秋田汐梨「家族や友情、10代ならではの悩みなど、全ての世代が共感できる魅力あふれる作品です」

特集・インタビュー
2021年06月04日

◆稽古場では秋田さんから話しかけることが多いんですか?

それが実は、私も結構な人見知りなんです(苦笑)。お互い人見知りで緊張していたので、最初は全然会話ができなかったですね(笑)。そのうち、周りの先輩方が場を盛り上げてくださって、みんなで一緒にいろんなことをしていくうちに、少しずつコミュニケーションが取れるようになりました。コロナ禍でなければ、お稽古が終わってから一緒に食事に行ったり、もっと距離をぐっと縮められたのかなと思うのですが、今回はかなわず残念です。稽古場での雑談もあまり頻繁にできなくて。ちょっとずつ時間をかけながら、役柄と同じような関係性を築いていけたらいいなと思っています。

◆初めての舞台稽古はいかがですか?

毎日稽古をしていく中で、少しずつ物語の理解も深まっている気がします。それに、毎日同じせりふを言っていてもお芝居がどんどんと変化していくので、常に学んだことをしっかりと積み重ねていけるように頑張っています。

◆映像の現場とは違い、1か月かけて役を作り上げていく作業は刺激的だったのでは?

いろんなことが新鮮でした。お稽古に入る前に、寺十さんと本読みをする機会を頂いたのですが、この時間は本当にありがたかったです。お稽古がどういうものなのか未知数でしたが、スタッフさんや寺十さんとお話をできたことで、少し安心して臨むことができました。実際にお稽古に入ってからは、最初の一週間は全員で読み合わせしました。そこで、まずはこの物語に出てくる村はどんな感じなのか、長年にわたって受け継がれている伝統は彼らにとってどれほど大事なものなのか、といった意見をみんなですり合わせていって。そうやって共通認識を持った上で立ち稽古に移っていったので、頭の中で物語の世界観がイメージしやすかったです。

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