林遣都「撮影が終わって東京に帰るときも寂しくて」映画「犬部!」で保護犬に母性芽生える

映画
2021年07月14日

7月22日(木)に公開される映画「犬部!」の獣医学部学生ティーチインイベントが行われ、主演を務めた林遣都、篠原哲雄監督、保護犬出身のミックス犬・ちえ、そしてスペシャルゲストとして小泉進次郎環境大臣が登壇した。

本作は、2004年頃に青森県十和田市にある北里大学(十和田キャンパス)に実在した動物保護サークル“犬部”を設立した獣医学部の学生をモデルにした青春映画。主人公が仲間たちと共に動物を守ろうと奮闘した過去と、獣医師となって一人で新たな問題に立ち向かう現代という二つの時代構成で、かつての犬部の仲間たちを再び巻き込んで、信念を曲げずに突き進むストーリーだ。

イベントには、獣医学部の学生時代に“犬部”を創設した獣医師をモデルとした主人公を演じた林と篠原監督、そして動物愛護行政を主導し、悪質事業者の排除や保護犬猫の譲渡促進に取り組む小泉環境大臣が登壇。オンラインで参加した北里大学の獣医学部生約20人とトークセッションを展開した。

元気に飛び跳ねる保護犬出身のちえ(林演じる花井颯太の相棒犬・花子役)を連れて仲良さそうにステージに登場した林。ちえについて「顔も美人で今やいろいろな映像作品に出演している。ワンちゃん界では大女優です。人の力になれるようなメッセージ性のある今回の映画に出演してくれて、今日まで一緒に過ごせてうれしいです」と笑みをこぼした。

さらに保護犬&保護猫問題に取り組み、自身も保護犬アリスを飼っている小泉大臣も「僕も林さんと同じで、犬とは会話をします。『そのドッグフードおいしいの?』とか」と、犬との日常のひと幕を紹介した。

学生から撮影中の動物との触れ合い方について聞かれた林は「人と会話するのと変わらないくらい、日常会話をすることを心掛けました」と回答。また小泉大臣は「保護犬はいろいろな経験をしている背景があるけれど、そんな警戒心のある保護犬が自分との距離を許してくれた瞬間はうれしい」と自身の経験を語った。林も「最初は近づけない犬もいたけれど、僕の方に寄って来てくれる瞬間もあって、母性が湧きました。撮影が終わって東京に帰るときも寂しくて」と明かした。

本作の原案となった片野ゆかさんが執筆した「北里大学獣医学部 犬部!」(ポプラ社刊)を読んで獣医師を志したという学生もいたようで、演じた役柄のモデルとなった太田先生について聞かれた林は「実際にお会いして、手術や診療も見学して、動物たちに対する想いの強さを間近で聞かせていただき、命の現場に向き合い戦ってきた人にしかない空気感をヒシヒシと感じました」と印象を話し、「目指したのはただものではないオーラ」と役作りでのこだわりを振り返った。

続いて学生から、環境省として動物保護の観点で何に力を入れているのか、という鋭い質問が。小泉大臣はフリップを用意し、殺処分減少の推移や動物虐待の罰則の強化、基準の明確化を実施している旨を説明。「今回の映画を観て犬を飼いたいと思う人もいると思うが、最後まで飼い主としての責任を果たせるかどうかを考えてほしい。コロナ禍でペットを飼う人も増えているが、捨てる方も増えている。これは不幸なこと。飼い主の責任を一人一人が考える、そんな世界を作っていきたい」と意気込んだ。

また、篠原監督は「人が動物とどう生きていくか、それは僕らも映画を通して描きたかったこと。その部分についても映画から読み取ってほしい」と期待の声を上げた。林も「俳優ができることは限られているが、『犬部!』が一人でも多くの人に届いてくれたらうれしい」とアピールした。

最後に、小泉大臣は林演じる颯太が外科実験に疑問を持つシーンをお気に入りに挙げて「理想を追求する学生に対して選択肢を提示した。僕らも専門領域に入って理想を追求する中で理想と現実の狭間で悩むこともあるが、そんなときに支えてくれる仲間が出てくる。その仲間も理想と現実の狭間で揺れながら、花井颯太(林)を支える。『犬部!』は犬の映画ではあるけれど、誰にとっても共感できる映画。教授との対話は、それを象徴するシーン。多くの方に届いてほしい」と太鼓判を押した。

篠原監督は「面白い議論ができた会でした。こういった話をすること自体が有意義だと思います」とコメント。林も「本当にこういう時間を持ててうれしく思います。僕自身、胸にとめておかないといけない話がたくさんありました。皆さんも頑張ってください」と学生たちにエールを送った。

『犬部!』獣医学部学生ティーチインイベント
2021年7月13日(火)神楽座

登壇者:林遣都、篠原哲雄監督、ちえ(ミックス・保護犬出身)、小泉進次郎環境大臣

「犬部!」
2021年7月22日(木)公開

公式サイト:inubu-movie.jp

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