【#今旬コレクション】池田優斗「一度決めたら最後までやり通したい。何事も妥協したくないんです」

特集・インタビュー
#今旬コレクション
2021年07月10日

テレビ情報誌「TV LIFE」で、今後さらなる活躍が期待されるネクストブレーク俳優&女優の魅力を紹介する連載「#今旬コレクション」がスタート。WEB版では、本誌に収まりきらなかったエピソードをスペシャル動画も交えて紹介します。第9回は映画「あの夏のルカ」で声優を務めた池田優斗さんが登場です。

「#旬コレ 7seconds CHALLENGE」池田優斗

◆まず、本作で久しぶりに吹替に挑戦された感想を教えてください。

表情で見せる演技とは違って、声で表現する演技はいろんな意味で難しかったです。あらためて吹替をやるにあたり、キャラクターの表情や口の大きさ、話すスピードなどが決まっている中で、いかに自分らしさを表現できるかという部分を意識していたんですが、最初は作り込みすぎてしまって、逆に自分とかけ離れてしまったんです。でも、「素のままの池田君で大丈夫だよ」と言っていただけたことで、アルベルトという何事にも挑戦的で恐れを知らないシー・モンスターの少年を等身大の自分で楽しんで演じ切ることができました。

◆ルカやアルベルトをはじめ、登場するキャラクターたちも個性豊かでいとおしいですよね。

僕自身もエルコレという悪役キャラに対して、最初は嫌な奴という印象があったのですが、見終わった後に「あいつ、実は愛くるしいところもあるな~」と思いました。エルコレに限らず、みんな人間性がいいから、それぞれのキャラクターに感情移入することができるし、幅広い人たちに楽しんでもらえると思います。シー・モンスターであろうと人間であろうとお互いに認め合って、一緒に生きていくというところが、外出を控えたり、みんなで協力しあって困難な時期を乗り越えていくというコロナ禍の今と通じるところがあると思っていて。不安を抱えながら日々を過ごしている人にも、自信と勇気を与えられる作品になっていると思います。

◆ルカとアルベルトは<海の世界>に暮らすシー・モンスターにとって禁じられた<人間の世界>へと踏み出しますが、池田さんが今踏み出してみたいのはどんな世界ですか?

いっぱいあります!(笑)現実世界で言えば、秘境に行きたいです。ルカとアルベルトが1からベスパを作るように、僕も友達と一緒に何も持たずに全て現地調達で秘境に行って、寝床や秘密基地を作って過ごしてみたいです。

◆やわらかいイメージとは対照的に、意外と野性的なんですね。そういった意味でもアルベルトと共通する部分がたくさんありそうです。

好奇心旺盛で社交的な部分もアルベルトに似ているなと思います。例えば好奇心の部分で言うと、宇宙や過去の世界にも興味があって。ふと「宇宙の果てってどこなんだろう?」「宇宙は無から始まったと言うけど、無って何だろう?」って考えたりするんです。歴史や哲学などの答えのない学問が好きで。さっきの踏み出してみたい世界の回答にもなるんですけど、もし現実世界を超えられるとしたら、宇宙空間と戦国時代に行ってみたいんです。

◆戦国時代はその名の通り、戦の日々だと思うのですが、それでも平気ですか?

自分がそこに参加したいというよりは、武士たちが生きている世の中を体感してみたくて。大河ドラマをやらせていただいたこともあるんですが、いくら歴史の勉強をしても、実際にその時代を生きていたわけじゃないから、正直想像しにくい部分があるじゃないですか? なので、刀を盗られた時の気持ちや武士たちが抱えている思いなども知りたいと思います。あと、恐竜がいた時代にも行ってみたいです。実際にいたっていう証拠はあるけど、「本当にあんな形してたのかな?」と気になることも多いので、その光景を自分の目で見て確かめたいですね。

◆未知なるものにより好奇心をそそられる、と。ご自身の社交的な部分は、具体的にどんなところだと思いますか?

例えば周りから苦手だと思われている人でも、僕はその人のことをちゃんと知ってから判断したいし、逆に僕のことをあまりよく思っていない人でも“本当はこういう一面もあるんだよ”とちゃんと僕のことを知ってもらってから判断してほしいって思うんです。それにはもっともっと知ってくれたら、もっともっと好きになるかもしれないよっていう期待も込めてのことなんですけど…。これまでの経験でも、最初は苦手だなと思っていてもいろいろと話していくうちに気が合って、最終的に仲良くなっていました。でも、実は僕、人見知りなんですけどね(笑)。

◆えぇ? こうして会話をしていても全くそのような要素は皆無ですが…。

人と会話するのは好きだし、たくさんの人と出会いたいという気持ちはあるんですが、最初は何を話していいのか分からなくて。ドラマ『ここは今から倫理です。』の時も、共演者の方たちはほぼ同世代なのに、「どこに住んでいらっしゃるんですか?」とか、話しかける時になぜか変な丁寧語を使ってしまったり…。でも、仲良くなったら、一気に心を開いてふざけたりもします(笑)。

◆相手を気遣っているからこそ、そのようなぎこちない行動になってしまうんでしょうね。周囲の人からは何と言われますか?

お仕事でご一緒させていただく方からは、「ギャップがある」と言われることが多いです。「普段は普通の高校生なのに、お芝居に関してはすごく真面目でしっかりしてるね」とか「大人っぽいね」と言われます。ただ、自分では真面目過ぎるのもどうなのかなと思ったり…。

◆いい意味で生真面目というよりはフレキシブルな真面目のように見えますが。

例えば、テスト期間中にお仕事があって、そのせいで勉強に専念できなかったというのが嫌なんです。四六時中撮影をしていたとかならまだしも、少しでも勉強できる時間があったのにやらなくてテストがうまく行かなかったなら、それは単に自分のせいだと思ってしまうので。やるからにはいい点数をとりたいし、「あ~これぐらいかな」と中途半端に終わらせるのではなく、一度決めたら最後までちゃんとやり通したいと思っています。それはテストに限らず、体育祭や学校行事に関しても言えることですが、何事も妥協したくないんです。

◆努力家な上に1本筋が通っていて、共演者の方やお友達が言われる言葉の意味が理解できます。とはいえ、まだ15歳なんですよね?(取材当時)

はい。この春中学を卒業して、高校1年生になりました。

◆脅威の高校生ですね(笑)。

アハハ……(照笑)。そうなれるように頑張ります!

PROFILE

●いけだ・ゆうと…2005年6月25日生まれ。埼玉県出身。近年の主な出演作はドラマ『青のSP-学校内警察・嶋田隆平-』『ここは今から倫理です。』、映画「滑走路」「糸」など。映画「キャラクター」が公開中。

作品情報

「あの夏のルカ」
ディズニープラスにて見放題で独占配信中

監督:エンリコ・カサローザ
製作:アンドレア・ウォーレン
声:阿部カノン、池田優斗、福島香々、浪川大輔、高乃麗、乃村健次、磯部勉

<あらすじ>
<海の世界>に暮らすシー・モンスターのルカは、見たことのない<人間の世界>に興味津々。同じシー・モンスターであるアルベルトとの出会いで、2人は海の掟を破り、人間が住むイタリアの港町に足を踏み入れることに。そこで起きた大事件とルカの禁断の憧れが生んだひと夏の奇跡とは。

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●photo/干川修 text/星野彩乃 hair&make/小林純子 styling/森田晃嘉

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