内野聖陽「シロさん、脱いだらすごい！」西島秀俊らと劇場版「何食べ」初日舞台挨拶

11月3日（水・祝）公開の劇場版「きのう何食べた？」の初日舞台挨拶が都内で開催され、ダブル主演を務めた西島秀俊と内野聖陽のほか、山本耕史、磯村勇斗、中江和仁監督、司会としてチャンカワイが登壇した。

累計発行部数815万部（電子版含む）突破のよしながふみによる人気漫画を、西島秀俊（筧史朗役）＆内野聖陽（矢吹賢二役）のダブル主演でドラマ化した『きのう何食べた？』。2019年4月クールにテレビ東京系列にて放送されるや、Twitterの世界トレンド1位となるなど大きな話題を呼び、最終回放送終了後には“何食べロス”となる人々が続出した。

そんな『きのう何食べた？』が待望の映画化を果たした本作では、監督・中江和仁と脚本・安達奈緒子のタッグが続投し、チーム“何食べ”が再集結。11月3日（水・祝）に行われた初日舞台挨拶には、西島と内野のほか、山本耕史、井上航役・磯村勇斗、中江監督、司会としてチャンカワイが登壇した。

まず、西島は「やっと映画が完成して、お届けできる日がやってきました。皆さんにはドラマシリーズからずっと応援していただいて、こうして直接お会いしてお話できるということが本当にうれしいです」と。

内野も「この世界を愛してくださってありがとうございます。このコロナ禍で撮影は難航に難航を重ねたのですが、2年ほどかけてようやく映画ができました。こんな晴れやかな舞台に立てることがとても幸せです」とそれぞれファンへの思いとあいさつを。

すると、チャンから内野へ、昨日発表となった紫綬褒章受賞のお祝いの言葉が。内野は「僕のような役者にはいただけないものと思っていた」と謙遜しながらも、「僕はひとつの役を徹底的に掘り下げていくということが変態的に好きな人間なのですが、そうやって提示したものを評価していただけたのだったら本当にやってきた甲斐があったなと」としみじみ。

「『力強い役から繊細さのある役柄まで…』と（授賞理由が）書かれていたのですが、『繊細な役』というのはまさにこのケンジのことなのではないかなと思っています」と感謝の言葉を述べた。

トークの話題は、それぞれ恋人役を演じている内野＆西島、山本＆磯村の「お互いのマル秘エピソード」へ。西島は「撮影中、内野さんは『ケンジは色が白くないといけない！』って言って、撮スタジオから控室まで5分くらいの道のりでも、日焼けしないように完全防備で大きいサンバイザーまでして歩いていて、東宝でめちゃめちゃ有名になってた（笑）」と。

「それくらい徹底して役作りをされているんですよね」と語ると、内野は「西島さんは自他共に認めるスイーツ好き。さっき、僕の楽屋に『紫綬褒章おめでとうございます』って、プレゼントを持って来てくれた時も口元に何か付いてて（笑）。『ドーナツ食べたでしょ！』って言ったら『当たりです』って（笑）」とほほ笑ましいエピソードを明かす。

さらに「あと、ひそかに鍛えてますよね。触るのは僕だけしか許されてないんですけど（笑）、一見スレンダーに見えてマッチョ。…シロさん、脱いだらすごい！」とケンジさながらアピールする一幕も。

そして、山本は「磯村君の生まれた時間まで知ってる」と自慢げ。対する磯村は「山本さんと言えば筋トレ。この撮影の現場で着替えてるところを見たことがあるんですが、裸が本当にすごいんです。特に胸筋は今まで見たことのない胸筋をしていて、雪見大福かなって（笑）」とユニークな表現で語った。

作品の世界観にちなみ、「おかわりしたいもの」を聞かれると、西島は迷わず「この作品のシーズン2がやりたい」と。磯村も「僕もシロさんのお家に行きたい。あの部屋にまた4人で集まりたいです」と同意すると、「実は、スタッフさんが頑張ってセットの材料をキープしてくださってる」と西島が明かす。

それに対して、内野から「次は玄関のドアできるかな？　お金がなかったから玄関がなかったんだよね（笑）」と思わぬ暴露が。西島と「でも、今回の映画で廊下が長くなったから、シーズン2になったら玄関ができるかもしれない！（笑）」と盛り上がっていた。

最後は「なかなか人前で大きな声を出して笑えなかったり、飲みにも行けない世の中ですが、そういう時代だからこそ生まれる優しさとか思いやりがいっぱい詰まっている作品になっています。僕らもここまで愛される作品になると思っていなかったんですが、ここまで皆さんが愛してくださって本当にうれしいです」とコメントした内野。