【ハリウッド版「デスノート」インタビュー第2弾】L役/ラキース・スタンフィールド「美しく素晴らしいライバルの形を描いた作品」

特集・インタビュー
2017年09月17日

漫画「デスノート」原作のハリウッド版映画「デスノート/DeathNote」インタビュー第2弾は、イメージを覆すキャスティングで話題となった大人気キャラクターLを演じるラキース・スタンフィールドさん。本作の見どころや、ご自身の役柄・Lについて語っていただきました。


最も挑戦だったのは、Lが感情的になる部分を持ち込むこと

映画「デスノート/DeathNote」

◆原作を読んだ感想と、Lというキャラクターの印象を教えてください。

最初原作を読んだとき、すごく面白い作品だなと思いました。その中でも僕はLという人物に、魅了されたんです。彼は人付き合いが苦手で、秩序正しく、正義を貫くことに強いこだわりを持っている人間。かわいらしい部分や興味深いところもあって、Lの存在があったからこそ、より物語によりのめりこんでいったんだと思っています。本当に探究しがいがあって、こんなキャラクターを自分が演じるということにワクワクしました。

◆本作のダークな世界観の中で、一際存在感を放っているのがLです。役へはどのようにアプローチしましたか?

役作りでは、自分なりの解釈を加えて、ちょっとしたしぐさを大事にしたかな。例えば、コップの持ち方やイスの座り方とか。そういうところが僕のLの好きなところでもあるから。ただ最も挑戦だったのは、原作とは異なるLが感情的になる部分を持ち込むこと。元々なまけものだから、体をいっぱい動かすアクションのシーンも大変だったけど(笑)。

◆ライトを演じるナット・ウルフさんは、役作りの延長線上でキースさんとは独特な距離感を持っていたとお話されていました。ラキースさんはいかがでしたか?

僕も、Lとライトの関係を作ろうと思って、撮影期間ナットと距離を置こうとしていたよ。でも互いに仲良くなっていく過程で、うまくその関係性を作り上げられるんじゃないかなとも感じて、少しずつ友情を築いていきました。だからこそ普段とは違うレンズを通して見ると、美しく素晴らしいライバルの形を描いた作品になっていると思います。

映画「デスノート/DeathNote」

◆では、ハリウッド版映画「デスノート」の見どころをお願いします。

他人の生と死を操作できる立場になったとき、誰もが持っている道徳観はあいまいになってしまう。この作品でも、ライトは“デスノート”を手にしたことによって、力を操っている側だと思っていたのに、いつの間にか自分がその力に飲み込まれてしまっているよね。いわゆる力を持ちすぎると、冷静かつ論理的な考えを投げ出してしまい、混乱を招くっていうところを、登場するキャラクター全員が体感しているんだ。僕が原作を読んだときに感じたLとライトの心理的なバトルも、より視覚的なやりあいで見せているよ。オリジナルとは違うところに持っていっているとは思うんだけど、僕は撮影していてとっても楽しかったです。あ、リュークはとにかくこわい(笑)!

◆もしかしてラキースさん、今履いていらっしゃるのは足袋ですか?

そう!動きやすいから、すごくお気に入り!もちろん日本で買いました。今回初めての来日だけど、以前から日本には興味があったんです。これからカメラを持って歩き回るつもり(笑)。

 

■PROFILE

●らきーす・すたんふぃーるど…1991年8月12日生まれ。アメリカ合衆国・カリフォルニア州出身。

 

■作品情報

「Death Note/デスノート」
Netflixにて独占配信中

監督:アダム・ウィンガード
原作:大場つぐみ、作画:小畑健
出演:ナット・ウルフ、マーガレット・クアリー、ラキース・スタンフィールド、ウィレム・デフォー ほか

<Netflix視聴方法>
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●視聴デバイス:テレビ、パソコン、タブレット、スマートフォン、ゲームなどで視聴可能。