千葉雄大が監督・脚本&伊藤沙莉とW主演のショートフィルム『あんた』ビジュアル解禁

映画
2022年01月13日

千葉雄大 インタビュー

「あんた」
左から)伊藤沙莉、千葉雄大

◆撮影を終えて現在編集作業中ですが、初めての監督挑戦はいかがですか?

始まる前は若干の緊張もありましたが、今はとても楽しいですね。最初に脚本を書くところから始まって、いろんな方のご意見も頂いて推敲していって、現場に持っていって演じてもらって。自分が書いたものの形が変わっていく過程に携われるのはすごく面白いです。

◆今回脚本にも挑戦されていますが、どのようなところからこの『あんた』という作品の着想を得たのでしょうか?

元々エッセイやコラム寄りの文章は書き留めていたりしたのでその中から題材を選ぼうかとも思ったのですが、今回何をやってもいいという自由な企画だったので新しいお話にチャレンジしました。
ぱっと思い浮かんだのが、まず「ジェンダー」という言葉で。幼い頃から女友達が多いほうなのですが、一緒に遊んでいるだけで「付き合ってるの?」とか「なんで女子とばっかりいるの?」と言われることもあって、そういうのって何でだろうな? っていう違和感やモヤモヤとした想いを物語の軸にしてみようと思いました。

◆今回の作品では監督・脚本に加え、主演という立場も担われていますが、いかがでしたか?

当初は自分が演じるなんて考えてなかったです。ただ脚本を書いているうちに純粋にこの役やってみたいなという想いは生まれてはいました。そんな中、周りの大人たちの「千葉さんやるよね?」の一声が背中を押してくれて…結果僕だけ、出たがりみたいになっちゃいましたけど(笑)。
特に現場では、カメラが回る直前まで撮影の段取りをして、切り替えて役者に戻って、自分でシーン終わりのカットを掛けて…というのは不思議な感覚でしたし、想像以上に大変で頭の中が混乱しちゃいました。でも脚本・監督・主演と作品の全部に携わって、腹を括れたのはよかったと思います。覚悟をもって、全部やりました。

◆本作品に込めた想いを含めて、視聴者へのメッセージをお願いいたします。

初めて監督・脚本、そして主演もやらせていただいて、本当に楽しかったです。ご覧いただいた皆さんの目にどう映るのか、ドキドキしながらも楽しみです。「あんた」は初めて観たときともう一度観たときでまた違う感じ方や、気持ちが生まれるような作品かもしれません。自分の人生と照らせ合わせながらご覧いただいてもうれしいですし、そうでなく自由に作品を楽しんでいただいてもうれしいです。

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