佐藤江梨子×瑛太W主演映画「リングサイド・ストーリー」演技初挑戦の黒潮“イケメン”二郎が台本に困惑!?

映画
2017年07月19日

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 新宿シネマカリテが送る魅惑の映画祭「カリテ・ファンタスティック!シネマ・コレクション2017」(略して「カリコレ2017」)。そのオープニング作品として、10月14日(土)より全国公開される佐藤江梨子×瑛太のW主演映画「リングサイド・ストーリー」が上映され、舞台挨拶が行われた。

「カリコレ2017」オープニング上映後、満員御礼の客席から温かい拍手で迎えられたのは、武正晴監督、企画・プロデュースの李鳳宇、そして「WRESTLE-1(レッスルワン)所属」の人気レスラー、黒潮“イケメン”二郎。全国公開が10月14日(土)に決定したことが発表され、ビジュアルや主題歌も解禁された映画「リングサイド・ストーリー」。2016年夏に撮影が行われた本作は、この日が一般客に向けての初公開となった。

 撮影を振り返り、武監督は「黒潮“イケメン”二郎さんは、初めて演技をするとうかがっていたので、彼への演技指導は少しだけやりましたが、心配することがなかったです。非常に上手でした。レスラーの皆さんは、リングの上ですごいパフォーマンスをしている。こういうものを撮りたいなあと思っていると、レスラーの皆さんが世界を広げてくださるので、僕たちが見たいものになっていったのがすごいです」と黒潮を絶賛し、「舞台の上で表現することやお客さんを目の前にして場内を沸かせるとか、本当に俳優さんみたいだなあと。お客さんを盛り上げることを考えている点は、映画と一緒だと思います」と持論を展開。

 さらに、主演の瑛太ら俳優陣についても「プロレスや K-1など実際の選手と演じることで化学変化を起こしていました」と振り返る。続けて「今回、瑛太さんはダメ男を演じていますが、『カッコイイ人が格好悪いことをやってくれるのが、カッコイイ!』と改めて感じました。イケメンさんも泥臭く演じてくれて、本当にカッコよかった!」とコメントした。

 また、オリジナル作品である本作の誕生秘話にも言及。「映画『百円の恋』のシナリオライター・足立紳さんが、昔、実際に奥さんに食べさせてもらっていたのだけど、彼女が職場をクビになって生活が厳しくなったとき、普通なら自分が働こうとするだろうに、自分は働かずに奥さんをたぶらかして、自分の大好きなプロレス会社の広報に就職させようとしたエピソードが、この作品を生み出すヒントになりました」と明かした。

 エグゼクティブ・プロデューサーの李は、「日本映画は今、オリジナルのシナリオがほとんどないのです。90%以上、いや、100%近く原作ありきの作品となっています。武監督も僕もオリジナルシナリオにこだわりをもって作品作りをしており、そういう意味で武監督は、邦画でオリジナルを目指している数少ない監督と言えます。アクションと人間ドラマを絶妙なタッチで描ける、日本映画のホープだと思います」とコメント。

 本作については「アクションをここまで極めた映画は、この作品で最後になるのではないかと思えるくらい素晴らしい。K-1やプロレスのトップアスリートである本物の選手が役を演じていることからもうなずけるのではと思います。瑛太さんも選手たちのアクションについていこうと、ジムに通って体を鍛えたほどです」と語った。

 本作で演技デビューを果たした黒潮“イケメン”二郎は、「演技など一度もしたことないので、映画のオファーがきて『まさか?』とビックリしました。今回、本当に人生初の演技をしてみました。台本に、自分が演じる梅宮という役について『梅宮の鍛え上げられた肉体美』と書かれていて、ワ〜ッ!と。いつもジャケットを着てリングにのぼっているので、『肉体美!?』と(笑)」 と、撮影時の心境を明かした。しかし、「リングネームを作ってもらうとその役に段々ハマっていき、与えられたものを演じていく自分がいるのは確かです。監督の話を聞いていて、そういうところは、俳優という職業に通じる部分があるのだなあと思いました」と、武監督の言葉に共感していた。

 最後に、これから映画を見る観客に向け、武監督は「この上映にお越しいただいた皆さんが、初めてこの作品を見ていただくお客さんです。少しでも面白いと思っていただければ、皆さんからほかの方に伝えていただきたいです。映画は最終的にはお客さんが作っていってくれるものだと思います。どうぞ楽しんでください!」と思いをぶつけた。

 李は「映画を一生懸命作りました。映画は作って完成はしません。お客さんがいて完成します。こうして皆さんが映画を完成させてくださり、ありがとうございます」と感謝。黒潮“イケメン”二郎は「本当に演技も映画館での舞台挨拶も何もかもが初めてなので、緊張しておりますし、勉強になります。この後スクリーンで、僕の肉体美を見ていただきたいと思います!(笑)」と笑いを誘い、舞台挨拶は終了した。

 映画「リングサイド・ストーリー」は、10月14日(土)より新宿武蔵野館、渋谷シネパレスほか全国公開。

<作品情報>
10年付き合い同棲中の江ノ島カナコ(佐藤江梨子)の彼は、“ヒモ”同然の売れない役者・村上ヒデオ(瑛太)。出会ったころ舞台袖で見たヒデオは輝いていて、7年前大河ドラマに出たときは、カンヌ映画祭に連れて行ってくれると信じていた。しかし最近はオーディションに落ち続け、マネージャー百木(近藤芳正)が決めたエロVシネの大役さえ、撮影当日にドタキャンする始末。そんなある日、カナコが勤め先の弁当工場を突然クビになってしまい生活は大ピンチ!プロレス好きだったヒデオは、武藤敬司率いるプロレス団体「WRESTLE-1(レッスルワン)」の広報が人員募集していることを知り、彼女の職探しをアシストする。しかし新天地でイキイキと働きだし、自分を構わないカナコを、浮気していると勘違いして嫉妬に狂ったヒデオは、とんでもない事件を起こしてしまう。事件のケリをつけるため、K-1チャンピオン和希(武尊(たける))との一騎討ちを命じられたヒデオ。果たして、愛するカナコのために、ヒデオはリングに上がるのか?

<スタッフ>
監督:武正晴
脚本:横幕智裕、李鳳宇
エグゼクティブ・プロデューサー:矢吹満、李鳳宇
プロデューサー:成宏基
助監督:山田一洋

<キャスト>
佐藤江梨子、瑛太
有薗芳記、田中要次、伊藤俊輔、奈緒、村上和成/高橋和也、峯村リエ
武藤敬司、武尊、黒潮“イケメン”二郎
菅原大吉、小宮孝泰、前野朋哉/角替和枝、近藤芳正、余貴美子

公式サイト:http://ringside.jp/
公式Twitter:@RingsidestoryJp

2017年/日本映画/日本語/カラー/104分
©2017 Ringside Partners

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