池田純矢の『エン*ゲキ』最新作10月上演!主演は松岡充に決定

エンタメ総合
2019年01月29日

絶唱サロメ

 俳優の池田純矢が自ら劇作・演出を担う『エン*ゲキ』シリーズの第4弾となる舞台『絶唱サロメ』が、東京・紀伊國屋ホール、大阪・サンケイホールブリーゼで10月に上演することが決定した。

絶唱サロメ
 主演はSOPHIA・MICHAELのボーカルで、舞台、TV、映画など幅広いフィールドで存在感を放つ松岡充。300人によるオーディションから抜擢されたのは、ミュージカル『アニー』で主演・アニー役を演じた豊原江理佳。舞台『刀剣乱舞』シリーズをはじめ、『七つの大罪』など数々の舞台で主演を務める注目の若手俳優・納谷健。俳優でありながら『R-1ぐらんぷり2008』準優勝、さらにはダンサーとしても活躍するなどマルチな才能を発揮している小浦一優(芋洗坂係長)。声優・女優としてだけでなく『プリキュア』シリーズ主題歌など、アーティストとしても躍進する吉田仁美。『エン*ゲキ』シリーズ皆勤賞にして、池田とは今作で通算12作目の共演となる鈴木勝吾。そして『レ・ミゼラブル』や『ショーガール』など数々の舞台で卓越した歌唱力と表現力を魅せるシルビア・グラブ。人気と実力を兼ね備えた充実の俳優陣を迎えて始動する。

絶唱サロメ
 作・演出を手掛ける俳優の池田は、「松岡さんと出会って以来、どうしてもこの人を主人公に作品を描きたいと思っていました。なぜなら、歌も芝居もビジュアルも性格も、どうしようもなく人を惹き付けるパワーがあって、こんな“この世のものじゃない感”のある魅力を持った人は他にはいないと思うからです。そこで僕は勝手に企画を立て、台本を書き、劇場を押さえ、松岡さんにオファーをしました。『松岡さんが断るならこの企画はお蔵入りです』と言って(笑)。そうして、エン*ゲキ#04『絶唱サロメ』が立ち上がりました」と、松岡を主演に据えた理由、口説き落とした経緯を語った。

 さらに、「題材にしたのは、1893年にオスカー・ワイルドによって書かれた『サロメ』。残酷で妖艶な美しさのある物語だと言われますが、例えば残酷性の裏には愛があるように、その奥にはただ表面的に美しいとか残酷であるといったことにとどまらないものがあるような気がしていて。その芯の部分を表現することが、松岡さんの魅力をビビッドに出すことにつながるのではないかと思ったんです。また、この戯曲の古典ならではの言葉の美しさは、音楽の歌詞にも似ている。これも松岡さんの歌の魅力を存分に活かせると思いました」と説明。「ただ、これはミュージカルでも音楽劇でもありません。歌をちゃんと歌として歌う、これまでにない演劇と音楽の融合を考えています。エン*ゲキは、自分が今一番面白いと思うことを今自分ができる全力で作りたいと立ち上げた場。まさしく、今僕が思う一番がここに集約されています」と熱い思いを付け加えた。

絶唱サロメ
 いっぽう、主演の松岡は「音楽デビューして今年で24年。俳優活動を始めてからでも17年になります。その間、さまざまな出会いがありいろんな経験をしてきたからこそ言えるんですが、池田純矢という人間の才能は、年齢やキャリアだけでは計れないものがあります。演者としても共演して注目せざるを得ないものがありましたが、その後、いろんな話をしているうちに、クリエイターとしてもプロデューサーとしても面白いアイデアを持って実行していることが分かり、『いくつ顔を持ってんねん!』と興味が湧いてきて。彼の魅力に惹きつけられていたところ、今回のオファーを頂いたので、タイミング的にも口説かれ方においても、『やります』と言うしかない状態でした(笑)」と、“相思相愛”状態だったことを告白。

「これまでいろんな活動を経験してきて、今後の人生で当てのないチャレンジはしたくないという思いがあります。その点、台本を書き上げてからオファーをいただいたことだけでもとても安心感がありました。おまけにそれが、『これ現実的なこともちゃんと考えてる?』と言いたくなるくらい(笑)、純粋にやりたいことだけを詰めた、丸裸のような内容。同じアーティストとして非常に共感し、やりがいを感じました。また、『サロメ』を、誰にでも分かる深い人間ストーリーとして描こうとしていること、そして音楽の使い方、すべて、見たことのないところに行きたいと思っていることがにじみ出ています。純矢がやろうとしていることは、ある意味パンク。面白くなるはずです!」と池田が手掛ける本作への期待感を語った。

 池田の『エン*ゲキ』シリーズの最新作となる舞台『絶唱サロメ』。チケット一般発売は7月予定。

©カンテレ