映画「バイプレイヤーズ」公開!濱田岳&柄本時生「存分に楽しんだ、ぜいたくな時間。感謝の気持ちでいっぱいです」

特集・インタビュー
2021年04月08日

◆そう言えば、松居大悟監督が今回の現場について、「アドリブだらけの先輩と対峙する若手はきっと大変だったと思う」ということをおっしゃっていました。実際はいかがでしたか?

柄本:それについてはですね…とんでもなくワチャっとなって収拾がつかなくなると、岳君が僕の背中を押すんですよ(笑)。

濱田:はははははは!

柄本:先輩方がやりたい放題になればなるほど、カメラに映ってない所でグイグイ押してくる。で、“ちょっ、何してんの?”って思った時には、そっと離れて遠くにいるんです。

濱田:分かりやすい言葉で言えば、“捨て駒”ですかね(笑)。思ったとおり、時生は先輩方からボロ雑巾のように扱われてましたし、案の定、本宮(泰風)さんに頭をむしられていました(笑)。

柄本:あの時はびっくりしたなぁ。スタッフさんもみんな笑ってて。でも、すごく楽しかったです。

◆そんな攻防があったとは(笑)。けど、元祖の皆さんも松居監督も、「岳君と時生君は、“受け”の芝居が抜群に素晴らしい」と絶賛されていましたよ。

濱田:本当ですか? でもですね…そんなお褒めの言葉を頂いてなんですが、皆さんのあの自由な演技を我々がどこかで受け止めないと、撮影がいつまでたっても終わらないんですよ(笑)。

柄本:ね、こちらが処理するまでやめてくれませんから(笑)。ただ、それで言えば岳君がいてくれて、本当によかったなと思いました。岳君は川の流れのように皆さんのアドリブを右へ左へときれいにさばいていくんです。僕は真面目と言うか、ガチガチの岩のように正面から受け止めるしかできなくて。だから、たまに捨て駒として川のど真ん中に放り込まれて、岳君はどこかにいっちゃうんですけどね(笑)。

濱田:いや、だって、(芳根)京子ちゃんや(高杉)真宙ちゃんをあのおじさまの中に捨てていくわけにはいかないでしょ!?

柄本:そうか…そうですよね。僕が行くしかないですよね。

濱田:だから、“時生、ごめん!”って思いながらやってたの(笑)。

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