坂本龍一がTBS「戦後76年プロジェクト つなぐ、つながる」にテーマ曲を提供

エンタメ総合
2021年07月18日

坂本龍一

TBSが8月9日(月)から15日(日)までの1週間にわたって取り組む「戦後76年プロジェクト つなぐ、つながる」のテーマ曲を坂本龍一が提供することが決定した。

76年前の戦争当時10代だった人が、いま80代後半から90代に。その時の記憶を語れる時間は限られている。戦争の記憶をこれから先どう「つないで」いくか、二度と戦争を起こすことなく、未来の平和にどう「つなげて」いくかは大きな課題だ。プロジェクトでは、戦争体験者の“孫世代”と一緒に「つなぐ、つながる」をテーマにさまざまな取り組みを行っていく。

8月9日(月)から13日(金)の間、『JNNニュース』『Nスタ』『NEWS23』では、76年前の戦争、そして現代の戦争を扱う特集企画を放送。それぞれの特集に“孫世代”が登場し、教訓を次世代につないでいく。

また14日(土)後5・30からの『報道特集』、15日(日)前8時からの『サンデーモーニング』、後5・30からの『Nスタ(日曜版)』でも特集コーナーを放送予定。

さらに15日(日)後3・30からは、特別番組『戦後76年「つなぐ、つながる」SPへいわとせんそう~戦場からのメッセージ~』を放送。

この特別番組では、日本を代表する詩人の谷川俊太郎と、イラストレーター・Noritakeによる絵本「へいわとせんそう」(ブロンズ新社)から着想を得て、いまに「つながる」戦場からのメッセージを伝える。

プロジェクトの取り組みは放送のみに留まらず、“孫世代”になじみの深いSNSを使って新たな試みが行われる。

まず、全国の“孫世代”に「自ら祖父母に、戦争の記憶を直接聞こう」と呼びかける。そしてその様子を、TikTokをはじめとするSNSで、共通のハッシュタグ「#きおくをつなごう」をつけて投稿してもらう。このハッシュタグキャンペーンを通じて、“孫世代”が戦争を“自分事”としてとらえること、貴重な証言を未来につないでいくことを目指す。印象的な投稿については、地上波の番組でも取り上げられる予定。

プロジェクトのテーマ曲は、坂本龍一が提供する名曲「戦場のメリークリスマス」の最新バージョン「Merry Christmas Mr. Lawrence-version 2020」。

昨年12月12日のオンラインコンサートで、坂本がピアノ演奏した音源を、このプロジェクトのため特別にミックス。そして、ロゴを含めたメインビジュアルは、Noritakeが描き下ろした。

坂本龍一 コメント

戦争が起きてほしくない。
戦争は、自国、敵国の差なく、ただ若い兵士と無辜(むこ)の民を傷つけ殺す。
なぜ戦争がなくならないのか。
なぜ戦争を起こそうとする人間がいるのか。
戦争で利益を得ることに倫理的に耐えられる人間がいるのか。
今も世界のあちらこちらで子供の上に爆弾が落とされている。
なぜ私たちは止められないのか。
坂本龍一

Noritake コメント

それぞれのまなざしで、それぞれの考えで、未来のために進んでいけたらいいのではないかと思い、今回のTBS「戦後76年プロジェクト つなぐ、つながる」のメインビジュアルを制作しました。放送されるさまざまな番組を観て、家族で話す時間を作ってもらえるといいなと思います。

山岡陽輔(プロジェクトプロデューサー)コメント

TBS/JNNでは東日本大震災発生から10年の節目となった今年3月にも、「つなぐ、つながる」と題して、震災の記憶をつないでいくことに取り組みました。今回のプロジェクトが、みんなが戦争を自分事としてとらえ、二度と戦争を繰り返さないために、記憶をつないでいこうとするきっかけになれば良いなと思っています。

公式サイト:https://www.tbs.co.jp/sengo76-project/