山崎まさよし、尾野真千子に感心!?「芸人さんばりに笑いをとって…」

映画
2019年11月11日
映画「影踏み」公開記念舞台あいさつ

 映画「影踏み」公開記念舞台あいさつが行われ、主演の山崎まさよしと篠原哲雄監督、原作者の横山秀夫が登壇し、尾野真千子も飛び入り参加した。

 本作は、人気作家・横山秀夫の同名小説を映画化。山崎は「8月のクリスマス」以来14年ぶりの長編映画主演で、メガホンをとる篠原監督とは「月とキャベツ」以来で長編映画でタッグを組む。本作のロケ地であり、映画が製作されるきっかけとなった“『影踏み』の故郷”群馬県で、全国に先駆けて1週間早く公開。群馬県のマスコットキャラクター・ぐんまちゃんもイベントに駆け付けた。

 山崎は「無事に公開を迎えることができて本当によかった。この日を迎えられたのも皆さんのおかげです」と感謝。原作者の横山は、山崎が演じたキャラクターが泥棒であることにかけて「完成した映画を観て、一生懸命作った原作を盗まれた気分です」と笑わせ「『影踏み』が篠原監督、山崎さん、尾野さんのものに完全になっていました。次の作品を頑張って作らなきゃという何か決心がつきました」と語った。

 本作は、オール群馬ロケで撮影。あらためて群馬県の魅力を聞かれた山崎は「『月とキャベツ』もそうですし、群馬には不思議な縁を感じます。古くからある建造物や美しい風景、山や川など自然に囲まれているところが魅力だと感じます」と語り、「劇中に小さいお子さんが登場するシーンがあるんですけど、子供たちがいきいきと育っているところがいいなと思いましたね」と。さらに「僕も群馬県に住んだほうがいいですかね!?」と続け、会場を沸かせた。

 そして、飛び入り参加した尾野は「群馬はご飯がおいしい。人間食べることが一番大事ですから!」とおどけ、会場を笑わせた。篠原監督は「群馬県は映画を非常に撮りやすい場所だなと感じています。高崎市では劇中の繁華街を中心に撮影し、前橋市では観光街を中心に撮影しまして、町それぞれの魅力があると感じます。町の佇まいが美しいので、また群馬で絶対撮影したいと思ってます」と宣言し、会場から大きな拍手が送られた。

 ここで山崎の弟役を演じた北村匠海の話に移り、山崎は「撮影当初は僕自身芝居経験が少ないから不安でした。でも、北村君が芝居をしやすい空気を作ってくれて本当に助かりました。最後は本当の兄貴になれた気がします」と北村に感謝。さらに「サントラを作るときにアドバイスをくれたりしたんですよね、本当にすごいやつです、あいつは!(笑)」と語った。

 尾野は撮影を振り返り「現場に入る際、心構えをすごくしていました。普段、ミュージシャンとしての山崎さんしか知らないので、俳優としてはどう仕上げてくるんだろうと思っていました」と。さらに「同じ関西人だからテンポとか合うかなと思っていたのですが、現場では山崎さんすごく静かだったんですよ!」と発言。すると、山崎が「だって役柄がね!」とすかさずツッコみ、「尾野さんは撮影中、芸人さんばりに笑いをとっていましたから。さすがだなと思いましたね」と続け、会場を笑わせた。

 最後に山崎は「重厚な作品であり、いろんな思いをいっぱい詰めている。1度と言わずに何回も観てほしい」と本作への思いを語った。

映画「影踏み」
11月15日(金)全国ロードショー
11月8日(金)群馬県先行公開

出演:山崎まさよし 尾野真千子 北村匠海
中村ゆり 竹原ピストル 中尾明慶 藤野涼子 下條アトム 根岸季衣 大石吾朗 高田里穂 真田麻垂美 田中要次 滝藤賢一 鶴見辰吾/大竹しのぶ

原作:横山秀夫「影踏み」(祥伝社文庫)
監督:篠原哲雄
脚本:菅野友恵
音楽:山崎将義
配給:東京テアトル

©2019「影踏み」製作委員会