明日ついに最終回『着飾る恋には理由があって』新井順子プロデューサーインタビュー「SNSとどう付き合っていくかを描きたかった」

特集・インタビュー
2021年06月21日

◆演出からセットを組んだのですね。ほかに、新井さんがやりたいと思って生まれたシーンはありますか?

1話には、真柴と駿のラブ要素がなかったので、キッチンカーに乗る時にキュンとくることができたらなと思っていたんです。ですが、やれることは、シートベルトを着けてあげることぐらいしか思いつかなかったんです。強く引っ張りすぎるとシートベルトが出てこなかった時に、運転手の人にぐっと引っ張ってもらうのっていいなと、それを再現してみました。

◆8話で真柴が駿の口をむぎゅっとするシーンは、川口さんが発信だったとか。

その時は急に口をむぎゅってしたから、現場は大爆笑でした。撮影の前日にいろんなパターンを考えたらしいんですけど、川口さん的にはそれが一番良かったみたいです。かわいかったシーンでした。

◆9話の祥吾が真柴を抱き締めるかと思いきや、隠すというところは、視聴者もその空気に引き込まれたと思います。

現実から逃げたくなってしまう真柴を、逃げるなっていう駿と、駿の逆の立ち位置にいる祥吾という構図にしたかったんです。これまで、祥吾は真柴に接近させていなかったんですけど、これがラストチャンスなのではと思い、肩に顔をぐっと持っていくというのをやってもらいました。あの時の祥吾の白のパーカーは、最初は別の衣装だったんです。その衣装を着てもらった時にこれじゃない感があって、予備で用意していた白のパーカーになったんです。以前、向井さんに演じていただいた『わたし、定時で帰ります。』の種田晃太郎で、ファスナーが付いているパーカーを着てもらっていたので、それは絶対にやめようとなっていたんですけどね(苦笑)。今回も向井さんに白のパーカーを着てもらったんですが想像以上のパンチ力がありました。なので、評判がよいということで毎回パーカーを着てもらっていたら、初夏の設定なのに、いつも厚着になってしまいました(笑)。

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