
日本テレビ系で昨年10月期に放送された日曜ドラマ『ぼくたちん家』が、ボーイズラブ・ガールズラブ作品に特化した国際的なアワードである「HUB Awards 2025」で、「最優秀社会批評」カテゴリーの中の「最優秀社会的インパクト賞」を受賞した。
ドラマ『ぼくたちん家』は、心優しきゲイの中年男性と、人生と恋に冷めたゲイの中学教師の恋を通して、さまざまな偏見の中で生きる「社会のすみっこ」にいる人々が明るく逞しく生き抜く姿を描くホーム&ラブコメディ。主人公の心優しきゲイの動物飼育員・波多野玄一を及川光博、クールなゲイの中学校教師・作田索を手越祐也、2人の前に現れるトーヨコ中学生・楠ほたるを白鳥玉季が演じた。
国内ドラマでは初の試みとして、ゲイ当事者でもある「インクルーシブプロデューサー」を起用し、マイノリティの描写がステレオタイプに陥らずリアルで多様な実像を表現できるように、当事者の視点を取り入れながら制作された。
受賞理由について同アワード事務局は「このドラマは、依然としてあまり描かれない『年齢を重ねた人々の愛と友愛を経験する権利』をテーマにした物語で、日本における同性カップルが直面する社会的・法的な障壁、特に結婚が認められていないという点を批判している。さらに女性の独立、企業内性差別、同性愛差別、父親による育児放棄というテーマも掘り下げられていて、これらの要素が『家族とは必ずしも生まれながらにして与えられたものではなく、多くの場合は自ら選ぶものである』という核心的なメッセージによって繋げられている点が審査員に高く評価された」としている。授賞式は日本時間4月1日にブラジルのサンパウロで行われた。
「HUB Awards」は、ボーイズラブ・ガールズラブのジャンルで欧米最大級のポータルサイトを運営する「HUB Y-Media Group」が主催するアワードで、今回で5回目の開催。アワード主催社によると、最終候補5作品の中から、プロの映像制作者らの審査によって『ぼくたちん家』が「最優秀社会的インパクト賞」に選出されたということで、同アワードを日本テレビの番組が受賞するのは今回が初めてとなる。
『ぼくたちん家』プロデューサー・河野英裕 コメント
決して派手なドラマではないのに、こうして日本から遠く離れた場所で見つけていただいた事にとても驚きました。今の日本が抱える問題---同性愛への偏見、社会格差、ミソジニーなどのテーマをコメディで複合的に描いたことが深く伝わり、認めてもらえたこと。それが何よりもうれしいです。
キャスト・スタッフを代表して心より感謝申し上げます。











