中川翔子インタビュー「ラプンツェルは好きなことを見つける天才」『ラプンツェル あたらしい冒険』

特集・インタビュー
2017年04月26日

大人気ディズニープリンセス映画「塔の上のラプンツェル」の半年後を描く「ラプンツェル シリーズ」の序章となる長編エピソード『ラプンツェル あたらしい冒険』がDlifeにて5月14日(日)に日本初放送。映画に引き続き、ラプンツェルの日本語吹き替えを務めるのは中川翔子さん。本作では歌唱シーンにも挑戦したという中川さんが、大好きなラプンツェルへの思いを明かしてくれた。

中川翔子インタビュー

◆大のラプンツェル好きを公言している中川さん。テレビシリーズでもラプンツェルの日本語吹き替えを担当することになったと決まったときはいかがでしたか?

人生の節目はもちろん、節目以上にいろんなきっかけで映画「塔の上のラプンツェル」を見ていて、そのたびに新しい発見がありました。6年の時を越えて、いつも心の中にいたラプンツェルの声をまた演じることができること、新しい歌を歌うことができるなんて「今日は人生で最高の日だわ」って叫びたくなるような、もう夢を超えたミラクルが起きてしまったという感覚ですね。

◆本シリーズでは、「美女と野獣」「アラジン」を手掛けたアラン・メンケンによる書き下ろし楽曲も含めすべての“ラプンツェルの声”を中川さんが担当していますね。

今回ラプンツェルの顔を見ながら、オリジナル版の吹き替えを担当しているマンディ・ムーアさんの声も聞きながら、そしてスタッフさんともどんなふうに日本語の譜割りを当てるかっていうのを相談しながらレコーディングを行ったんですが、アフレコと同じブースで音響監督の方から、ラプンツェルのせりふにおいての言い方と同じニュアンスで歌もディレクションしていただきました。ラプンツェルの感情の動きと歌詞がリンクしていく、せりふのように歌うっていう意味では、今まで歌ってきたアニメソングとは全く違っていて、作品とともにずっと地球に残るディズニープリンセスの歌を今から録るんだっていうこと、しかも6年越し、初めてラプンツェルの世界で歌を歌うということで、プレッシャーもありました。

◆映画から本作でラプンツェルに変化はあるのですか?

映画の中でユージーンと出会い、夢をかなえて、本当の家族の元で幸せに暮らしてめでたしめでたしなはずなんですけど、“外に出てもっといろんなことを知りたい!新しい夢を見つけたい!”っていう衝動が芽生えてしまったラプンツェルの「だったらこうなるよね」というその先の物語が描かれます。3Dの画から水彩タッチの2Dの映像になって、どんなふうになっちゃうのとか、完結した物語の続きってどういうことなのってちょっとドキドキしている方もいると思うんですけど、“ご安心ください”という感じです。最近ラプンツェルを知った方もすんなり理解できると思いますし、キャラクターたちの見たかった姿、映画「塔の上のラプンツェル」の中の出来事や出会いをより深く知ることができるので、映画を繰り返し見た人にとっても6年間の“ご褒美”がてんこ盛りの内容になっています。

◆特にこんな“ラプンツェル”が見られます!という中川さん的お薦めポイントはありますか?

やっぱりラプンツェルは長い髪が似合うんですよね!短く切ったはずのラプンツェルの長い髪や、アクション、そしてフライパンを使った戦闘シーン、ラプンツェルの周りのキャラクター・マキシマスもパスカルもみんなパワーアップしています。もちろん、ユージーンの色男感も(笑)。ラプンツェルって映画ではずっと裸足だったりキスシーンも全部自分から押し倒していたじゃないですか、このテレビシリーズではあぐらもかいてましたよ!面白すぎますよね!(笑)

◆ディズニープリンセスの中でも少し異色なお姫様“ラプンツェル”の姿は、かわいくありながらも、かっこよくて、強くて、自由を求める現代の女性に共通するところもあるかもしれませんね。

私は、小さいころからディズニープリンセス作品「美女と野獣」とか「リトルマーメイド」、「眠れる森の美女」を、もうビデオがちぎれるんじゃないかっていうぐらい見ていました。でも時を重ねるごとに思い出が濃くなって、古くなることなく、より輝いていく気がするんです。特に塔の中という自分の見える範囲の世界でたくさんの趣味を見つけたラプンツェルは、好きなことを見つける天才だなって思っています。そこは私も見習って、ラプンツェルみたいにいっぱい好きなこと見つけようって、これもしよう、あれもしよう、食わず嫌いやめようって刺激も受けていたりするんです(笑)。

◆「前向きで1歩前に踏み出す勇気を持っているラプンツェルに相談したいことがたくさんある」とおっしゃっていましたが、中川さんにとって、ラプンツェルとはどういう存在なんでしょうか?

例えば、髪形を変えるっていうちょっとしたことでも、女子にとっては大冒険。ラプンツェルは、そういう何かやってみようと思わせてくれるプリンセスです。私はというと、1人暮らししようとか、自炊も洗濯もしようっていう“初めてやってみよう”が遅かったんですけど…。ん~これからは、婚活を積極的にやりたいですかね(笑)。

 

■PROFILE

●なかがわ・しょうこ…1985年5月5日生まれ。東京都出身。A型。『あなたのことはそれほど』(TBS系 毎週(火)後10・00)に出演中。

 

■作品情報

『ラプンツェル あたらしい冒険』『ラプンツェル あたらしい冒険』
全国無料のBSテレビ局・Dlife
5月14日(日)後6・05~7・30日本放送決定

<ストーリー>
映画「塔の上のラプンツェル」のその後を描く、テレビシリーズ「ラプンツェル ザ・シリーズ」の序章に当たる長編エピソード。映画から6か月後から物語は始まる。ラプンツェルは晴れて両親の元へユージーンと戻り、幸せな生活を取り戻した。だが、王宮での慣れない暮らしやしきたりを窮屈に感じ始めたラプンツェルは、戴冠式前夜、こっそり城の外に抜け出し自由を満喫する。すると、思わぬ事態が起こり、ラプンツェルの髪形が金色の長い髪へと変化して…。

<キャスト>
ラプンツェル:マンディ・ムーア/中川翔子
ユージーン:ザッカリー・レヴィ/畠中洋

©Disney
 
●photo/中村圭吾 text/山下紗貴