『T2 トレインスポッティング』ダニー・ボイル監督が製作秘話を告白

映画
2017年07月11日

128903_01_R 1996年に世界を熱狂させた伝説の青春映画『トレインスポッティング』の続編、『T2 トレインスポッティング』のブルーレイ&DVDが9月6日(水)に発売。発売に先駆け、ダニー・ボイル監督のインタビューが届いた。

 ドラッグまみれの生活から抜け出そうともがく青年と仲間の姿を描いた『トレインスポッティング』。その20年後が描かれた本作は、大金を持ち逃げした主人公・マーク・レントンが故郷で親友たちと再会し、いつまでも大人になれないダメな男たちの新たな青春の旅立ちをユーモアとペーソスを込めて描く。

 主演のユアン・マクレガーほか、ジョニー・リー・ミラー、ユエン・ブレムナー、ロバート・カーライル、ケリー・マクドナルドというオリジナルキャストが再集結したことでも注目され、本国イギリスでは公開最初の3日間で7億円超えという記録的な興行成績を樹立した。

 ボイルは本作について「10年前にも試みたが、あまりいい脚本ではなかった。だから役者たちにも脚本は送っていない。二流の脚本を見てくれるわけもないし、全員のキャラクターを平等に扱った脚本でもないからね」と、続編の製作を検討していた過去を告白。転機が訪れたのは 1年半前だそうで、「エディンバラで(脚本家のジョン・ホッジと)2人で会って、1週間ほどそこに滞在した時に2人で脚本の構成を練ったんだ」と。完成した脚本を見て「この映画は絶対に撮ろう。みんなにとってもいい機会だし、絶対納得してくれる」と、続編製作の決め手を明かした。

 前作(『トレインスポッティング』)を観た前提で撮ったという本作。ボイルは「彼らはひどい青春を送っていたよね。みんな不注意な人間で、自分で責任を取っていなかった。そして自分の身の回りの人間には適当に振る舞っていつも自分勝手だった」と、前作での登場人物たちについて話す。20年後となる本作では「やっと自分の身の回りを整理しないといけないっていうことに気が付くんだ。それはつまり大人になるってことさ。この映画はいわば“失望した子どもたち”を描いている。それと同時に4人の男たちよりも発言力がない女性たちが“父親役”を買って出ていて、悲しみにあふれている女性たちもこの作品にはいる」と、前作とのテーマの変化についてコメントした。

 また、撮影初日の思い出として「パブの地下シーン」を挙げ、「ベグビーとシック・ボーイが 20年ぶりに再会を果たし、感情をむき出しにしてレントンについて話す場面だ。ストーリーの中盤だけど最初に撮影したんだ。2人の掛け合いを聞いていると1作目で感じた演技のエネルギーを思い出した。“これはヤバイぞ”と思ったし、その後の撮影にも期待が持てたよ」と、興奮気味に語った。

『T2 トレインスポッティング』
ブルーレイ&DVD 9月6日(水)発売、同日レンタル開始
※8月9日(水)より順次デジタル先行配信

■ブルーレイ&DVDセット ¥4,743+税
■4K ULTRA HD&ブルーレイ セット(2枚組)¥6,800+税
■トレインスポッティング 1996/2017 ブルーレイセット【初回生産限定】(2枚組) ¥5,800+税

発売元・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

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発売元・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

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