“母”となった石原さとみが、娘の失踪事件で翻弄される母親役に挑戦!監督は「空白」の?田恵輔 映画「ミッシング」24年公開【コメントあり】

映画
2023年04月05日
「ミッシング」©2024「missing」Film Partners

主演・石原さとみ、「空白」の?田恵輔が監督を務める映画「ミッシング」(2024年全国公開)の制作が決定。石原と?田監督からコメントが到着した。

娘の失踪事件をきっかけに、情報の荒波に巻き込まれ翻弄されていく母の姿を描く本作。一つの事件をきっかけに崩壊する「日常」や、つらく悲しい現実に直面する母親と家族の姿、事件を「題材」として扱い、視聴率のために「偏向報道」にかじを切ってしまうマスメディアの姿、野次馬的興味本位であふれる心ない言葉が満ちあふれる現代社会の闇を鋭く描いていく。

とある街で起こった、少女の行方不明事件。あらゆる手を尽くして娘を探すも、有力な情報も手掛かりもないまま既に3カ月がたっていた。

娘が行方不明になった時、母・沙織里(石原)は好きなアイドルのライブに足を運んでいた。その事実と茶髪メッシュの風貌ゆえに、ネット上では「ライブ狂いで育児放棄の母」という誹謗中傷の投稿がなされ、いら立ちを募らせていく。

さらに日がたつにつれ、徐々に冷静になっていく夫との温度差を感じ始め、夫婦げんかが絶えなくなっていく。事件発生当初こそメディアも大きく取り上げ注目を集めていたが、時間が過ぎるほど世間も興味を失っていき、マスコミの関心も薄れていく。そんな中、地元のテレビ局だけは奔走する沙織里の取材を続けていたが…。

監督・脚本は、「ヒメアノ〜ル」「愛しのアイリーン」「空白」など、常に観客に衝撃を与え、想像力を刺激する作品を発表し続ける?田恵輔。「執筆中に何度も手を止めた」「自身のキャリア史上、最も覚悟をもって挑んだ」と語り尽くす、衝撃のオリジナル脚本を生み出した。

企画は、日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞作品「新聞記者」や「MOTHER」「ヤクザと家族 The Family」など、常に社会問題を鋭い視線で描き出してきた故・河村光庸プロデューサーが率いたスターサンズ。「愛しのアイリーン」「空白」に続き、?田監督と3度目のタッグを組む。

主演は、日本アカデミー賞をはじめ数々の映画賞を受賞のほか、映画、ドラマ、CMなどで活躍する石原さとみ。2022年の出産を機に子育て・仕事の両立をしている彼女が、出産後の初の映画撮影として1年9カ月ぶりの芝居に臨む。

「?田恵輔監督と一緒に仕事がしたい」と石原が直談判してから6年の歳月を経てついに実現した本企画。石原の起用について?田監督は、「脚本を書いた時、一番思い浮かばない人をキャスティングしてみたかった」と語る。

一方、石原は「母となった今だからこそできる」「大きな覚悟を持って最後まで沙織里を生きて行きます」と決意を表明。これまでのイメージを一新させる新境地を体当たりで挑む。撮影は3月23日より既に開始し、現在鋭意撮影中。2024年の公開を予定している。
石原と?田監督のコメントは下記に掲載。

石原さとみ(主演)コメント

6年前、?田監督に、どんな役でもいいから一緒に仕事がしたい、と直談判しに行きました。
そこから数年後、この作品の連絡をいただき、うれしさのあまり叫びました。
妊娠出産を経て、ついに憧れの?田組で1年9カ月ぶりのお芝居を今しています。
我が子という自分の命よりも大切な存在を知った今、この役柄は本当につらく苦しく精神が削られます。ですが、今の私だからこそ、できる役です。
大きな覚悟を持って最後まで沙織里を生きていきます。

?田恵輔(脚本・監督)コメント

本作は自分のキャリアの中で最も覚悟のいる作品になります。
執筆中から何度も手を止めてしまうほど、つらく苦しい現実を描きました。
主演の石原さんを筆頭にキャストたちはメンタルが削られる芝居の連続だと思います。
しかし、どんな状況でも前に進む強さ、他者への想像力や共感。
人間の愚かしくも美しい瞬間を撮影できたら幸いです。
どうか我々の覚悟が皆さまに届きますように。

作品情報

「ミッシング」
2024年全国公開

主演:石原さとみ
脚本・監督:?田恵輔

製作幹事:WOWOW
企画:スターサンズ
制作プロダクション:SS工房
配給:ワーナー・ブラザース映画

公式HP:missing-movie.jp

©2024「missing」Film Partners