前田航基インタビュー「本当に自分のしたいことはこれなのかと考えた」『おかえりモネ』

特集・インタビュー
2021年06月01日

現在放送中の連続テレビ小説『おかえりモネ』(NHK総合ほか)で、ヒロイン・百音(清原果耶)の幼なじみ・後藤三生役を演じる前田航基さん。お寺の息子として生まれ、仏教を学ぶため仙台の大学に進むも、親に無断で逃げ出しこっそり亀島へ。

「本当に自分は僧侶になりたいのか」と将来への悩みを抱えるという役柄だが、幼い頃から芸能界で活躍する前田さんには共感できる部分がたくさんあったという。

前田航基インタビュー

◆朝ドラは『てっぱん』以来の出演です。当時は小学生でしたが、思い出はありますか?

あのときは受験をしながらだったので、共演者の皆さんに勉強を見てもらったり、いろいろとお世話になりました。今回は僕の年齢も上がったので、年が下の子も3人くらいいます。自分も大人になったなと、最年少者じゃなくなっていくんだなと実感しているところです。

◆台本を読まれて、三生という役についてどう思われましたか?

最初にお話をいただいたときは、寺の息子なので由緒正しいおとなしい子だと思っていましたが、実際に台本を読むととても明るく、印象が変わりました。三生は悩みを抱えながらも、永浦家や幼なじみたちに助けてもらって、また頑張るぞと奮起して、でもだめで恐る恐る帰ってきてみたいなところがすごくかわいらしく、愛着が湧きました。
あとは、自分とちょっと似ているなと思うところもあって。僕も4歳ぐらいから芸能の仕事をしていて、楽しくお芝居している中でも、本当に自分のしたいことはこれなのかと考えたことがありました。最終的に「お芝居を仕事にしたい」と決意したんですが、三生も寺に生まれて、そのまま坊さんになるしかないのかという悩みがある役柄。僕にとっては共感できる部分が多かったです。

◆本作の初登場シーンはなんと金髪です。金髪は初めてということですが、いかがでしたか?

僕は昔から昭和顔とか昔の日本人っぽい顔って言われていたんです。自分もそう自覚していたので、金髪になったら面白いだろうなーって思っていたんですが、なってみたら想像していたほどでもなくて(笑)。
染めた後に友達とオンライン飲み会をする機会があって、急に金髪の僕が何の予告もなしに現れるわけです。最初は「え? 何それ? フィルター?」と言われたんですが、「役で染めている」と返したら、意外と「そっちの方がいいんじゃない」と言われて。そうなんだと。思ったよりは好評でした(笑)。

番組情報

連続テレビ小説『おかえりモネ』
NHK総合ほか
毎週月〜土曜日 前8・00〜8・15ほか

©NHK