大人の恋愛映画「あなたにふさわしい」特報&ポスタービジュアル解禁

エンタメ総合
2020年04月08日

 6月12日(金)公開予定の映画「あなたにふさわしい」の特報とポスタービジュアルが解禁された。

 本作は、2つの夫婦関係を軸に「ふさわしさ」や「名前」を巡る群像劇。1つの別荘をシェアした2組の夫婦が、離婚の危機に直面する5日間の物語を描く。

 物語の軸となる夫婦を、女優のほか落語家やラジオパーソナリティなどマルチに活動する山本真由美と、デビュー以来話題作への出演が続く橋本一郎が演じる。もう1組の夫婦を島侑子と中村有、そして鶏冠井孝介、紺野ふくたが好演し、オイド映画祭東京では主要キャストが特別賞(演技部門)を受賞した。

 本作が長編デビュー作となる監督・宝隼也は「映画をつくる過程で、非常に悩み、迷いながら撮影していたことを思い出します。それは映画の中の登場人物たちも同じで、彼ら彼女らの悩みや葛藤、価値観に寄り添いつつ、純粋に作品としての楽しさや面白さを求め、キャストスタッフ一同様々なことにチャレンジしました」と述べている。

 続けて「幸いなことに作品に対しても、キャストに対しても評価をいただくことができました。評価をいただけたことがこの世界の誰かの目に映る新たな機会に繋ればと思っています。ぜひ、一度観てほしいです。映画を通していろいろな発見があればうれしく思います」とコメントしている。

 さらに飯塚美希役の山本真由美と、飯塚由則役の橋本一郎からのコメントも公開された。

<飯塚美希役:山本真由美 コメント>
 誰かが決めた定義に縛られるのは時に居心地が悪く、その居心地の悪さにも気づくことなく受け入れていることもあるのかもしれません。
 その関係性にぴったりとあてはまる言葉が見つからない時、名前を持たない感情に出会った時。世界はそんなものたちで溢れているように思います。その間に横たわる、名前のないそれら。馬鹿馬鹿しくもあり、愛おしくもあり、誰かの生きる気楽さにもなれたらいいなと思います。
 この作品は、数日、軽井沢の別荘にスタッフ・役者共々実際に滞在しながら撮影しました。第11回オイド映画祭東京で特別賞(演技部門)を受賞したと聞いた時は、純粋にうれしく、あの場所にいたみんなの顔を思い出しました。これから劇場公開にあたり、一人でも多くの方にこの作品が届くひとつのきっかけになればうれしいです。

<飯塚由則役:橋本一郎 コメント>
「あなたにふさわしい」公開決定、とてもうれしく思っています。監督の宝隼也さんと初めてお会いしたのは、新宿の某喫茶店でした。台本を頂いて、由則の持つある種の鈍感さ、職人的生真面目さに自分を重ねつつ、作品の言葉の美しさ、その中の軽妙さをどう表現・実現するか。実際の監督のイメージとのすり合わせ、演者同士の話し合い、、たくさん悩みました。
 合宿撮影でしたので、誰とも言わず、自然と前日夜に翌日のシーンのリハーサルが始まったり、、そこに、バラシの最中の監督がひょいと入ってきて、演出について話し合ったり。半ば「24時間営業」状態で作品と、共演者と向き合えたのは、とても贅沢な時間だったと思っています。光栄にも第11回オイド映画祭東京で特別賞(演技部門)を受賞出来たのは、演出・台本はもちろん、そう言った濃密な環境もあったと思っております。
 同年代のキャスト、スタッフが集まっての撮影。試行錯誤とチームワーク。そこで創り上げた、自分勝手な人たちが織りなす、素直じゃないけど、どこか真っ直ぐな物語。言い知れぬ不安や、焦燥。そこに現れる自由人、、でも、どこか愛くるしさがある。
 シリアス?ヒューマン?シチュエーションコメディ?ラブコメ?どうも僕は、この作品を語る時、一言で表す「ふさわしい」言葉が無いように思います。ぜひ、ご覧になった方がこの作品について「あなたにふさわしい」言葉を見つけて下されば、幸いです。どうか、この作品が沢山の方々に届きますように願って止みません。

<映画『あなたにふさわしい』特報>

<作品情報>
映画「あなたにふさわしい」
6月12日(金)よりアップリンク吉祥寺ほかにて公開予定

<あらすじ>
専業主婦の飯塚美希(山本)は、ブランドネーム開発をしている夫・由則(橋本)に対して不満を持っている。ある日、由則の仕事のパートナー・林多香子(島)とその夫・充(中村)とともに、別荘を借りて2組の夫婦で5日間の休暇を過ごすことになった。しかし、現地に着くやいなや、由則と多香子は急遽発生した仕事上のトラブルを解決するため別行動に。美希と充は不満かと思いきや、実は二人は隠れて浮気していたのだった。その夜、由則が話す仕事の思想を聞いた美希は、由則との間にある溝が埋まらないことに気づいてしまい…。森の中で出会った訳あり野鳥カメラマン(鶏冠井孝介)を巻き込み、美希はどのような決断を下すのか?

出演:山本真由美、橋本一郎、島侑子、中村有、鶏冠井孝介、紺野ふくた

監督:宝隼也
脚本:高橋知由
撮影:渡邉拓海、浅津義社
音楽:重盛康平 
録音:横田彰文
ヘアメイク:須見有樹子
助監督:日比野博記  
スタイリスト:岩田洋一
整音:弥栄裕樹
キャスティング協力:原崇
協力:ARICA Co.,Ltd、西尾レントオール、稲葉俊充、末松祐紀、株式会社オーベロン
ビジュアルデザイン:塚原寿子
配給・宣伝:アルミード 

公式HP:https://anafusa.com/
公式Twitter:https://twitter.com/anafusa_movie

(C)Shunya Takara