萬田久子「『貴殿のお悩み事を解決しましょう!!』という作品です!」『グランマの憂鬱』

特集・インタビュー
2023年04月03日
『グランマの憂鬱』
『グランマの憂鬱』萬田久子 ©東海テレビ

4月8日(土)スタートのドラマ『グランマの憂鬱』(東海テレビ/フジテレビ系 毎週土曜 午後11時40分〜深夜0時35分)で主演を務める萬田久子さんにインタビュー。役の印象や意識して演じているところ、作品の題材で共感できるところなどを聞きました。

高口里純の「グランマの憂鬱」(双葉社 JOUR COMICS)を原作とする本作は、村の総領「グランマ」こと百目鬼ミキ(萬田)が、日常に巻き起こる家族・仕事・生活の問題を一刀両断。見ているだけで胸がすく、愛ある「喝!」が必見のドラマとなっている。

◆オファーを受けたときの感想は?

「なるほど」の一言でした。人からの自分に対する接し方を見て、「そうか私っていろんな意味で先輩なんだ」とだんだん自分の立場が分かってくる。そういったときにこういうオファーが来ると、こういう役ができる立場になったんだな、と思います。例えばこれが30代のときだと、オファーは来なかったと思うんです。自分の年齢よりも年上の役を演じるのは初めてだったので、そういう意味でも「なるほど」と思いました。

◆原作・脚本を読んで、面白いと感じたところは?

言葉、せりふですね。発する言葉が小気味良いなと、演じるに当たり引き締まる思いでした。

◆百目鬼ミキをどのような人物と捉えていらっしゃいますか?

凛とした総領というイメージです。人間なので、寂しい、悲しい、いろいろな気持ちを当然抱えていると思いますが、村の人たちの前では凛としていて温かい。そういうところを心掛けて演じています。

◆ミキに共感するところや、ご自身との共通点はありますか?

ミキさんと私では表現の仕方が違いますが、愛があるところが同じだと思っています。ミキさんはとても厳しい話をしますが、愛があるんですよね。それはとても大事なことで、「根底には愛を」と私も常日頃思うので共感します。

◆どのように役作りをされましたか?

原作を見ると、ミキは私よりも年上なのですが、私は年齢はただの数字だと思っていますので、年齢に関しては特に気になりませんでした。ただ、原作がある作品なので、髪形や衣装はみんなで相談して、原作に近い雰囲気に持っていきました。

◆役を演じる上で大切にしていることは?

先ほど言った愛はもちろんですが、私は笑い上戸のようで、笑みを抑えることを大事にしています。顔では笑みを出さず、心の笑みを持つ。それと、低音で言葉を発するようにと監督もおっしゃられたので、そこも意識しています。

『グランマの憂鬱』
『グランマの憂鬱』萬田久子 ©東海テレビ

◆現場の雰囲気はいかがですか?

私の座右の銘は“人生楽しみましょう”なのですが、楽しくなければ現場じゃないと思っているんです。それを心掛けるというのもおかしな話ではありますが、現場は最高に楽しいです。私の活力になりますし、よく「100回のエステよりも1回の現場」という話をしています(笑)。もちろんエステも大切ですが、現場にいると細胞が生き生きとしてきます。

◆共演者とのエピソードはありますか?

役の影響もあるかと思うのですが、みんな家族のような感じです。モト冬樹さんとは長いお付き合いになりますが、足立梨花さんとは初めての共演で。実際こういうお嫁さんが来たら心強いなと思いますし、加藤柚凪さんもかわいくてしっかりされています。皆さんのおかげで、私が楽をさせてもらっている感じです(笑)。

◆作中で、村人たちがミキに相談を持ち掛けるシーンもありますが、萬田さんご自身が共感できる悩み・相談はありましたか?

物語も本当に面白くて。今起こっている社会問題などもお話に入っているんです。例えば、高齢者の免許返納のお話。加齢や病気などに伴い自主返納が勧められていますが、自分ではまだ大丈夫と思っていても難しい問題です。ドラマではグランマが「年寄りだからと無理に取り上げるのではなく、自分で責任を持ってやることだ」と同年代に諭します。他にも、SNSで傷ついた女の子を助けたり。生活の上ですごくヒントになると思います。

◆ミキは本質を見極めて誰にも臆さず立ち向かっていける人物ですが、ミキの生き方を萬田さんご自身はどのように思われますか?

ミキさんは強いなと本当に思います。人に正々堂々と思っていることを言えるのって、かなりのパワーがいることですよね。自分の言ったことに対しても責任を取りますし、カッコいいなと思います。私も少し取り入れたいですね。ドラマを見ると皆さんパワーや勇気をもらえると思いますのでぜひたくさんの方に見ていただきたいです。

◆このドラマが視聴者の方にどのような影響を与えると思いますか?

見ている方によって違う思いますが、どの立場で見ていたとしても全員に言えるであろうことは、スカッとできるということだと思います。悩み事を抱えている人がいたら、解決策を見つけられるかもしれません。

◆視聴者の方へのメッセージ

土曜の午後11時40分からの放送ということで、土曜の夜に1週間分の全身エステをして差し上げます!(笑)

PROFILE

萬田久子
●まんだ・ひさこ…1958年4月13日生まれ。大阪府出身。B型。

番組情報

『グランマの憂鬱』全8話(予定)
東海テレビ/フジテレビ系
2023年4月8日(土)~5月27日(土)
午後11時40分~深夜0時35分

出演:萬田久子、足立梨花、加藤柚凪
鷲尾真知子、竹内都子、駒塚由衣、金子昇、神尾佑、モト冬樹

企画:市野直親(東海テレビ)
原作:高口里純 「グランマの憂鬱」(双葉社 JOUR COMICS)
脚本:森脇京子、阿久津朋子、遠山絵梨香、的場友見
音楽:鈴木ヤスヨシ
主題歌:THE ALFEE「鋼の騎士Q」(ユニバーサルミュージック)
演出:岡野宏信、長尾楽、雨宮由依ほか
プロデューサー:中頭千廣(東海テレビ)、小林和紘(FCC)、浅野澄美(FCC)
制作:東海テレビ FCC

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