豊崎愛生、全4公演完走!「またみんなと笑顔で歌ったり、一緒に音楽に包まれる空間を作れるように」『豊崎愛生 コンサート2021〜Camel Back hall〜』レポート&インタビュー

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2021年07月26日

ニューアルバム収録の「Cheers!」は洗練されたポップセンスが光る、ほのぼのとしたナンバー。さらにドラマチックなロックチューン「Alright」では、バンドメンバーも心から演奏を楽しんでいるよう。豊崎さんも、ぴょんぴょんと飛び跳ねながら音楽の喜びを表現していく。この日の日替わり曲”1曲目は、ボサノバ風味のオシャレな「パティシエール」。この曲でちょっぴりロマンチックな気分にシフトすると、デビューシングルのカップリング曲「何かが空を飛んでくる」へ。おとぎ話のようなファンシーな世界観で、ホール内の空気をさらに和ませた。

バンドメンバー4人がステージ前方に出て、アコースティックなスペシャルバージョンで「マイカレー」をほっこりと奏でたあと、コンサートはクライマックスに突入。バンドスタイルに戻って、楽器の生々しい音色がエモい「MORNING:GLORY」で口火を切ると、2ndアルバム収録の「See You Tomorrow」、テンポが速めの「シャムロック」で会場の熱気を高めていく。さらに、ボカロ風サウンドが新鮮な「ライフコレオグラファー」、ソウルフルなダンスナンバー「ハニーアンドループス」の2曲では、きらめく照明ワークも手伝って客席をダンスフロアに変貌させた。

「次は今伝えたいことを詰め込んだ曲です!」という彼女自らの曲紹介で披露したのは、ニューアルバム『caravan!』のリード曲「それでも願ってしまうんだ」。ハッピーなサウンドとポジティブなメッセージで彩られたこの曲で観客のクラップも最高潮に達し、ゆるやかで大きなグルーブに包まれたままコンサート本編のラストを締めくくった。

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