フー・ボーのデビュー作にして遺作「象は静かに座っている」DVDが10・7発売決定

映画
2020年07月15日

2019年に公開された中国映画「象は静かに座っている」のDVDが、10月7日(水)に発売決定した。

本作の監督・脚本・編集を務めたのは、フー・ボー。2017年に発表した自著「大裂(Huge Crack)」の中で、自身が最も気に入っているという同名短篇を映画化した。しかし、完成直後に彼は29歳の若さでこの世を去ってしまう。デビュー作にして遺作。輝きを放ち続ける、生涯ただ一つの映画だ。

第68回ベルリン国際映画祭では、最優秀新人監督賞スペシャル・メンション&国際批評家連盟賞のW受賞という、異例の栄冠に輝いた本作。そのほか、世界各国の映画祭でも高く評価されている。彼が師事したタル・ベーラ、ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ、アン・リ―をはじめとする世界の巨匠たち、そして坂本龍一ら各界著名人も絶賛の声を寄せた。

DVDには、特典映像としてフー・ボー監督の短編作品「Man in the well」や、日本版予告が収録される。

<商品情報>
「象は静かに座っている」DVD
2020年10月7日(水)発売

価格:4,200円+税
発売・販売元:TCエンタテインメント

<あらすじ>
満州里の動物園に一頭の象がいる。
その象は、一日中ただ座っているという−−
時代の流れとともに炭鉱業が廃れた中国の小さな田舎町。少年ブーは友達をかばい、不良の同級生をあやまって階段から突き落としてしまう。不良の兄は町で幅を利かせているチェンだった。チェンたちに追われ町を出ようとするブーは、友だちのリン、近所の老人ジンをも巻き込んでいく。
親友を自殺に追い込んでしまい自責の念にかられているチェン、家に居場所がなく教師と関係を持つことで拠り所をみつけるリン、娘夫婦に邪険にされながらも老人ホーム行きを拒むジン。それぞれに事情を抱えながらも、遠く2300km先の果て満州里にいる、一日中ただ座り続けているという奇妙な象の存在にわずかな希望を抱き4人は歩き出す−−

<WEB>
公式サイト:http://www.bitters.co.jp/elephant/

©Ms. CHU Yanhua and Mr. HU Yongzhen