしいという要望が。これに対し、伊藤は「無理しない男。この作品で結構無理をしたので(笑)」と、小池は「けがをしない男」と答え、同世代の2人は「お互い体のこと!」と顔を見合わせてにっこり。いっぽう、鈴木は「書かない男。もう嫌です、締め切り締め切りの毎日は!(笑)」と嘆いた。なお、今回の座談会の様子はテレビ朝日公式YouTube、ABEMAにて配信されている。

番組情報

『離婚しない男-サレ夫と悪嫁の騙し愛-』
テレビ朝日系
毎週土曜 午後11時30分~深夜0時

番組公式HP:https://www.tv-asahi.co.jp/rikonshinai-otoko/