土岐隼一インタビュー「『とりあえずやってみる』という感覚は失わずにいたい」『Prince Letter(s)! フロムアイドル』

特集・インタビュー
2022年02月21日

音楽と手紙で紡がれる文通アイドルプロジェクト『Prince Letter(s)! フロムアイドル』(通称:プリエル)。メインキャラクターは、亜月アキト(CV:土田玲央)、yuzu(CV:堀江瞬)、冥王院シン(CV:土岐隼一)からなるユニット・STAr(s)!だ。

これまで、ボイスドラマを通してアキトやyuzuの過去、そして心情が描かれてきたが、2月22日(火)からは満を持して「Prince Letter(s)! フロム冥王院シン」が配信開始となる。

TV LIFE webでは、それに先駆け、シンを演じる土岐さんにインタビュー。1月に行われた『プリエル』初の有観客イベント「Prince Letter(s)! フロムyuzu ストーリーライブ ~私立常和歌学園 舞台『CLOCK』~」の感想をはじめ、「Prince Letter(s)! フロム冥王院シン 」の注目ポイントやご自身の思うシンの魅力について、お話をお聞きしました。

◆Special Message Movie

◆まず、先日開催された「CLOCK」公演の感想をお聞かせ下さい。

STAr(s)!は、今までも生配信やライブなどを行わせていただいてきたんですが、お客様を会場にお呼びしてのライブというのは今回の「CLOCK」公演が初めてで。『Prince Letter(s)! フロムアイドル』というコンテンツ、そして彼らを応援して下さっている方々と直接お会いできるということに、実は始まるまでは不安や心配な気持ちもあったんです。でも、いざ幕が開くとたくさんの方が来てくれていて、最初から最後まですごく優しく盛り上げて下さって…。このプロジェクトが発表されてから約1年が経とうとしていますが、このタイミングで皆さんとお会いできて、本当に「やっていて良かったな」と思いました。彼らはこんなにも応援されているのだな、と改めて実感することができた公演でしたね。

◆ライブ序盤では、全員でポエトリーリーディングを初披露するという見どころも。

そうですね。ただ、既にポエトリーリーディングの収録をやっていたということ、『プリエル』開始当初に比べて土田君や堀江君と打ち解けて仲を深められているということもあり、緊張はしつつもとても楽しく、スムーズにできたのかなと感じています。今回はyuzu君に焦点が当たっていたこともあり、堀江君は長く詠う部分もあって緊張もひとしおだったと思うんですけど、リハーサルが終わった後に「僕、走ってませんでした?」というようなことを相談してきてくれたりして、それぞれがお互いを信頼し合いながら臨めました。

◆ついに、2月22日(火)からは「Prince Letter(s)! フロム冥王院シン」が配信開始となりますが、土岐さんの思う注目ポイントを教えてください。

“隙がない人が見せる隙”という部分でしょうか。これまで、アキト君とyuzu君がひと足先に成長しましたが、シン君はどこか「自分にはできないだろうな」とあきらめに近い感情を抱えていたと思うんです。彼らのことは大好きで応援もしているんですけど、「でも、私は…」とためらってしまうというか。今回は、そんなシン君が「自分を変えたい」と思いながらも変われなかった部分を、ひとつ打ち破っていくようなストーリーになっています。なので、今までにはない、見ていて少し不安を感じるシン君というのが出てくるんじゃないかなと。

◆新たなシン君の一面が見えてくる、ということですね。

はい。今までのような泰然自若とした安心感のある彼、といった感じではなく、ある種、年相応の“冥王院シン”という存在が垣間見えると思います。あまり人に弱みを見せたくない人間が自分の感情を吐露するのって、とても勇気のいることだし難しいことだと思うんですけど、そういうシーンもあったりして。僕自身、「シン君、がんばれ!」と思いながら演じさせていただきました(笑)。皆さんにも、改めて「応援したい」と感じてもらえたらうれしいです。

◆土岐さんが感じるシン君の魅力はどのような部分ですか?

「沈黙は金」という言葉がありますが、シン君はこの年にしてそれを持っている気がするんです。必要以上のことはしゃべらないとかそういうことではなく、「本当に大切だ」「この言葉は言う必要がある」と思った時に発する言葉だからこそ、すごく含蓄がある。説得力がある方って、そういうことだと思うんです。言葉のひとつひとつに重みがあるというか。

◆確かに、シン君という存在がそこにいるだけで安心感を覚えます。

そうなんですよね。僕自身はどちらかというと「雄弁は銀」のほうの人間なので(笑)、彼とは全く違うタイプなのですが、そういう彼の落ち着きや雰囲気というのは、シン君を演じると決まった時から意識しています。シン君のそういう部分がすごく好きですね。

◆最後に、声優をはじめ、音楽活動など多岐にわたって活躍される土岐さんが目指している人物像を教えて下さい。

今の時代の“声優”って、根幹は役者でありつつ、“いろんなことができる”という見られ方に変わってきている気がするんです。ただ、僕はその在り方は全く嫌いではないですし、「とりあえずやってみる」という感覚は失わずにいたいなと。いろんな物量やスケジュールとの兼ね合いでどうしてもできないこともあるのですが、「こういうことやってみませんか?」と新たにお話をいただくものは、僕ならできると期待をして下さっているということだと思いますし、事務所のOKさえ出ればやってみるというスタンスでいます。周りの先輩方ともこういうことをお話させていただいたことがあるのですが、「とりあえずやってみて、失敗したらその時考えたらいい」という方ばかりで。“ここまで”という線引きをせず、いつまでも「とりあえずやってみる」という感覚を持っていたいですし、そういうことを“楽しい”と思える感性をより磨いていけたらなと思っています。

作品情報

『Prince Letter(s)! フロムアイドル』
2022年2月22日(火)後11・00~より、ボイスドラマ『Prince Letter(s)! フロム冥王院シン』第1話が配信開始

出演:亜月アキト(CV:土田玲央)、yuzu(CV:堀江瞬)、冥王院シン(CV:土岐隼一)ほか
ゲスト出演:藤原龍之介(CV:浜田賢二)、冥王院カイ(CV:小林千晃)
企画・製作:松竹株式会社 開発企画部

公式HP:https://www.prince-letters.jp/
公式YouTube:https://www.youtube.com/channel/UC92n05BSTkHjn_KJdZm20Sg

PROFILE

土岐隼一
●とき・しゅんいち…1989年5月7日生まれ。A型。東京都出身。2ndシングル「真心に奏」が好評発売中。近作は、アニメ『東京リベンジャーズ』『ぷちセカ』『怪人開発部の黒井津さん』『リーマンズクラブ』など。アニメ『シュート!Goal to the Future』への出演を控える。

公式Twitter:https://twitter.com/tokishunichi/

●photo/YOSHIHITO_SASAKI text/片岡聡恵

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