秋田汐梨「家族や友情、10代ならではの悩みなど、全ての世代が共感できる魅力あふれる作品です」

特集・インタビュー
2021年06月04日

◆寺十さんの演出やダメ出しで印象に残っていることはありますか?

私にとっては全部印象的なのですが…(笑)。中でも、私が演じた後に必ず、「今、どうしてそういうふうに動いたの?」とか、「今のせりふを言った時、どういう感情だった?」といったことを細かく聞いてくださるんです。普段、人間って無意識に動いたり、言葉を発したりすることが多いと思うので、行動の1つひとつに対して説明することがすごく難しくて。でも、そうやって客観的に考えることで、より修子の心の中が見えてきますし、役と一体化していくことで感情の出し方にも無理がなくなっていくんです。これは今後の映像のお仕事にも絶対に生かさせることだと思いますし、すごく勉強になりました。

◆ちなみに今回はW主演ですが、秋田さん自身は修子と遼だとどちらが自分に近いと思いますか?

どちらかというと…修子かな(笑)。

◆そうなんですね。先ほど人見知りだとおっしゃっていたので、遼に近いのかなと思ってました。

人見知りは最近ちょっとずつ克服できてきているんです。初対面の方に自分から話しかけることはまだ苦手なのですが、相手側から話しかけてくだされば、会話はできるようになりました(笑)。

◆なるほど。また、最近は女優としてのお仕事も増えてきていますが、役に集中するあまり普段の生活でも役柄に影響されることってありますか?

引っ張られることはないです。…と自分では思っているんですけど(笑)。でも、以前「惡の華」に出演した際、作品の内容が結構重たくて。あとになって友人から、「あのころは暗かったよ」と言われたことがあります(笑)。なので、知らないうちに影響を受けているのかもしれないですね。今回の作品は明るい役でよかったです(笑)。

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