嵐莉菜18歳の誕生日に「マイスモールランド」メイキングショット解禁

5月6日（金）に公開される嵐莉菜×奥平大兼共演の映画「マイスモールランド」より、5月3日（火・祝）に18歳の誕生日を迎えた嵐のメイキングショットが解禁された。

是枝裕和監督が率いる映像制作者集団「分福」気鋭の新人監督・川和田恵真監督による商業映画デビュー作「マイスモールランド」。日本に住む難民申請中のクルド人の家族に告げられた、過酷な現実。在留資格を失い、普通の高校生としての日常が突然奪われてしまった17歳の主人公サーリャが、理不尽な社会と向き合いながら、自分の居場所を探し、成長していく物語が描かれ、2022年度のベルリン国際映画祭／アムネスティ国際映画賞《特別表彰》に輝いた。

このたび解禁されたのは、5か国のルーツを持ち、ViVi専属モデルとしても活躍、本作が映画デビューである嵐莉菜の素顔、そしてシーンごとに変化する多様な表情を捉えたメイキングショット7点。彼女が演じる、主人公サーリャが普通の高校生として親友たちと過ごすシーンの撮影風景や、サーリャが心を開く少年・聡太を演じる奥平大兼とともにふざけ合うあどけない姿、そしてクルドの民族衣装をまとった結婚式のシーンのオフショットなど。

そして、ほぼ出ずっぱりの長期に渡る撮影が終了し、川和田監督から花束を渡され、感極まって涙したクランクアップ時のオフショットなど、初主演という大きな役割を務めあげた、嵐莉菜のフレッシュな魅力が凝縮されたメイキングショットとなっている。

本作のオーディション時、川和田監督は「自分は何人だと思いますか？」と嵐に質問を投げかけたという。そのことについて嵐は「自分のことを日本人だと言っていいのか分からないけれど、私は日本人って答えたい。でも、まわりの人はそう思ってくれない」と、彼女がこれまでに感じてきた葛藤をはっきりと打ち明けたことが、キャスティングの決め手の一つとなったという。

そして、「この気持ちを理解できる彼女なら、この複雑な環境にいる主人公を任せることができると思いました。その時に見せてくれたナチュラルな演技もすばらしく、オーディションの時から、サーリャ役を生きてくれていたという感覚でした」とその起用の理由を語った。

嵐自身も本作への出演が決まった際には「すごくうれしかったです。私も幼少期には、外見のことで悩んでいたので、この映画の話を聞いた時に、サーリャの気持ちが理解できるんじゃないかなと感じたんです。自然と『この役を演じたい』という強い気持ちでオーディションを受けました」と当時を振り返り、クルド人の高校生を演じるために「監督と一緒に、実際に日本で暮らしているクルド人の家族にお会いしました。同世代の女の子といろいろな話をし、仲良くなって。その女の子が『ふつうの人になりたいけど、なれない』と言っていたのが、忘れられません」「とても苦しい境遇にいながら、明るく接してくれたのがうれしかったですし、絶対に幸せになってほしいなと心から思いました。まさにサーリャもそうですよね。すごく苦労して、いろんな壁に当たるけれど、希望を失わず、前に進んでいく姿に胸をうたれました」と、監督やスタッフとともに悩みながらも丁寧に進めてきた役作りの経緯を明かしている。

2004年5月3日生まれの嵐は、5月3日に18歳を迎えた。先日は、現役高校生の専属モデルとして約8年ぶりにViViの単独表紙になり話題に。日本とドイツにルーツを持つ母親とイラン、イラク、ロシアのミックスで日本国籍を取得している父親を持つ。本作では映画初出演にして初主演となったデビュー作がベルリン映画祭などで高評価を獲得、早くも注目を浴びる女優・嵐莉菜に注目だ。