秋田汐梨「家族や友情、10代ならではの悩みなど、全ての世代が共感できる魅力あふれる作品です」

特集・インタビュー
2021年06月04日

◆そうした中で、秋田さんが演じる中谷修子はどんな女の子ですか?

第一印象は元気で明るい女の子。等身大で、高校生でありがちな悩みも持っていて、それを良くも悪くも、全部言葉や行動に出してしまうから、その場にいるいろんな人を巻き込んでいくんです。私自身はそういうタイプではないので、最初はどう演じていこうか悩みました。また、(同じく主人公である)遼ちゃんと比べると、遼ちゃんのような特別な才能もないし、大きな目標を持って生きているわけではなくて。だから、いつも一緒に並んで歩いていたはずの友人が、いつの間にか先に進んでしまったのを目の当たりにして、焦りを感じたりもする。そうしたところにすごく共感できました。

◆遼とは関係性も実はちょっと複雑だったりしますよね。

そうなんです。幼なじみであると同時に、いとこ同士でもあるんです。血のつながりや親戚付き合いがあるから、仮にけんかをするとちょっと厄介で(苦笑)。今回の作品では、そういった関係性があるからこその感情も、丁寧に描かれています。そこに寺十(吾)さんの演出が加わり、一人で台本を読んだ時には想像もしていなかった関係性になっていっているので、私もすごく驚いています。

◆楽しみです! また、その遼を演じるのが乃木坂46の筒井あやめさん。一緒に共演していかがですか?

筒井さんは私より2歳下で、現役の高校生なんですが、“私が高校生だった時って、あんなに落ち着いていたかな?”と思うほど、しっかりされています。物静かで、会話をしていてもいつも丁寧な言葉で返してくれますし。ご本人は人見知りで緊張しているからとおっしゃるんですが、全然緊張しているようには見えないです。それに以前、“普段はどんな感じなんだろう?”と思って、筒井さんのライブ映像を見たことがあったんですが、稽古の時には見せないような表情をされている瞬間があって。きっとまだ私の知らないいろんな魅力をお持ちなんだろうなと思い、もっともっと筒井さんのことを知りたくなりました。

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