佐藤健「新時代の時代劇を提案できる」『サムライマラソン』完成披露

映画
2019年01月21日

映画『サムライマラソン』レッドカーペット
 2月22日(金)公開の映画『サムライマラソン』のレッドカーペットと完成披露イベントが行われ、主演の佐藤健、小松菜奈、森山未来、染谷将太、青木崇高、木幡竜、小関裕太、竹中直人、バーナード・ローズ監督が登壇した。

 本作は、日本のマラソンの発祥といわれ、現在まで160年以上にわたり受け継がれている史実「安政遠足(あんせいとおあし)」を舞台とする土橋章宏の小説『幕末まらそん侍』(ハルキ文庫)の映画化。佐藤健、小松菜奈、森山未來、染谷将太、青木崇高、竹中直人、豊川悦司、長谷川博己ら豪華キャストと、アカデミー賞受賞歴を持つ世界的スタッフが集結した。

 時は幕末、迫る外国の脅威に備え、安中藩主・板倉勝明は藩士を鍛えるため、十五里(約58キロ)の山道を走る遠足(とおあし)を開催する。だがこの動きが、行き違いにより幕府への反逆とみなされ、藩士不在の城に安中藩とり潰しを狙う刺客が送り込まれる。ただ一人、迫る危機を知った男は、計画を食い止めるため、走り出す─。

 和太鼓の生演奏とともにキャスト陣が登壇すると、会場は大きな歓声と拍手に包まれ、主演の佐藤は「この寒さを忘れるぐらいユーモアなトークをする努力をします」と寒空に集まった約700人に向けてあいさつ。

 本作は日本を題材にしているが、世界的に活躍するスタッフ陣で制作されている。オファーを受けた時の気持ちを聞かれると、佐藤は「海外の方と仕事をしたい気持ちはずっと思っていたのでチャンスを逃したくない」と語った。

映画『サムライマラソン』レッドカーペット
 小松演じる雪姫は、男装して遠足に参加する“じゃじゃ馬姫”。小松は撮影を振り返り「お姫様と男装の差をつけたりするのが大変だった」と明かした。

 藩で1番の俊足・上杉広之進を演じた染谷は、この役のオファーについて「藩で1番なのが自分って意外すぎて。日本の監督だったら自分を上杉広之進にしなかっただろう」と。

映画『サムライマラソン』レッドカーペット
 青木演じる植木義邦は腰痛もちで運動が苦手という役柄。青木自身も腰痛もちなのかと森山に言われ「腰痛もちです」と青木。さらに、役作りについて聞かれ「腰をハンマーで砕くところから」という回答で会場を笑わせた。

 幕府の刺客という役柄で共演シーンが多かったという小関裕太と木幡竜。役について話などをしたのかと聞かれると、木幡は「(監督の)バーナードがすり合わせを嫌っていたので役については話さなかったけど、しょっちゅう飲みに行ってました」とエピソードを披露。

 小関は「打ち合わせスペースで、本編にはないアドリブで出会う前のシーンを演じて、役を探っていったのは印象的でした」と語った。

 隠居を言い渡されるも、もう一花咲かせるべく奮闘する老侍・栗田又衛門を演じた竹中直人は“なんば走り”を披露。しかし、バーナード監督やキャスト陣から「それは違う」と指摘され、「忘れちゃったよ」と恥ずかしそうにしていた。バーナード監督は「こんな素敵なキャストに恵まれたことはない」とキャスト陣を大絶賛した。

映画『サムライマラソン』レッドカーペット
 最後に佐藤から「我々はバーナード監督の下、一切の常識が通用しない中、もがきながら撮影しました。新時代の時代劇を提案できるのではと思っています!」とメッセージを送った。

映画『サムライマラソン』
2月22日(金)全国ロードショー

出演:佐藤健 小松菜奈 森山未來 染谷将太
青木崇高 木幡竜 小関裕太 深水元基 カトウシンスケ 岩永ジョーイ 若林瑠海/竹中直人
筒井真理子 門脇麦 阿部純子 奈緒 中川大志 and ダニー・ヒューストン
豊川悦司 長谷川博己

監督:バーナード・ローズ
原作:土橋章宏「幕末まらそん侍」(ハルキ文庫)
脚本:斉藤ひろし バーナード・ローズ 山岸きくみ
企画・プロデュース:ジェレミー・トーマス 中沢敏明
音楽:フィリップ・グラス
衣装デザイン:ワダエミ
配給:ギャガ

公式サイト:https://gaga.ne.jp/SAMURAIMARATHON/
公式Twitter:@samuraimarathon

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