松下奈緒が“がんのスペシャリスト”に!バディ役に木村佳乃『アライブ がん専門医のカルテ』1月スタート

ドラマ
2019年11月06日
『アライブ がん専門医のカルテ』

 2020年1月期のフジテレビ木曜劇場が、松下奈緒主演、木村佳乃共演の完全オリジナル作品『アライブ がん専門医のカルテ』に決定した。松下と木村は14年ぶりの共演となる。

 本作は“がん”をテーマとした全く新しい医療ドラマ。年間およそ100万人(厚生労働省発表2016年間の新たな診断例数:99万5,132人)の人々が新たに診断され、2人に1人が生涯のうちにかかるといわれている“がん”。誰もがかかり得るこの“国民病”に立ち向かうべく、最強のタッグを組んだ内科医と外科医2人の女医。内科の中でも腫瘍内科「メディカル・オンコロジー」というがんに特化した診療科を舞台に、今の医療現場に最も求められているがんのスペシャリストたちの戦いと苦悩を描く。また、彼らが伴走する患者たちの生き様や、2人の女医がそれぞれに痛みと秘密を抱えながらも、絆を深め合い人生を生き抜いていく姿を、繊細かつユーモラスに描いていく。

 薬物療法を専門とするがん治療に取り組む腫瘍内科は、欧米に比べ、日本ではまだ歴史が浅い診療科だが、全ての種類のがん患者の診療に当たり、複雑化したがん診療を適切に行うために必要とされている存在。本作では、日本のドラマでは初めて本格的に“腫瘍内科”にスポットを当て、医療現場の新たな一面を描き出す。

 主演の松下奈緒が演じるのは、舞台となる腫瘍内科の医師・恩田心。心は人を救う職業に就きたいという思いから医師を目指し、奨学金で医学部に進学。医学部卒業後、最初は放射線科に進むが、画像診断でがん患者を救った経験をきっかけに、がんの専門家になりたいと思うようになり、腫瘍学を学び腫瘍内科へ転科を決めた、国内ではまだ数少ない“がんのスペシャリスト”だ。

 元来負けず嫌いで大胆な面もあるが、患者に対して自然と寄り添うことができる医師で、周囲からは名前の「オンダ・ココロ」を略して“オンコロ先生”と呼ばれている。また、腫瘍内科は英語でメディカル・オンコロジーと言うことから、その道のために生まれたと揶揄されることも。

 学生時代に知り合った男性・匠と結婚し、一人息子をもうける。順風満帆な毎日を送っていたが、3か月前に夫の匠が転倒事故に遭い、緊急手術を受けるも意識が戻らないままでいる。職場では気丈に振る舞っているが、自身はいまだに現実を受け止め切れていない。そんな時、勤務先の病院に移籍してきた有能な消化器外科医の薫と出会う。腫瘍内科の必要性を理解してくれる外科医として、そして、太陽のように明るい性格で心の支えになってくれる同僚として、この年齢になってできた大切な友人となった彼女との出会いは、心にとって、公私ともに突然差し始めた一筋の光のように感じている。

 松下演じる心とタッグを組み、もう一人の“がんと闘う女医”である有能な消化器外科医・梶山薫を演じるのは木村佳乃。ある強い意志を持って医師を目指し、奨学金で国立の医学部に進学。消化器外科医になって15年がたつ。腕が良いと評判で、数々の手術をこなしてきた。特に“サイレントキラー”と呼ばれるすい臓がんの手術などを有能な手技で行い“がんを切る女医”としてがんの知識にとても長けている。

 仕事では常に冷静沈着で瞬時に正しい判断ができるものの、大胆な性格で周囲を驚かせることがある女性で、恋愛関係になるのは常に一筋縄ではいかない男性ばかりという一面も。職場を転籍した先が心の勤める病院で、心の腫瘍内科医としての知識と姿勢に共鳴し、外科治療の立場から心を支えるバディとなっていく。しかし、その心に対して、絶対言えない秘密を抱えている。

 松下は、単発ドラマ『屍活師~女王の法医学~』(2013年9月)で法医学者として医師を演じたが、連続ドラマで臨床医を演じるのは本作が初。また、松下と木村が共演するのは『恋におちたら~僕の成功の秘密~』(2005年4月期)以来、14年ぶりとなる。

<松下奈緒 コメント>
◆今作の出演オファーを聞いていかがでしたか

「3年ぶりにフジテレビさんでの連続ドラマに出演させていただきます。そして今回はずっと憧れでした臨床医の役を頂けて、とてもうれしかったです」

◆腫瘍内科医と聞いて

「“腫瘍内科”と聞いてまだピンとこない方も多いと伺いました。私自身も、がんを専門とする、しかも内科医の先生がいらっしゃることは、正直、このドラマのオファーを頂いて知りました」

◆連続ドラマで臨床医を演じるのは本作が初めてとなります

「腫瘍内科の先生にも直接お会いする機会を頂きまして、外科医とはまた違った形で患者さんに向き合っていらっしゃるお話を聞いてとても刺激的でした。手術ではなく薬物治療でがんを治していく。そして何よりも大切にしたいと思ったのは、患者さんとの距離感やコミュニケーション。がんと共に懸命に生きている患者さんに寄り添えること。安心や信頼を持ってもらえる、何でも話せる関係性を築けることも大事なんだと感じました。その気持ちを忘れずに演じたいと思います」

◆ご自身の役どころについて、どのように捉えていますか

「恩田心という役は医者である前に、妻であり、母でもある、働くママです。オンコロ先生には何でも話せる。と思ってもらえるような、優しさと、強さを兼ね備えた女性だと思います。そして、最愛の夫が“意識不明の重体”という設定があるので、医師と患者さん側の両方の気持ちが理解できる心の大きな女性でありたいと思います。患者さんと一緒に戦える腫瘍内科医を目指していきたいです」

◆共演の木村佳乃さんについて

「『恋におちたら~僕の成功の秘密~』で初めて共演させていただきました。まだデビューして1年くらいの時で、“バミリ!?”“ドライってなんですか!?”という感じで(笑)、本当に右も左も分からない状況の中、佳乃さんの存在はすごく大きくて、チャーミングでとても頼り甲斐のあるお姉さまという印象だったことを今でも覚えています。今回はあの頃から14年もたって、私も少しは成長したと思いますので!?、またご一緒できる事を本当にうれしく思います。また頼ってしまうことがあるかとは思いますが、そのときはどうかお許しください(笑)」

◆視聴者へのメッセージ

「私自身も、がんと聞くとやはり人ごととは思えないですし、なにか複雑な気持ちになってしまいます。ですが、役を通して命の現場に携われることの大切さを忘れず、見てくださる方に少しでも希望や勇気を、そして前向きな気持ちをお届けできるよう頑張りたいと思います!」

<木村佳乃 コメント>
◆今作の出演オファーを聞いていかがでしたか

「実は、ちゃんと手術シーンもある本格的な医療ドラマでお医者さん役をやらせていただくのは、デビュー作で『元気をあげる~救命救急医物語』以来24年ぶりなんです。『元気をあげる~救命救急医物語』は救命救急医の話ですが、それ以来、なぜか機会がなかったので、この作品のお話を頂いた時は、またお医者さん役をやらせていただけるということで、大変うれしかったです」

◆脚本を読まれていかがでしたか。/腫瘍内科、がん専門医について

「ここ20年くらいでがんに対するイメージも変わって、医療もとても進歩していると思います。がんは、私も周囲でよく話を聞きますし、とても身近なテーマであると思うので、がんの最新の情報はもちろん、ドキュメンタリーとは違うドラマならではのがんとの向き合い方、患者からの目線、お医者さんからの目線、そういうものを皆さんにお伝えできればいいな、と思います。ただ実際にすごくつらい思いをされている方はたくさんいて、私たち作る側は本当に気をつけなきゃいけないところがたくさんあると思います。でも、この作品をやる意義は非常にあると思っています」

◆ご自身の役どころについて、どのように演じますか

「お医者さんって大変な仕事だと思うんです。やりがいはとてもあると思いますが、人の命を預かるというのは、私には当然できないことですし、本当に選ばれた人の仕事だと思います。実は私、お医者さんが大好きで、とても興味があって、お医者さんのドキュメンタリーも、お医者さんのドラマも本当にたくさん見ますし、自分が病院にいる時もお医者さんをじっと見ているんです。この作品では、そうやって20年くらい見溜めてきたドキュメンタリーやドラマや実際のお医者さんのいろいろなところを抜粋して、いいとこ取りをしようと思っています(笑)。そして監督ともいろいろと試して、こういうお医者さん、本当にいそうだなって思ってもらえるように演じられたらいいな、と思います」

◆『恋におちたら~僕の成功の秘密~』以来の共演となる松下奈緒さんについて

「この作品でお会いできるのが、すごく楽しみです。『恋におちたら~僕の成功の秘密~』の時は、松下さんは20代前半だったと思うんですけど、それからいろんな作品をやられて、私もいろいろ経験をしてきて、そうして、また一緒にできるっていうのはすごいご縁だと思いますし、同じ女性として協力しあって刺激し合いながら、素晴らしい作品を作れたらいいな、と思います」

◆見どころ含めて視聴者へのメッセージをお願いします

「この作品の主軸は、がんに向き合う医師とがんの患者さんたちの姿なのですが、一方で、私が演じる薫は重要な秘密を抱えています。物語が進み、松下さんが演じる心との関係が深くなるにつれて、徐々に秘密が明らかになっていく中で描かれる薫と心の人間ドラマも見どころだと思いますので、ぜひご期待ください」

<プロデュース・太田大(フジテレビ第一制作室)コメント>
「最新のがん診療の現場を取材させていただき、腫瘍内科の先生方の熱い想いに触れ、患者に寄り添う医師たちの闘いを通して、いま伝える意義のある医療ドラマの制作を目指し、企画に至りました。内科医と外科医の2人の医師がタッグを組み、慣習や困難を打ち破って患者のために診療に当たる姿と、バディとして絆を深めていきながら、自らの運命を知っていく二人の女性の生きる道を描いていきます。松下奈緒さんと木村佳乃さんという、凜とした強さと優しさを持つ、大変すてきなお二人が、病と闘いながら前を向いて生きていく人々の思いに寄り添う医師たちに命を吹き込んでくださること、とても光栄です。生きることを伝えていく医療×人間ドラマにご期待ください」

木曜劇場『アライブ がん専門医のカルテ』
フジテレビ系
2020年1月9日スタート
毎週(木)後10時~10時54分

<出演者>
松下奈緒 木村佳乃

<スタッフ>
脚本:倉光泰子(『刑事ゆがみ』『ラヴソング』)
プロデュース:太田大(『シャーロック』『モンテ・クリスト伯』)/有賀聡(『初めて恋をした日に読む話』)
演出:髙野舞(『隣の家族は青く見える』『昼顔』)
音楽:眞鍋昭大(『モンテ・クリスト伯』)

番組サイト:https://www.fujitv.co.jp/alive/

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