南原清隆と近藤芳正の2人芝居!「あんまと泥棒」11月に上演決定&コメント到着

エンタメ総合
2020年08月20日

M&Oplaysプロデュース「あんまと泥棒」が、11月27日(金)から29日(日)まで東京・本多劇場にて上演決定した。南原清隆と近藤芳正が出演し、倉持裕が演出する。

業突く張りな盲目のあんまと、あんまの元に忍び込んだ人のいい泥棒による人情喜劇で、1951年にNHKのラジオドラマとして放送されたのち、故・中村勘三郎たっての希望で1966年に舞台化された本作。

これを2019年に劇作家・演出家の倉持が脚色・再構築し、南原、近藤という豪華な顔合わせでありながら、1日限り2回公演として、愛媛県の伝統ある劇場・内子座にて上演した。

近藤演じる泥棒稼業に身をやつしているが実は気のいい泥棒・権太郎と、南原演じるあんまの仕事の裏で高利貸しを営み小金を貯め込んでいるらしいしたたかな秀の市。あんまと泥棒2人の軽妙な会話のやりとりが、日本の伝統的な芸術の歌舞伎や狂言にも通じる空気を生み出し、さらに倉持の笑いのセンスを加味した現代的な演出で、どの時代にも通じる普遍的な喜劇としてよみがえった。

この2人芝居が、倉持による脚色・演出、出演に南原と近藤という同じ顔合わせで、2020年秋に演劇の街・下北沢の本多劇場にて復活。また、ライブ配信も予定しており、詳細は後日発表される。

倉持は「『あんまと泥棒』は、相変わらず現実のわずらわしい事を忘れさせてくれる芝居です。なかなか出口の見えない長い道のりの途中で、ぜひお立ち寄り頂いて、英気を養って頂けたらと思います」とコメントしている。

南原は「ここ10数年、舞台で狂言や落語をする機会はあったのですが、時代劇はなく、ずっとやりたかったので、近藤芳正さんからお声をかけて頂いた時は、とても嬉しかったです」と喜びを綴った。

近藤は「コロナが無ければ実現しなかった企画です。意気込み満載です。ただ意気込み過ぎると空回りするタイプだということはわかっているので、まぁ適当に、イイ加減で。お客様も、適度にイイ加減で観に来て頂けたら!」とメッセージを送った。倉持、南原、近藤のコメント全文は、次ページを参照。

<コメント>
倉持裕

この座組による「あんまと泥棒」の初演は2019年の3月、劇団☆新感線プロデューサーの細川展裕さんの発案で、愛媛県の内子座にて行われました。江戸が舞台の人情喜劇は、昔ながらの芝居小屋にぴったりで、近所に暮らす人々が誘い合って集まり、気楽に笑って過ごす…そんな風景に、芝居の原点に立ち返る思いがしました。
劇場は、現実とは別の空気に浸れる場所です。今、特に東京では、観劇は気楽に出来ることではなくなってしまいましたが、「あんまと泥棒」は、相変わらず現実のわずらわしい事を忘れさせてくれる芝居です。なかなか出口の見えない長い道のりの途中で、ぜひお立ち寄り頂いて、英気を養って頂けたらと思います。

南原清隆

ここ10数年、舞台で狂言や落語をする機会はあったのですが、時代劇はなく、ずっとやりたかったので、近藤芳正さんからお声をかけて頂いた時は、とても嬉しかったです。
歌舞伎の演目にもなっているお話で、とにかく人間臭く愛すべきキャラクターのあんまと泥棒の二人。本音と嘘、笑顔と泣き顔、おとぼけと怒り、見えるものと見えないものが織り成すお笑いと人情溢れるお芝居です。
若手の時に立った思い入れのある本多劇場で江戸情緒を味わっていただけたら幸いです。

近藤芳正

企画が始まる前にヴィレッジの細川さんから、「愛媛の内子座でさぁ〜なにかやろうと思ってるんだけど〜、こんちゃんどう?」って、かなりゆるく軽く話し掛けられた事を覚えてます。僕はすぐさま、「ナンチャンはどうですか?狂言で、良く芝居小屋でやられてるし、僕のプロデュースの芝居にも出て頂いて接点がありますし〜」と、実はあまり良く考えずに即答しました。
そんな会話が実を結び、内子座でたった1日の2ステージだけという幻のような公演体験をさせて頂きました。なので、どこかでまた演りたいなぁと思ってました。それが東京の芝居小屋・本多劇場で演れることに。
コロナが無ければ実現しなかった企画です。意気込み満載です。ただ意気込み過ぎると空回りするタイプだということはわかっているので、まぁ適当に、イイ加減で。お客様も、適度にイイ加減で観に来て頂けたら!

<作品情報>

M&Oplaysプロデュース「あんまと泥棒」
2020年11月27日(金)〜29日(日)本多劇場

脚本:村上元三
脚色・演出:倉持裕
出演:南原清隆 近藤芳正
チケット料金:5,500円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)

<WEB>
公式サイト:http://www.morisk.com