堂本光一「この作品にある愛をお届けできたら」「ナイツ・テイル」東京公演が開幕

エンタメ総合
2021年10月07日
左から)井上芳雄、堂本光一

ミュージカル「ナイツ・テイルー騎士物語ー」の東京公演が、10月6日に帝国劇場で開幕。同日に囲み取材が都内で開催され、堂本光一、井上芳雄、音月桂、上白石萌音らが登壇した。

ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクターであり、世界的演出家のジョン・ケアードの脚本・演出で、2018年に東京・帝国劇場にて世界初演を果たした、シェイクスピアの最後の作品「ナイツ・テイル」。

テーベの騎士で、従兄弟同士のアーサイトとパラモンが愛と名誉、そして生死を賭けて決闘に挑んでいく物語だ。アーサイト役を堂本光一、パラモン役を井上芳雄が務めるほか、エミーリア役に音月桂、牢番の娘役に上白石萌音、ジェロルド役に大澄賢也、シーシアス役に岸祐二、ヒポリタ役に島田歌穂ら豪華キャストが集結している。

堂本光一

そんな本作の再演が10月6日に東京公演での初日を迎え、囲み取材を実施。堂本は「3年ぶりに『ナイツ・テイル』を帝国劇場で公演するということで、ジョンから(9月に行われた)大阪での公演で得たものを活かしながらまたここで新しく頑張ってくれと伝えられました」と。

「お客様が入った中でやると、不思議とその日だけの感動が生まれてくることがあるので、素晴らしい皆さんとともにステージに立てることの幸せをかみしめながら演じていけたら」と公演への思いを口にする。

井上芳雄

続けて、井上は大阪での公演を「初日は初演から3年が経つんだなと思って結構緊張しました。初演には初演の難しさがあるように、再演には再演の難しさがあったり」と振り返る。「今回の帝国劇場の公演でどんな気持ちになるのかまだわからないですが、お客様と息をあわせてもう1か月、元気に頑張りたいと思います」と意気込みを述べた。

大阪では空き時間をどのように過ごしていたのか問われた堂本は、「全員が台本を1000回読んでいました。そんな真面目なカンパニーです」と返答。すかさず岸が「嘘です。光一はずっとホテルでテレビゲームしていました」とツッコむと、「そうですね(笑)」とほほえんだ。

岸祐二

そして、そんな大阪での公演を経て、演技にも変化が出てきたという。「毎日チャレンジをしていくにつれて、いろんなことが特盛状態になってしまって(笑)」と話す堂本。

いっぽう、井上は「僕は大阪でやっていたものを昨日のゲネプロでは一度封印して、本番が始まったら少しずつ戻していこうと思っていたのですが、光一さんが謎の攻めの姿勢で全部盛り込んでやっていて」と明かす。

これに対して、堂本は「僕は1回ジョンに怒られて『これはダメなんだ』というのを判断したい。でも(ゲネプロを経て)特に何にも言われなかったので、逆に無言の圧かなと恐怖を感じております(笑)」と語った。

上白石萌音

作品名にちなみ、堂本と井上の“ナイトなところ”を問われると、「お2人とも嘘をつかないんです」と上白石。「朝から生放送に出られていた日があったので、元気が出るものをと思い芳雄さんに『こういうものがあるんですけどいかがですか』と聞いたら『僕はいらない』と(笑)」。

「なので、芳雄さんの分も持って光一さんのところへ訪ねたら『あ、いる〜』と。いらないものはいらないといってくださることがうれしいし、光一さんのなんでももらってくださるところも…」という話に、堂本は「もうおじいちゃんじゃん(笑)」と苦笑する一幕も。

最後に、井上は「最後まで気を抜かずに、お客様の協力の上でやらせていただいているので感謝しながら。この場所で生まれた作品なので、ぜひたくさんの方に観にきていただき、そして作品の世界を一緒に楽しんでいただけたらと思います」とメッセージを。

堂本も「この素晴らしいキャストとともにステージに立てることは、自分にとって本当に幸せなことです。置かれている状況によって受ける価値が変わってくる作品だと思うので、皆さんに共有して、この作品にある愛をお届けできたら」と締めくくり、取材は終了した。

ミュージカル「ナイツ・テイルー騎士物語ー」は、11月7日(日)まで東京・帝国劇場で上演中。その後、福岡公演も予定されている。

公演情報

ミュージカル「ナイツ・テイル-騎士物語-」
【東京公演】2021106日(水)〜117日(日)帝国劇場
【福岡公演】20211113日(土)〜29日(月)博多座 

脚本・演出:ジョン・ケアード
出演:堂本光一、井上芳雄、音月桂、上白石萌音、大澄賢也、岸祐二、島田歌穂 ほか

公式サイト:https://www.tohostage.com/kt2021/

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