杉咲花『アタル』クランクアップで涙「この現場に終わりは来るのかと思ったことも…」

エンタメ総合
2019年03月14日
©テレビ朝日
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 杉咲花がこのほど、14日に最終回を迎えるテレビ朝日系主演連ドラ『ハケン占い師アタル』((木)後9・00)のクランクアップを迎えた。

 イベント会社「シンシアイベンツ」の制作Dチームを舞台に、派遣社員の的場中ことアタル(杉咲)が“あらゆるものが見える特殊能力”を駆使し、悩み多き働く人々と会社を変えるお仕事コメディ。

 昨年11月から4か月にわたって撮影。この日は共演の小澤征悦、志田未来、間宮祥太朗、志尊淳、野波麻帆、板谷由夏、及川光博も集結し、「オールアップです!」というスタッフの声にそれぞれ達成感に満ちた表情を浮かべた。そんな中、いつも笑顔でチームを引っ張ってきた最年少座長の杉咲は、緊張の糸が切れたのか、内に秘めた感情が突如あふれ出して号泣。その姿を目の当たりにした志田も、思わずもらい泣きした。

 脚本・監督の遊川和彦を中心に、よりよい作品作りのため一切妥協を許さない撮影が続いていた『アタル』の現場。杉咲は「“この現場に終わりは来るのか?”と思ったこともあったし、セリフもいっぱいあったし、“キッツいな…”と思うこともいっぱいありました」と告白し、「最後まで楽しく笑って過ごせたのは、間違いなく皆さんのおかげ」と感謝。「うれしいことも、楽しいことも、悔しいことも、キツいこともあったけど、そのすべてが自分の人生において“豊かな時間”になったと思っています。この時間を皆さんと一緒に乗り越えられたことを、誇りに思います」と胸を張った。

 14日の最終回は、15分拡大版。占いをやめてDチームで働き続ける決意をした矢先、突然倒れてしまったアタル。Dチームの面々はアタルの心身を心配する一方で、人知れず新たな悩みに直面していた。しかし、アタルに占ってもらうことも、誰かに相談することもできず、行き詰ってしまう。そんな中、アタルが発案したイベントの開催日が到来。紆余曲折を経て、アタルの心に制御不能の大きなうねりが生まれ…!?

出演者クランクアップ・コメント
<杉咲花(的場中=アタル・役) コメント>
(泣きながら)本当に大変でしたよね、皆さん! お疲れ様でした! 私も「この現場に終わりは来るのか?」と思ったこともあったし、セリフもいっぱいあったし、「キッツいな…」と思うこともいっぱいありました。でも、最後まで楽しく笑って過ごせたのは、間違いなく皆さんのおかげです。大変なタイミングは人それぞれにあったと思うんですけど、いつも変わらず「おはよう。今日もよろしくお願いします。頑張ろうね」と言って過ごせる毎日がすごく幸せだったし、皆さんの姿を見て「私も頑張ろう!」と思っていました。うれしいことも、楽しいことも、悔しいことも、キツいこともあったけど、そのすべてが自分の人生において“豊かな時間”になったと思っています。この時間を皆さんと一緒に乗り越えられたことを、誇りに思います。本当にありがとうございました!

<小澤征悦(上野誠治・役) コメント>
 上野誠治という役は、遊川監督から「これは小澤くんなんだ! ぜひやってほしい」と言われまして、受けた役なんですけどね(笑)。この作品がいかに素晴らしかったか、10年後くらいに(まるで上野のように)後輩にグチグチ言おうと思っています。お疲れ様でした!

<志田未来(神田和実・役) コメント>
 昨年11月にクランクインして、撮影期間は長かったですが、素敵な出演者の皆さんと遊川さんのおかげで本当に楽しかったです。花ちゃん…(泣いている杉咲を見て)もらい泣きしそう…。花ちゃんと共演できて、いろいろ勉強になりました(と言って、涙を流す志田)。いつも一緒においしいものを食べに行ったり、おいしい差し入れを探しに行ったりしたね。本当にいい思い出です。ありがとうございました!

<間宮祥太朗(目黒 円・役) コメント>
 目黒円という役を、いろんな人から応援してもらえて、すごくうれしかったです。杉咲花さん、本当にお疲れ様でした。花さんが主演で、毎日笑ってくれていたから、頑張れた現場だった気がします。そして…こうやって「やった~!」と、一緒に喜び合えるDチームの皆さんと出会えてよかったです! スタッフの皆さんも本当にお疲れ様でした。ゆっくり休んでください!

<志尊淳(品川一真・役) コメント>
 最初は「これは終わりが来るのか…?」と思うくらい、大変な現場でもありました。でも、すごく勉強させていただくことも多々ありましたし、常に花ちゃんの周りには笑顔があって、素敵な現場でした。スタッフの皆さんもいつも支えてくださって、ありがとうございました。ゆっくり休んでください。

<野波麻帆(田端友代・役) コメント>
 4カ月、本当に皆さんとずーっと一緒にいましたね。一緒にご飯を食べて、一緒に遊びに出たりして…。ずっと一緒だったから、寂しいなっていう気持ちがあります。でも、ちっちゃい花ちゃんがこんな大人たちを引っ張ってくれて、ありがたかったし、私も勉強になりました。またみんなと一緒になれたらいいな、と思います。ありがとうございました!

<板谷由夏(大崎 結・役) コメント>
 長い撮影、しかも撮影が夜中も続いたりして、皆さんも体力を維持するのが大変だったと思いますが、こうしてクランクアップを迎えた今は「よくぞ、みんなで切り抜けた!」と思っています(笑)。実は先ほどから待ち時間に、「Dチームはこのメンバーでよかったなぁ」って、みんなでしみじみと話していたんです。誰一人欠けてもダメだし、この面子で本当によかったなって思います。本当にお世話になりました。ありがとうございました!

<及川光博(代々木 匠・役) コメント>
 スタッフの皆さんには本当にゆっくり休んでほしいな、と思います。連続して3日以上の休みって、なかなか取れないものですよね? 自腹を切ってでも、温泉旅行をプレゼントしたいな! …と、思っているだけです(笑)。4カ月、大変勉強になりました。ありがとうございました!

最終話(3月14日放送)あらすじ
 占いはやめて、イベント会社「シンシアイベンツ」制作Dチームで働き続けることを決意した的場中=アタル(杉咲花)が、過労で倒れた! 母・キズナ(若村麻由美)によれば、アタルは占いをすると、相手の不安や苦しみ、健康状態を引き継いでしまうらしい。そうとは知らず、これまで何度も占ってもらっていたDチームの面々は恐縮すると同時に、アタルの心身を心配。チーム内に占い禁止令を掲げる。
 ところがちょうどその頃、Dチームのメンバーはそれぞれ人知れず、新たな悩みに直面していた。神田和実(志田未来)と目黒円(間宮祥太朗)、上野誠治(小澤征悦)と田端友代(野波麻帆)のニューカップルは今後の付き合いについて、部長・代々木匠(及川光博)と品川一真(志尊淳)は各々の仕事について、そして課長・大崎結(板谷由夏)は義母の介護問題について…。しかし、占いをやめたアタルをはじめ、誰にも相談することができず、一斉に深いため息をつく7人。その姿を目の当たりにしたアタルは、言葉を掛けたくなる自分をぐっと抑えるのだが…。
 そんな中、Dチームは“豪雨災害で学校をなくした子どもたちのための卒業式”という、アタルが発案したCSRイベントの準備を開始。ところが、主催者である建設会社は新しい復興支援の形に共感し、企画を採用したはずなのに、イベントの趣旨を度外視した身勝手な要望を押し付けはじめ…!
 やがて、卒業式イベントの日がやって来た。しかし初っ端から、Dチームが顔面蒼白になるようなトラブルが続発することに…! そんな中、アタルの心にも制御不能の大きなうねりが生まれる――。