田辺誠一インタビュー「恐竜の存在が身近に」『恐竜超伝説 劇場版 ダーウィンが来た!』

特集・インタビュー
2020年02月16日

人気生き物ドキュメンタリー番組の劇場版第2弾は、NHKのVFXチームと日本のトップクリエーターが作り上げたリアルなCG映像によって、「恐竜」が復活!そこで、ナレーションを担当された田辺誠一さんにお話を伺いました。

田辺誠一インタビュー

恐竜の存在が身近になって印象が大きく変わりました

◆「劇場版」でナレーションを担当された「ダーウィンが来た!」についての印象は?

もともとうちの子供が小学生の時に一緒によく見ていた番組でした。さっきまで笑っていたと思えば、弱肉強食の厳しい世界を見せつけられ、いつの間にか食い入るように見てしまう。そういうドキュメンタリーの力を感じていたので、今回はCGで恐竜をよみがえらせた「劇場版」ということで、より家族で楽しめる作品になると思いました。

◆田辺さん自身も、幼いころは恐竜好きでしたか?

小学生のころ、映画「ドラえもん のび太の恐竜」に出てくる恐竜(フタバサウルス)に興味を持ったり、夏休みに「恐竜展」に行ったりしていましたね。先日、別の仕事でアメリカの博物館にも行った時も北米にいたといわれる恐竜にまつわる展示を見たりしました。

◆ナレーションをされる上で、意識したことや苦労したことは?

ドラマや映画でのお芝居は、人間の感情を自分から発してストーリーを展開させていきますが、ナレーションの場合は見ている方との温度差に気をつけながら、あんまり感情移入しないよう心掛けました。一方で、恐竜同士が激突して、王者が誕生するところなどは、あえてショーアップしてみたり、映画としてのエンターテインメント性も意識しました。

田辺誠一インタビュー

◆本作をご覧になった感想は?

恐竜たちの骨格などの動きや表情、重量感などが全くCGに見えないんですよ。彼らの感情が伝わってきましたし、映画的にカメラワークもすごくて、実写以上の迫力を感じました。しかも、それらすべてが日本で作られていることに、さらにビックリしました。また、新しい生命を作り、それを守り、つなげていくという、母と子の話もリアルに描かれて、いつも番組を見ていた時以上に感動しちゃいましたね。

◆本作を通じて、初めて知られたこともありましたか?

ティラノサウルスに羽毛が生えていたということに驚きましたし、6600万年前に大陸と地続きだった日本に、カムイサウルスなどの恐竜がいたことも。どこか恐竜の存在が身近になって印象が大きく変わりました。

◆最後に、本作の見どころを教えてください。

“恐い竜”でもある恐竜たちが現実に、そのあたりにいたというリアリティーを感じてほしいですし、彼らの生きざまみたいなものを感じてほしいです。あと、僕はこの作品を見た後に、飼っているトイプードルの歩き方とか筋肉の動きとか、どこか共通するところを感じたんです。「おまえも恐竜と同じ生き物なんだな」って(笑)。

■PROFILE

●たなべ・せいいち…1969年4月3日生まれ。東京都出身。A型。現在、『アライブ がん専門医のカルテ』(フジテレビ系)、『捜査会議はリビングで おかわり!』(BSプレミアム)に出演中。

■作品紹介

「恐竜超伝説 劇場版 ダーウィンが来た!」

「恐竜超伝説 劇場版 ダーウィンが来た!」
2月21日(金)より全国公開

<STAFF&CAST>
監督:植田和貴
監修:小林快次
ナレーション:田辺誠一、大塚寧々、龍田直樹

<STORY>
極寒の北極で知能を武器に生き抜くトロオドンや、人間のようにおなかを痛めて新たな命を育むモササウルスなど過酷な環境でも必死に生き、命をつないでいた恐竜たち。また、近年化石が次々発見され、日本にあったと考えられる恐竜王国の全容にも迫る。

制作:NHKエンタープライズ 映像提供:NHK

●photo/金井尭子 text/くれい響