藤ヶ谷太輔主演映画「そして僕は途方に暮れる」前田敦子、中尾明慶が舞台版から続投 豊川悦司らが新たに参戦【コメントあり】

映画
2022年09月15日
©2022映画『そして僕は途方に暮れる』製作委員会

Kis-My-Ft2・藤ヶ谷太輔主演、三浦大輔脚本・監督の映画「そして僕は途方に暮れる」(2023年1月13日(金)公開)の全キャストが解禁された。

本作は、2018年にシアターコクーンで上演された藤ヶ谷主演、三浦作・演出のオリジナル舞台を、藤ヶ谷と三浦の再タッグで映画化。主人公のフリーター・菅原裕一がほんのささいなことから、恋人、親友、先輩や後輩、家族…と、あらゆる人間関係を断ち切っていく逃避劇を描く。

解禁されたキャストは、前田敦子、中尾明慶、豊川悦司、原田美枝子、香里奈、毎熊克哉、野村周平。前田と中尾は舞台版「そして途方に暮れる」から引き続き出演。前田は主人公・裕一と5年間同棲している彼女の里美、中尾は裕一の幼なじみで親友の伸二を演じる。

映画から新たに加わるキャストとして、裕一の父・浩二役、母・智子役を豊川と原田、姉・香役を香里奈、裕一のバイト先の先輩・田村役を毎熊、大学の後輩・加藤役を野村が演じる。前田、中尾、豊川、原田、香里奈、毎熊、野村のコメントは下記に掲載。

さらに、映画のエンディング曲には、1984年に大ヒットを記録した大澤誉志幸の「そして僕は途方に暮れる」を起用。大澤本人が本作のための新アレンジで歌唱し、物語の余韻を心に刻む。

映画「そして僕は途方に暮れる」は、2023年1月13日(金)公開。それに先立ち、第35回東京国際映画祭(10月24日(月)~11月2日(水)開催)ガラ・セレクション部門への正式出品も予定されている。

コメント

前田敦子(鈴木里美役)

舞台の時から、映画っぽい作品だなぁと思っていたので、今回の映画化はすごく腑に落ちました。三浦監督も、舞台と映画の瀬戸際みたいなことをやってみたいんだと、舞台の時からおっしゃっていたし、里美は自分でもとても思い入れの強い役でしたので、裕一と伸二と一緒に3人変わらず、自分も映画に呼んでもらえて、うれしかったです。
三浦組には、三浦組でしか経験できないことがあるのですが、舞台の時とは全然違っていて…。私はそんなに長い期間の撮影ではなかったので、その範囲であれば今回は楽しめたような気がします(笑)。

中尾明慶(今井伸二役)

舞台で今井を演じた時から映像でも演じてみたいと思っていたので、それがかないとても光栄です。
映像での三浦作品にはオムニバスドラマに続き、2作品目でしたが、いやぁもうね…「OK!!!」が出た時にこんなに安心する組ないです…本当に…撮影というよりほぼ稽古でした。何とかしてOKと三浦さんに言っていただきたい一心で食らいついていたので、正直撮影のことは覚えていません(笑)。
でも今井をとても魅力的に作り上げてくださいましたし、何よりやっぱりダメ人間を客観的に見るって笑いが止まらなかったです。それくらい藤ヶ谷君をはじめ、皆さますてきな方ばかりで、この作品に参加させていただき感謝しています。ぜひ、たくさんの方に見ていただきたいです!

毎熊克哉(田村修役)

2018年の舞台版を見ていなかったので、脚本を読んだ時は一体どんな作品になるのだろう?と、全く完成図が分からないまま作品に入っていきました。
僕は主人公が働くアルバイト先の先輩の役で、自分が居酒屋でアルバイトしていた時にいた先輩を少しイメージしています。
部屋のシーンの撮影は朝から晩まで延々と行われ、終わった頃には疲弊しきっていました。こりゃ大変だな…と。役として追い詰められている藤ヶ谷さんの目が印象的で、一緒に途方に暮れました。完成図は分からないままで良かったんだと思います。お楽しみに!

野村周平(加藤勇役)

舞台「禁断の裸体」でお世話になった三浦大輔監督が自分の事を覚えてくださっていて、お声かけを頂けたのがとにかくうれしかったです。自分の役柄は映画の助監督だったのですが、普段接する機会が多い職業だったので、その人たちの事を思い出しながら役作りをしました。
舞台のときさながらの演技の千本ノックがなかなかハードでしたが、その分いいものになっているんじゃないかなと思います。

香里奈(菅原香役)

今回、本当にどうしようもない弟の姉役を演じさせていただきました。登場人物全員、完璧ではなくどこか欠けていて、香も一見しっかり者に見えてそうではなかったりと、人間らしさをたくさん感じられる作品だと思いました。私は末っ子なので姉の気持ちは分かりませんが、いくらダメダメな弟、父親だとしても、家族として見捨てられない気持ちもあったり、でも強く当たってしまうこともある。家族との会話や空気感等、きっとこんな感じなんだろうなと想像しながら演じさせていただきました。
初めて台本を読んだ時は、何事からも逃げる弟が繰り広げていくストーリーに何か暗い印象を持ったのですが、完成した作品を見たときに人間味のあるキャラクターたちに思わず笑ってしまったり、裕一のダメさが突き抜けていて、少しいとおしくも感じたりしました。
最後には、見た方がなんとなく頑張れるかもと思わせてくれるような映画になっていると思います。

原田美枝子(菅原智子役)

この作品は、微妙なニュアンスが魅力の作品だと思うのですが、普通よりちょっとずれている感じがあちらこちらにあって、その感じをつかむのがすごく大変で難しかったです。藤ヶ谷さんとは初共演でしたが、すごく素直な方で、本当の息子のようでした。
三浦監督がお持ちの「ちょっとねじれている感じ」がうまく出ていたら面白い作品になっていると思います。豊川さんが演じられた父親のキャラクターがすごくよくて、この物語が救われているような気がしました。

豊川悦司(菅原浩二役)

負け戦のボクサーの気分で現場に入った。
案の定OKは出ない。
ジャブ、ストレート、アッパー、フック、あらゆるパンチを放ったが勝てる気がしない。
ちょっともう一回やってみましょうか。
三浦が軽く言う。
その瞳の奥に、丸裸にされそうな俺が映る。
迷いを振り切る俺の気分が映画に焼き付けられていく。
三浦よ、何を視ていたんだ、何を感じていたんだ。
せめて映画の中には三浦の正解があることを信じて、俺はリングに立ち続けていた。
三浦が作った映画を、早く観たい。

STORY

自堕落な日々を過ごすフリーターの菅原裕一(藤ヶ谷太輔)は、ささいなことから長年同棲している恋人・里美(前田敦子)と言い合いになり、話し合うことから逃げ、家を飛び出してしまう。その夜から、親友・伸二(中尾明慶)、バイト先の先輩・田村(毎熊克哉)や大学の後輩・加藤(野村周平)、姉・香(香里奈)の元を渡り歩くが、ばつが悪くなるとその場から逃げ出し、ついには、母・智子(原田美枝子)が1人で暮らす苫小牧の実家へ戻る。だが、母ともなぜか気まずくなり、雪降る街へ。行き場をなくし、途方に暮れる裕一は最果ての地で、思いがけず、かつて家族から逃げていった父・浩二(豊川悦司)と10年ぶりに再会する。「俺の家に来るか?」という父の誘いを受けた裕一はスマホの電源を切り、全ての人間関係を断つが…。

作品情報

「そして僕は途方に暮れる」
2023年1月13日(金)公開

出演:藤ヶ谷太輔、前田敦子、中尾明慶、毎熊克哉、野村周平/香里奈、原田美枝子/豊川悦司 ほか

脚本・監督:三浦大輔(「娼年」「愛の渦」)
原作:シアターコクーン「そして僕は途方に暮れる」(作・演出 三浦大輔)
音楽:内橋和久
エンディング曲:大澤誉志幸「そして僕は途方に暮れる」
製作:小西啓介、藤島ジュリーK.、渡辺和則、荒木宏幸、中野哲夫
企画・プロデュース:小西啓介
プロデューサー:政岡保宏、澤岳司

製作:映画「そして僕は途方に暮れる」製作委員会
制作プロダクション:アミューズ 映像企画製作部 デジタル・フロンティア
企画製作・配給:ハピネットファントム・スタジオ

©2022映画『そして僕は途方に暮れる』製作委員会

公式サイト:https://happinet-phantom.com/soshiboku/
Twitter:@soshiboku_movie
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