山寺宏一×江原正士「エディ・マーフィとウェズリー・スナイプス、どちらも彼らの魅力が存分に発揮されています」

特集・インタビュー
2021年03月06日
©Images courtesy of Amazon Studios

江原:一瞬、違う映画じゃないかと思うぐらいでした。それも含めて、まさしくオールスター総出演のパーティームービーになっています。

山寺:思えば、前作にも当時はまだそこまで有名ではなかったサミュエル・L・ジャクソンが出ていたり、キューバ・グッディング・Jrがいたりしましたからね。それを考えると、今作にもビッグスター以外に、今後スターになる方が紛れている可能性だってありますよね。

江原:あ〜、そうですね。それに今回は衣装がカラフルだし、装飾品もすごくて。豪華絢爛な映像が次々と飛び出してくるので、視覚的にも楽しんでいただけると思います。

山寺:また、なんと言っても一番の面白さは物語ですよね。今回は、アキーム王子がまさか自分にいるとは思わなかった息子をニューヨークに探しに行くというお話で。自分で育てることはできなかったけれど、血を分けた息子がいる。また同時にザムンダ王国には娘たちがいて、そうした親子関係も描かれているんです。普通の少年だった息子・ラベルが王子の父親に出会って変化していくように、アキームもまた変わっていく。そうした面もしっかりと描かれていて、ただのコメディ映画にとどまっていないところも大きな魅力だと思います。

◆前作ファンにとっては、30年前と同じキャストが再集結したというところにもうれしさを感じます。

山寺:そうですね。一番驚いたのは王様役のジェームズ・アール・ジョーンズですよ!

江原:うん、びっくりしました!

山寺:しかも、彼の描かれ方がなんとも言えない感じで…。これもネタバレになるためあまり言えませんので、ぜひ本編をご覧ください。

江原:不思議なのが、みんな全然老けて見えないんですよね。やはり、最前線で活躍されてる方は元気なんだなと実感させられました。

山寺:エディ・マーフィも僕と同い年だから、不思議な感じがしましたね。

江原:でも、彼はすごく貫禄が出てきましたよね。最近の作品を拝見すると、さらに役柄が広がっているようにも感じますし。より役者っぽくなったというか…。

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