津田健次郎インタビュー「ぜひ1話も逃さずに見ていただきたい」『最愛』

特集・インタビュー
2021年10月28日

『最愛』津田健次郎インタビュー

殺人事件の重要参考人となった女性実業家・真田梨央(吉高由里子)と、彼女を追う刑事で梨央の最愛の人でもある宮崎大輝(松下洸平)、梨央の会社で梨央を支える弁護士・加瀬賢一郎(井浦新)の3人を中心に、15年前の失踪事件から現在の連続殺人事件へとつながる謎に迫る『最愛』(TBS系 毎週(金)後10・00)。大輝の上司で警視庁捜査第一係長・山尾敦を演じている津田健次郎さんが現場での裏話や見どころを語ってくれました。

◆放送が開始されましたが、周りの方の反響はいかがでしょうか?

周りの関係者の方やTwitterのフォロワーの皆さん、ネット上のご意見なども含めて、「面白い」「次どうなるんだろう」という感想をたくさんいただいていて、本当にありがたいなと思います。実は映像作品のレギュラー出演が久しぶりだったので、多少の緊張と大きなワクワクがあって、第1話のオンエアの前日からそわそわしてたんですよ(笑)。現場でモニターを見て、確認する時間があまりなかったこともあって、自分の芝居も含めてどんな感じになってるのかなと、ドキドキそわそわしながらオンエアを待っていたので本当にほっとしました。これからも、気が緩まないように緊張感を持って撮影に臨んでいこうと思っています。

◆出演するにあたり、塚原あゆ子監督や新井順子プロデューサーから何かお話はありましたか?

衣装合わせの時に塚原監督、新井プロデューサーとお会いして、山尾というキャラクターの方向性について「津田さんの山尾と佐久間(由衣)さんの桑田には、ほんわかした部分を担っていただきたい」というお話をいただいたんです。第1話では出てこなかったんですけど、山尾はかわいらしいサブバッグを持っていたり、桑田とのやりとりのゆったりした感じは、僕としてはすごく意外でとても面白いなと思ったんです。こういうところに塚原監督、新井プロデューサーのヒットメーカーたるゆえんと言いますか、緩むところも丁寧に作られるんだなっていうのを感じました。

◆塚原監督、新井プロデューサーと話して、山尾はどんなキャラクターだと思われましたか?

実は、台本に出てこない設定も細かく作られている作品なんです。山尾には子供がいて、どこの大学を出ていて、学生時代どういう感じだったのかなどの設定の1つにキャリアではないことが書かれていて。僕も事前に台本を読ませていただいた時に、キャリアの刑事ではないのは何となく分かっていたので、そこは解釈が一致していましたね。派出所勤めから叩き上げで係長まで出世しているということは仕事ができるのは間違いないだろうなと。そう思った時に、現場刑事のパワフルな足で聞き込みしてきた叩き上げの部分と管理職としての人心掌握して組織を動かしていく部分というのは、その人との関係性の中で多層的に見せられると一番良いのではないかと感じました。

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