内村光良『LIFE!』新シリーズでは「体張るコントをやりたい」

エンタメ総合
2019年04月01日

『LIFE!~人生に捧げるコント~』
 4月で放送7年目を迎える『LIFE!~人生に捧げるコント~』(NHK総合)の取材会に、内村光良、田中直樹、塚地武雅、ムロツヨシ、シソンヌじろう、中川大志が出席し、シリーズ7に向けての意気込みを語った。

◆シリーズ7への意気込みをお願いします。

内村光良:シリーズ7ということで、アメリカの大人気ドラマシリーズみたいになってきたのかと思うと感慨深いですね。7では体を張るコントを一個やりたいと思っています。あとは塚地のキャラを育てたい(笑)。初期メンバーの塚地のキャラがボンっと出ると『LIFE!』はまたグレードアップするんじゃないのかなと思います。個人的には「三津谷寛治」に変わるキャラクターが出来たらなと思いますね。

田中直樹:『LIFE!』は4Kで時代劇を撮影したり、毎回何か新しい事にチャレンジしている姿勢がすごくて、僕もついていけるようにしないとと思いますが、個人的には何回かスタッフさんの思惑と違う結果を出してしまったことが…。「ライフクローザー」という一回で終わったコントで、野球を絡めたコントでしたが、私が野球に全然詳しくないという(笑)。シリーズ7ではそれを取り返していければと思います。

塚地武雅:『LIFE!』は時代を牽引しているコント番組だと思うので、そのメンバーにずっといさせてもらえるのは本当にありがたいこと。でも、初期メンバーである僕の代表コント「イカ大王」って3回しかやっていないんですよ! ロケにもいろいろ行かせていただいたり、『NHK紅白歌合戦』にも出していただいて…でもシリーズとしては3回しか続いていない(笑)。ということは、僕はまだ番組に貢献できていないんですね。なのでシリーズ7ではイカ大王を上回るキャラクターを携えて紅白に出る事が目標です。

ムロツヨシ:僕は6年目で、最初の2、3年は追いかけるばかりでしたが、去年ぐらいから中川(大志)君や伊藤健太郎君とかを先輩面して支える風なことをやっています。個人的には「妖怪どうしたろうかしゃん」から次のキャラクターが見つからないまま。「ムロ待ち」ではただのムロで、相手の黄金原(じろう)のキャラの方が進んでいる。一度「サスペンダー王子」で勝負に出たのですが、放送時にNHKの時間が止まったと言われていまして…。「サスペンダー王子」に変わるキャラクターを作って、皆さんに覚えてもらえるように頑張りたいです。

シソンヌじろう:シリーズ5の途中から参加させてもらって、最近やっと台本をもらえるようになりました。それまではデータで来たものをコンビニでプリントアウトしてせりふを覚えていたんですけど、自分で印刷している時が楽しかったなと。初心を忘れずに、シリーズ7では黄金原さんに変わる、体ひとつで簡単に出来る面白いキャラクターを見つけることができたらなと思っています。

中川大志:ずっと見ていた番組が7年目に入り、その歴史の中に関わらせていただけることは収録のたびに幸せだとかみしめています。まだまだコントは緊張しますが、お芝居の現場とはまた違う空気で勉強になりますし、楽しんでいます。なので、このポジションは絶対に明け渡したくない!伊藤健太郎君にも負けないようにしたい。僕は『忍べ!右左エ門』あたりから危機感を感じています(笑)。だからここを死守して、自分のキャラクターも作っていただけるように、ますます気合を入れて先輩の背中を追っていきたいと思います。

◆印象に残っているエピソードを教えてください。

内村:僕は体を張るコントが好きで、まだBSで放送していた時のガラス張りに突っ込んでいくコントから始まって、大雨や台風、枯山水のところに木から落ちたり。そんな時もスタッフさんたちは嬉々としてやってらっしゃる。作業は大変なんですけど、笑顔で現場を作っている姿を見るとみんなでやっているような一体感を感じます。あとはそれぞれのキャラクターが誕生する瞬間が好きで、ゲス(田中)は最初から「これは長寿になる」と思ったし、どうしたろうかしゃんも「これはいくな」と思いました。サスペンダー王子は初めて見たときから「これはない!」と直感で分かりました(笑)。

田中:座長は朝早くからスタジオに入って、夜遅くに帰られるのですが、多い時はカツラチェンジが5、6回あるんです。とにかく内村さんはすぐにシャンプーをする。だからほかの局で会う内村さんよりNHKで会う内村さんはいいニオイがします(笑)。

塚地:僕は番組が続いていることを本当に肌で感じています。まだ『LIFE!』が浸透していないころに紅白でイカ大王が見切れることがあったのですが、その頃、まわりの方々は「なんだこいつは」と思っていたでしょうし、映りに行こうとしたらスタッフさんに止められたり。それがどんどん浸透していくと、「ここ映れますよ」って言われたり。こと『LIFE!』に関しては、世の中が変わっていく姿を目の当たりにしてきた唯一の人物(笑)。多くの人に見てもらえるような長寿番組になって、僕がテレビコント好きの学生だったので、コントやりたい、お笑いやりたいなって思う子たちがたくさん増えるように。そして『LIFE!』がその子たちの“人生に捧げるようなコント”をと思っています。よし良い事言えた(笑)。

ムロ:毎週収録があるので、週に一回顔を合わせて、本番前の椅子に座ってせりふ合わせをしているときが一番楽しいなと思っています。あとは初期メンの先輩たちのコントが始まった時の初速と言いますか、そのスピードにはまだまだ追いつかないので、一回ぐらいは先輩たちと同じスピードで出せるようなやり方が見つからないかなと思って6年目を迎えております。今年中に見つけてみたいと思います。

じろう:お笑い番組の現場ってギラギラしている感じが多いのですが、『LIFE!』の出演者のたまりって本当にほのぼのしていて、みんなそれぞれ好きなお菓子を食べて。僕は家に持って帰っているんですけど。内村さんがスナック食べているところとか、なかなか見られないほんわかしている姿を見られるのが好きですね。クソみたいな話ですみません(笑)。

中川:初めてのコント収録の日に内村さんが一日中ワイヤーで吊られていたんですね。座長が一番体を張って飛んでいるんですよ!その姿を見て内村さんの背中を追い続けようと決めました!

 4月12日(金)の放送では「平成最後のLIFE!プレミアムコレクション」と題し、過去のコントを放送。トークコーナーでは、これまでの歴史を振り返るSP企画を送る。

『LIFE!~人生に捧げるコント~「平成最後のLIFE!プレミアムコレクション」』
NHK総合
4月12日(金)後10・00~10・50