常盤貴子がTBSドキュメンタリー映画のナレーションを担当【コメントあり】

映画
2021年11月18日

ムクウェゲ「女性にとって世界最悪の場所」で闘う医師

TBSのドキュメンタリー映画を総括する新ブランド「TBS DOCS」から『ムクウェゲ 「女性にとって世界最悪の場所」で闘う医師』の公開が決定、女優・常盤貴子がナレーションを担当することが分かった。

アフリカ大陸コンゴ民主共和国東部は、「女性にとって世界最悪の場所」と呼ばれている。その地で、性暴力によって肉体的、精神的に傷ついた女性たちを20年以上にわたって無償で治療してきた医師がいる。デニ・ムクウェゲ、婦人科医。彼のパンジ病院には年間2500~3000人の女性たちが運ばれてくる。終わることのない治療の日々から「根本的に問題を解決しなければ、永遠に女性たちの治療を繰り返すことになる」とムクウェゲ医師は気づく。

そして、この地での女性たちの身に起きている悲劇と、何が原因なのかを世界に向けて発信し始めた。コンゴにあるレアメタル、錫すずなどの豊富な鉱物資源。武装勢力によるその地を巡る利権争いが、女性たちの悲劇を生んでいる。あなたのスマホが誰かの犠牲によって作られていたら…。 この同じ世界で今起きていること。他人事とは言えない現実がそこにある。

2018年、ムクウェゲの医師としての長年の活動にノーベル平和賞が授与。本作は、その彼の闘いの日々を追ったドキュメンタリーとなっており、2022年3月4日(金)から新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、アップリンク吉祥寺他にて上映される。

常盤貴子 コメント

この映画を観る前と後では、世界の見え方がまるで変わってしまうだろうな、と思った。
遠く縁もゆかりもない国で起きていることだと思われるかもしれない。
でも…同じ女性の身に起きていることだと、想像してみてほしい。
欲望を満たすためではなく、心と身体を壊すための「レイプ」。
自分に一体何が出来るのか。
きっと、まずは「知ること」です。
先進国に生きる私たちは、この悲劇の要因を作り出してしまっている。
立ち止まる責任があるのだと思う。

©TBSテレビ