神尾楓珠インタビュー「どうやったら天才に見えるんだろうと苦労しました」『階段下のゴッホ』

特集・インタビュー
2022年09月19日
『階段下のゴッホ』神尾楓珠インタビュー 写真:山元良仁©「階段下のゴッホ」製作委員会
写真:山元良仁

TBSの深夜ドラマ枠「ドラマストリーム」で9月20日(火)からスタートする『階段下のゴッホ』(TBSほか 毎週火曜 深夜0時58分~1時28分)に出演する神尾楓珠さんにインタビュー。

本作は、自分らしく生きるために邁進し、強くたくましく夢にも仕事にも向き合い進んでいく主人公・鏑木都(SUMIRE)の姿を通して、生きやすいようで生きにくい令和の時代を闊歩する女性たちにエールを送るヒューマンラブストーリー。東京藝術大学大学院出身の脚本家・加藤法子が全編脚本を務め、劇中メインテーマを火曜ドラマ『中学聖日記』の小瀬村晶が担当する。

神尾さんが演じるのは、美術予備校に通う東京藝術大学に六浪中のミステリアスな青年・平真太郎。画家を目指し美術予備校に通うことを決めた高収入超エリート会社員の都を、圧倒的ともいえる絵画の才能で驚かせる存在だ。

◆演じられる真太郎はどんな人物ですか?

自由ですし、他の人とはどこか見ている視点が違いますね。そして、すごく合理的というか、本当に絵のためにならないものは何もいらないみたいな感じなんです。すごく今っぽい考え方だなと思いました。

◆どのように役づくりをされましたか?

柔軟に対応できるように、作り込むというよりは現場で思いついたことをやっている感じです。ただ、絵画の才能がすごい役なので、どうやったら天才に見えるんだろうと少し苦労しました。

◆天才に見えるために、どんなことをされましたか?

絵の技術指導がありました。ただ、現場に入ってみないとどういうふうに撮るのかも分からなかったですし、やるしかないっていう感じでした(笑)。周りと違うリアクションをしたり、みんなが同じところを見ているときに違うところを見てみるとか、細かい部分を意識していますね。

◆真太郎に共感する部分、自分とは異なるなと思う部分はありますか?

僕もハマったらもうそのことしか考えられないタイプなので、その点は少し似ているのかなと。違う部分でいうと、真太郎みたいに周りと違う存在にはなれないですよね。どうしても周りと合わせることをしてしまうじゃないですか。それをしないで生きていくっていうのは、すごく大変だなと思います。

◆周囲とコミュニケーションをあまり取らない役柄ですが、撮影現場で共演者の方とのコミュニケーションは?

みんなで仲良くしゃべっていますね。でも、都役のSUMIREちゃんとはそこまで距離が近くならないように、意識してというわけではないですが、ある程度の距離はありました。あんまり干渉しないほうがいいのかなと。

◆他の共演者の方とはいかがでしたか?

あえて距離をとることもなく、自然と撮影に入ったら切り替わるみたいな感じで、全員でいるときは普通にしゃべります。特に栗林一人役の高橋侃君がめちゃくちゃ話しかけてくれます(笑)。予備校メンバーの関係性が普段の僕たちの関係性と少し似ている部分があって、5人の空気感は侃君が作ってくれました。

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