加藤大悟「Nissyさんは今も憧れの存在。距離のある状態で崇拝していたいんです」1st LIVE「oriGin」インタビュー

特集・インタビュー
2022年09月30日

加藤大悟インタビュー

ボーイズグループ・Hi☆Fiveのメンバーとしても活動する一方で、舞台「ヒプノシスマイク」やミュージカル「刀剣乱舞」など、人気作に多数出演している加藤大悟さん。まもなく自身初のソロライブが地元・愛知と東京で開催されます。俳優業について、またアーティストとして歌うことについてインタビューしました。最近ハマっているという食に関する話題も。9月28日(水)発売のTV LIFE誌面ではWEB未掲載のカットと共に、芝居に対する思いを聞かせていただきました。ぜひ誌面と合わせてチェックしてください!

◆「ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-」Rule the Stage-track.3-で初舞台を経験してから約2年。現場でどのように過ごしてきましたか?

当時は何も分からないままで現場に入ることになったので、先輩たちに頼りっぱなしでした。皆さん、何年も現場を経験していて、お芝居の引き出しも多い人たちばかりでしたから。観察して、盗んで、ときにはストレートに尋ねて教えてもらいながら、自分のものにしていくしかなくて。そこに関しては、「自分1人の力で!」みたいな、変なプライドもなかったです。特に「ヒプノシスマイク~」のナゴヤディビジョンのメンバーは、もはや家族みたいな感じです。いろんな場面で、本当に全て面倒みてもらっていて(笑)。僕にとっては、もうかけがえのない存在になっています。

◆ライブ公演や他の作品への出演も経て、12月には“ヒプステ”の新作公演を控えています。前とは違う、できるようになったぞというところを見せるチャンスでしょうか?

いや、そんなハッキリ言えるような感じではないですけど(笑)、一度やっているので役が染み付いている部分はありますし、二度目なので膨らませることもできるとは思います。他の舞台も経験してきて、やっぱり、最初のときよりは絶対に動けるようになっていると思うので。いつまでも、面倒みてもらっているような次元にいてはダメですし、さらにいろんなことを吸収していく姿勢で臨みたいです。

◆アーティストとして歌うのと、劇中で役として歌うのとで違いがあると思いますが、特に難しいなと感じたのは?

舞台では、キャラクターとしての気持ちがあって歌う曲というのが基本ですが、僕はそっちをやってきていなかったので、“まほステ”(「魔法使いの約束」)や“刀ミュ”(ミュージカル「刀剣乱舞」)は難しかったです。“ヒプステ”は、ラップでバトルするという、相手を攻撃する手段みたいなところがあるので、ちょっとまた別だったんですけど。気持ちをどのぐらい乗せて、どう歌で表現するのか。やりすぎると過剰で不自然ですし、バランスが難しい。ただ、役と自分をまったく切り離す、自分の感情をなくすっていうのもまた違うなと思っていて。喜怒哀楽の、例えば喜びという感情を、自分だったらこうやって表に出ちゃうけど、ちょっとひねくれたタイプの役だったら、素直に出せないだろうな、とか。まず、加藤大悟として感じる部分があった上で、役としての感情表現で歌うことになる。だから役者によって違いが出てくるし、そこが面白さであり、キャラクターの魅力につながるんだろうなって思います。その点に関しては、本当にまわりにいる先輩たちがすごすぎるんですけど。

◆最近共演した人で刺激を受けた人は。

舞台『漆黒天』で共演した松田凌君です。本読みのときから、もう場の空気を変えてきていた。少なくとも、僕はそう感じたんです。世界を作っていて、「えっ、すごい、何この人!」ってなりました。立ち稽古に入ってからも、ずっとその印象でした。声もすごくよく通るし、しっかりと大きな声が響く。台詞の聞き取りやすさも含めて、すごすぎる! ってずっと思っていました。

加藤大悟インタビュー

◆夢だったというソロライブも開催されます。俳優活動と同時進行で、かなりハードな日々を送っているとか。

いや、正直、大変です(笑)。俳優としての活動を続けさせてもらっているのは、お芝居の経験を積むことは歌の表現力にもつながるから。どちらのレベルも上げていったほうが、自分にとってプラスになると思ったんです。見てくださっているファンの皆さんにとっても、そのほうが楽しいじゃないですか。俳優として、台本を読み込んで、役の気持ちを想像して作っていくことをやっていると、歌詞の理解も深まります。舞台で役として、いろんな楽曲と出会えることも楽しい。自分がやりたいって言っていたことだったので、ソロライブの構成から楽曲から、全部自分で考えているんです。候補曲の中から選んで、そこからまた調整してっていうのをやっているので、考えることとやることが多すぎて…。マネージャーさんに「キツイっす!」って素直に言いながら二人三脚でやっているので、精神面は大丈夫です(笑)。いいスタッフさんに囲まれて、すごく恵まれている環境でお仕事させてもらっています。

◆今回はどんなライブにしたいですか?

僕のことを知って好きになってくれた人はもちろん、友達や家族も連れて行きたくなる場にしたいんです。生で見て、聴いてもらって、「よかった」「感動した」「楽しかった」という感情が広がってくれたら、最高だなって。歌で気持ちや考え方に刺激をもらって、人生が変わるってことってあるじゃないですか。というか、僕がそうだったんですよね。中学1年のときにAAAさんを好きになり、歌が好きで、この世界に入ったので。ハマった頃にNissyさんがソロ活動も始めて、しかも全部セルフプロデュースでされていて。全てに憧れて影響を受けて、今、やっと自分も発信する側になれた。僕の歌を聴いてもらって、頑張ろうって思ってくれたり、落ち込んでいる気分のときは寄り添えたり、そういう存在になれるよう、頑張ります。Nissyさんの曲は今もずっと、毎日聴いています!

◆同じ芸能界で仕事をするようになって、共演したいと思いますか?

いや、それをしたらダメなんです。会いたい気持ちはものすごくありますけど、距離がある状態で崇拝していたいので。仕事の場で会ってしまったら、ファンとしてじゃなく、1人の社会人、加藤大悟として向き合わないといけない。楽屋とかに行って「よろしくお願いします」「お疲れ様です」とか、そういう関係は求めていないんです…。会いたいし、なんなら抱きつきたい気持ちもあるんですけど、仕事では関わりたくない。ファンとして会いに行きたいです!

◆お仕事以外のことで今楽しんでいること、好きなこと、ハマっていることは?

日々の食事かな。食べることを楽しんでいて、普通に好きなものを好きなだけ、食べてます! あっ、もちろん、撮影前や舞台前は調整しますけど。いつも「今日の夕飯、何食べようかな」って考えるのが楽しい。人間、楽しみがないと頑張れないところ、あるじゃないですか。

◆ありますね(笑)。ちなみに、最近食べておいしかったものは?

コンビニのバジルパスタがめちゃくちゃおいしいんです。コンビニって、おいしいものがいっぱいあるんですよねぇ。だから家に帰る途中で寄って、「今日は何を食べようかな~」って選ぶのからして、すごく楽しい。「あ! 新商品出てるじゃん! でも今日はこの気分じゃないな~」なんて考えながら、あれこれチェックしている時間も楽しい。「このカップ麺に何か入れたいな…。よし、わさびも買っていこう!」って自分なりにアレンジもします。調味料を足すぐらいですけど(笑)。愛知県民なので、味が濃いのが好きなんですよね。

◆最近やったアレンジは?

カップのまぜそばみたいなやつは、どれだけごま油をかけてもおいしい。ちょっと多めにごま油をかけて、あとニンニクをぱぱっと。粉状のがあるんですよ、ニンニクの。そこにナツメグをかけるんです。ちょっと香りがよくなり、なんとなく、おいしく成ります。ごま油って何にかけてもうまいんだって、最近知りました。もう万能すぎて、まさに魔法の油です。

PROFILE

●かとう・だいご…2000年9月19日生まれ。愛知県出身。A型。これまでにミュージカル「刀剣乱舞」シリーズの山姥切国広役、「ヒプノシスマイク Division Rap Battle」Rule the Stageシリーズの四十物十四役などを務める。『僕たちのシェアハウス2.5号室』(GYAO!)に出演中。11月6日(日)に朗読劇「青空」(東京・銀座 博品館劇場)、12月27日(火)に「Japan Musical Festival 2022 Winter Season」Day2二部(東京・オーチャードホール)に出演。

ライブ情報

1st LIVE「oriGin」
10月7日(金)[1部]14・30開演/[2部]18・00開演 愛知・今池ガスホール
10月9日(日)[1部]14・30開演/[2部]18・00開演 東京・山野ホール

加藤大悟Twitter:@katodaigo0919
加藤大悟Instagram:@katodaigo0919

●photo/中村 功 text/根岸聖子