『ザ・ノンフィクション』4・18で放送1000回 検証SP後編は東日本大震災以降の番組の歩みをたどる

エンタメ総合
2021年04月11日

『ザ・ノンフィクション』

1995年10月にスタートした『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ 毎週(日)後2時~2時55分/関東ローカル)が4月18日(日)に放送1000回を迎える。この節目にあたり、2週にわたり「放送1000回SP」を放送。4月18日の「後編」では、2011年3月11日の東日本大震災以降に放送された番組の歩みをたどる。

ある日突然、大切な家や故郷、愛する人の命を奪われるという現実は、日本人の価値観を大きく変えた。「人生にとって本当に大切なものは何なのか…」日本中が悩み始めた時、番組が目を向けたのは「自分らしい生き方」を追い求める人々だった。

超高学歴なのに「働かないで楽しく暮らす方法」を追求する人。生まれながらの性に違和感をおぼえ“本当の自分”を取り戻そうともがく人。そして世界を揺るがし続ける新型コロナの発生。人々の中で「人生に大切なもの」の優先順位が大きく揺らいでいる。『ザ・ノンフィクション』は、その時代時代を生きる人々の「心」を描き続けてきた。

そして、長寿番組だからこそ実現できる長期間にわたる映像記録も、『ザ・ノンフィクション』の大きな特徴。17年にわたり、ダウン症の子供を持つ家族を記録した「ピュアにダンス」シリーズは、人間の成長と子供たちが持つ可能性を見つめ続けた。

18年にわたり、山奥で自給自足の生活をする父と6人の子供を追った「われら百姓家族」は、子供たちの成長と家族の“別れ”までを記録。

寺で共同生活をする熱血和尚と傷ついた子供たちを11年にわたり記録した「おじさん、ありがとう」は、国内外で数々の賞を受賞する感動作となった。

そんな「放送1000回SP」で、最多となる36回目の“語り”を担当するのは女優・宮﨑あおい。最初にこの番組のナレーションを読んだのは18歳の時。以来、数多くの作品に関わってきた彼女の“語り”とともに『ザ・ノンフィクション』の軌跡をたどる。

宮﨑あおい コメント

◆ドキュメンタリーのナレーションは自身にとってどんな意味を持っていますか?

「声のお仕事は私にとって、とても大切で、楽しいものです。『ザ・ノンフィクション』が声をかけてくださったからこそ、他の声のお仕事にも呼んでいただけるようになった、私のスタート地点だと勝手に思っています。なので自分にとって、とても大切な時間ですね」

◆演技のお仕事とはまた違いますか?

「違いますね。映っている方が主役なので、いかに邪魔をしないようにできるか気をつけて読んでいます。自分が見ている時に、ナレーションが気になってしまうと、物語に集中できない時があるんです。そうならないように、でもきちんと伝えるべきところを気持ちよく、皆さんに届けることができるようにと、考えてしています」

◆あらためて『ザ・ノンフィクション』を、どんな番組だと感じているか?

「ファンなんです。きっと映っている人も、その人たちを撮っている人も、みんな真剣で、その真剣さを映像から感じるからこそ見ている時に心が揺さぶられるのではないかと思っています。人間の良いところもかっこわるいところも、全部さらけ出されているのが面白いし、それが人間だと思うから夢中になってしまう気がします。世の中や環境が変わっていくと、感じ方も変化していくので、その変化も含めて面白いなと思いますね」

『ザ・ノンフィクション 放送1000回SP』
フジテレビ(関東ローカル)
後編:2021年4月18日(日)後2時~2時55分(1000回)

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