高野洸インタビュー「自分の良さや自分らしさみたいなものがだんだん分かってきた」

特集・インタビュー
2021年03月24日

◆ストーリー性を付けようと思ったのはどうしてですか?

自分の恋愛観を詰め込むだけでは(内容的に)薄くなってしまう気がして、ストーリー性や歌詞の登場人物に人間性があるほうが歌詞に意味を持たせやすいなと思いました。3曲全体の設定や人物像、時系列はまとめて決めましたが、ストーリーを組み立ててからのほうが歌詞も書きやすくなりました。

◆ソロアーティストとしての2年間の集大成とということで、2年の間に自分で一番成長したと思うことを教えてください。

最初のころはやれることをしっかりカッコよくやり遂げるということを意識していました。今はちょっとだけ自分の良さや自分らしさみたいなものがだんだん分かってきたので、そこを足し算したり引き算したりすることができるようになった気がします。

◆今の自分らしさってどんなものだと思います?

自分らしさというか…5歳からダンスをやっているので、当然そこは強みだと思います。そして声質って人によって違うじゃないですか。自分の声ってこうなんだって分かってきました。僕は舞台もやっていて、2.5次元舞台をやる時は、自分の声をもともと演じていらっしゃる声優さんに寄せることもあって、「その声いいね」って言われたりもするんですね。でもそれは自分の地声ではないから、「自分の声って何なんだろう」って迷走していた時期もあって。アーティストとして自分の曲を何曲か出して、最近やっと自分が歌いやすい声ってこれだって分かってきました。自分の声が多くの人に刺さるかどうか分からないけど、誰かに刺さればラッキーくらい気楽にやったほうがいいのかなって思うようになりました。

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