猪塚健太インタビュー「素の僕は、チャラさとは無縁なんです」『高嶺のハナさん』

特集・インタビュー
2021年06月19日

◆小越さんが、猪塚さんのチャラい演技が素晴らしいと。リハーサルから本番までいろんなアレンジを加えてお芝居をするので、どれだけ“チャラ”のストックがあるんだろうと絶賛してらっしゃいました。

本当ですか(笑)。チャラい言い回しや口調は何となくイメージできるんですけど、特に“動き”には意識しました。そうすることでチャラさが倍増することが多いと思って。芸人さんのコントやネタを参考に、普段こんな動きしないでしょというような誇張した表現の中から「あ、これ使えそうだな」とチャラ田の動きの着想を得ることもありました。あとは、僕の中で“元祖チャラ男”の藤森慎吾さんのYouTubeチャンネルを見たり。単にチャラいノリをまねするのではなく、普段藤森さんはどんな日常会話をしているんだろう? とか、どんなテンションで振る舞っているんだろう? と気になったので、特にクランクイン前は藤森さんの動画を見てチャラさの大先輩の生活を勉強させていただいていました(笑)。

◆役作りもかなり真面目に取り組まれたんですね。

そうやってなるべくストックをしておいて、撮影の前日に「明日のチャラ田はこういう動きをしよう!」と超真面目に考えていましたね(笑)。

◆その中から、既に放送で登場した猪塚さん渾身の“チャラ”はどれでしょうか?

そうだなぁ…。第1話での“足上げ”でしょうか。あれは完全に「落としに行くぞ」という意思の表れなので。あの“足上げ”は現場でも大好評で、別のシーンでも使えるんじゃないの? という声も上がったんですよ。やってみて良かったです(笑)。

◆でも、普段の自分とは正反対のキャラクターを演じるのは大変ではないですか?

正直、演技が終わった後は結構疲れていました。ある日の撮影ではチャラさ盛りだくさんのシーンがあって。僕は汗だくになりながら一生懸命撮影に挑んだんですけど、朝一のシーンだったこともあって撮影後には疲弊していましたね(笑)。

◆家に帰ったら猪塚さんはどんな感じになりますか?

家に着いた瞬間に仕事のスイッチがオフになるので、多分視覚的にも僕の色は灰色に変わっていたんじゃないかな思います(笑)

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