圧倒的な存在感を放つ俳優・片桐はいりにとって“素であること”“演じること”とは『情熱大陸』

エンタメ総合
2023年03月03日
『情熱大陸』片桐はいり ©MBS

3月5日(日)放送の『情熱大陸』(MBS/TBS系 午後11時~11時30分)に、俳優の片桐はいりが登場する。

「俳優になりたいと思ったことはないですね。俳優になったのは、ほぼ偶然ですよ」初舞台を踏んでから約40年。片桐は、俳優になったきっかけを聞かれると、いつもこう口にする。

映画を見るのが好きで好きでたまらなかった学生時代。将来は、映画館や映画の宣伝部で働くことが夢だった。そのため、俳優になったのは「思いがけない」ことだったという。

取材が始まったのは昨年7月。東京・阿佐ヶ谷にある100年以上の歴史を持つ映画劇場のイベントに、片桐はゲストとして招かれた。開場前、イベントスタッフと往年の映画の話題で盛り上がり、自ら進んでイベントの受付係を引き受けることに。来場者やスタッフと共に映画を楽しむ姿に、映画と映画館への愛情の深さを垣間見た。

そんな片桐だが、自身が俳優として見た時に、向いているのは映画よりも舞台の方だと言う。野外劇「嵐が丘」の稽古に励む片桐。演出の小野寺修二とは、2010年上演の舞台以来、幾度も共同作業を重ねてきた。

マイムの動きをベースに、俳優と話し合いながら作り上げていくスタイルの小野寺の稽古に、試行錯誤し何かを探り続ける片桐。「ゼロから作っているから、どうしたら面白いのかなということしか考えない」そこには、緊張感漂う状況下でひそかに楽しんでいる片桐の姿があった。

「個性派俳優」という枠にすら収まらない存在感。片桐にとって「素であること」とは、「演じること」とは。果たして、その境界を見つけることはできるのか。

<PROFILE>
1963年、東京都出身。大学在学中に銀座文化劇場(現シネスイッチ銀座)でもぎりのアルバイトと同時に俳優活動を開始。現在も俳優業の傍ら「映画への恩返し」として地元の映画館・キネカ大森で時々もぎりをしている。映画と映画館への愛情に満ちあふれたエッセー「もぎりよ今夜も有難う」は、第82回キネマ旬報ベスト・テン読者賞を受賞した。

番組情報

『情熱大陸』
MBS/TBS系
2023年3月5日(日)午後11時~11時30分

番組HP:https://www.mbs.jp/jounetsu/
番組Twitter:@jounetsu
Instagram:https://www.instagram.com/jounetsu_tairiku/
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