BiS 第3期初のバンド編成で東北ツアー完遂!「またこのメンバーで絶対にライブしたい」

音楽
2021年08月02日

BiSが、7月22日より東北4か所にて開催してきたツアー「ARABAKI×BiS GiP! -GREAT iDOL PURRiTANS-」。そのファイナル公演が、7月30日に岩手・MIYAKO KLUB COUNTER ACTIONで開催された。以下、ライブレポートを掲載する

本ツアーには、「ARABAKI ROCK FEST. 20×21th」にて初披露予定だった、
Gt.ヒダカトオル(THE STARBEMS)、Ba.津田紀昭(KEMURI / THE REDEMPTION)、Dr.RONZI(BRAHMAN / OAU)で構成された「ARABAKI 20th CENTURY STUPiD BOYS」がバックバンドとして参加。

第3期BiS初となるバンド編成で東北各地を熱く盛り上げてきたツアーも、この日の宮城・仙台GIGSでいよいよファイナルに。会場BGMが鳴り止み、大きな拍手の中からヒダカトオルを先頭にRONZI、津田紀昭が順にステージに登場すると、会場の熱量が急上昇していく。

ヒダカトオルの「今日からこの3人がBiSです。それくらいの盛り上がりじゃ本物のBiSは見れないんですよ! お前ら、本当にBiSが見たいのか!? お前たちは本当に研究員(※ファン総称)なのか!? BiSが見たいですか!? それでは、4人を呼びましょう!」と会場を煽り、さらに大きな拍手が巻き起こる中でBiSメンバーが登場する。

ドラムのカウントに続き、「LET’S GO どうも」からライブはスタート。生バンドによる身体の芯まで響く音圧と、笑顔でステージを駆け回るBiSに感化され、研究員たちもライブ冒頭からアクセル全開だ。

曲が終わってのMCでは「仙台の皆さん、初めまして。私たち新生アイドル研究会BiSです。そして、一緒に盛り上がってくれるバンドメンバーは…」とマイクを向ける。バンドメンバーがそれぞれ自己紹介を済ませると轟音が会場にこだまし、第3期BiSの代名詞といえる「STUPiD」へとなだれ込んだ。

続いて「DESTROY」と、序盤から超攻撃的アンサンブルで攻勢を仕掛けていく。そこから一転して、研究員の人気が高い「this is not a love song」ではメロウなロックサウンドでエモーショナル空間へ。「LOVELY LOVELY」では、生バンドの力強くも温かい演奏と会場全体で行った“子猫ちゃん”を模した振付がシンクロし、仙台GIGSを多幸感が包み込む。

ライブ中盤に差し掛かり、チャントモンキーが「次やる曲は、第1期BiSの『BiSimulation』です。なんでやるのかと言うと、ヒダカさんが作った曲だからです」と明かす。そこからステージ上でヒダカトオルと和やかなトークを展開し、会場には笑顔が溢れた。

現BiSが新たに振付を施した「BiSimulation」では研究員と共に拳を突き上げ、熱くパフォーマンス。熱唱後には、ヒダカトオルより「この曲はあげるよ」と楽曲制作者からのお墨付きも。なお、第3期BiSが過去のBiSの楽曲をパフォーマンスするのは初のことで、またBiSに新たな歴史が加わったと言えるだろう。

ここからライブ終盤に向け、改めてのバンド紹介を挟みつつ、ミドルテンポな楽曲でエモーショナルな展開を見せていく。トギーが「次にやる曲が最後なんですが、津田さんが第1期BiSの時に書いてくださった曲です。『MURA-MURA』って曲なんですけど、スカパンクでノリ方があるんですよね。津田さん、教えてください」と呼びかけると、津田は照れながらもツーステップをステージ上で披露。

そんな「MURA-MURA」の演奏が始まると、研究員も思い思いにツーステップで身体を揺らし、BiS流のスカパンクを全身で楽しんだ。最後はRONZI考案の曲締めパフォーマンスを共に行い、本編は終了する。

もちろん止まらない大きな拍手の中、アンコールの声に応えてBiSとバンドメンバーがステージに再登場すると、会場のボルテージはさらに上昇。MCでチャントモンキーがメンバーにここまでの感想を尋ねていると、ヒダカトオルより「バンド、一緒にやろうぜ!」と提案が。それに対して、メンバーも「これからバンドでやっちゃおう!」と乗っかった。

そこからチャントモンキーがマイクを取り、「なぜ今日バンドとBiSでできているのかというと、『ARABAKI ROCK FEST.』があったからなんです。BiSは2021年のアラバキにこのメンバーで呼んでいただいていたんですけど、アラバキに出演が決まりましたってなった時は、衝撃すぎてみんなで叫んじゃって。うれしいのと緊張でいろいろな感情になって」と当時の状況を告白。

続けて「アラバキは中止になってしまったんですけど、アラバキの方々の協力のおかげで同じメンバーで東北ツアーを回れています。アラバキに出ている先輩方、バンドの方々のライブを見たんですけど、すっごい格好よくて、言葉が出なくなるくらい感動して。こんなライブがやりたいって思いました」と。

そして「私たちはまだまだなので、もっともっともっともっとパワーアップして、来年のアラバキにこのメンバーで出たいし、出るだけじゃなくて、私がすっごい心が動いたようなライブを、研究員と、まだBiSを知らない人に届けたいって思いました。それが今のBiSの目標です」と述べた。

さらに「研究員とこれからももっともっともっともっともっと一緒に走っていきたいです。またこのメンバーで絶対にここ仙台でライブしたいって思います。今日は来てくれて本当にありがとうございました。今日は最後まで楽しんでいってください。また会いましょう」と呼びかけ、「COLD CAKE」からアンコールに突入。

「BiS-どうやらゾンビのおでまし-」から、この日のラストとなる「CURTAiN CALL」という流れには、胸が熱くならざるを得ないファンも多かったはずだ。こうして、第3期BiS初となるバンド編成でのライブは幕を閉じた。

ロックレジェンドによる圧巻のライブパフォーマンスと、BiSの無邪気で活力のあるパフォーマンスがシンクロ。BiSの音楽が、“ロックとの融合”を果たした決定的瞬間だった。今後もそんな圧倒的なロック空間を生み出していくであろう、BiSの姿から目が離せない。

SET LIST

「ARABAKI×BiS GiP! -GREAT iDOL PURiTANS-」
2021年7月30日(金)仙台GIGS
1.LET’S GO どうも
2.STUPiD
3.DESTROY
4.this is not a love song
5.LOVELY LOVELY
6.BASKET BOX
7.テレフォン
8.BiSimulation
9.HiDE iN SEW
10.kAsAbutA
11.GETTiNG LOST
12.つよがりさん
13.teacher teacher teacher
14.I WANT TO DiE!!!!!
15.MURA-MURA

EN1.COLD CAKE
EN2.BiS-どうやらゾンビのおでまし-
EN3.CURTAiN CALL

ライブ情報

BiS ワンマンライブ「STiLL STONE AGE」
2021年10月23日(土)東京・中野サンプラザホール

WEB

BiS Official Site:https://www.brandnewidolsociety.tokyo
BiS Official Twitter:@BiSidol
ULTRA STUPiD RECORDS:@ULTRASTUPiD_BiS

この記事の写真

●photo/kenta sotobatyashi