人気恋愛番組『オオカミちゃんには騙されない』10話の劇中歌を担当！ボーカルグループ「THE BEAT GARDEN」とは？

恋愛番組『オオカミちゃんには騙されない』のNetflix版第10話が、2023年8月6日に配信された。Netflix版『オオカミちゃんには騙されない』は、「ABEMA」で2017年にスタートし、累計視聴数3億回を突破する「オオカミ」シリーズの最新作。真実の恋をしたい男女が本気の恋に落ちていくまでを追いかける恋愛番組だ。

最新シリーズはNetflixで独占配信されており、『宇宙戦隊キュウレンジャー』のハミィ/カメレオングリーン役を担当した大久保桜子さん、元ラストアイドルの西村歩乃果さん、ドラマや舞台などで幅広く活躍する中尾暢樹さん、クリエーターズユニットを結成し活動しているWho-yaさんら男女5名ずつが出演。しかし、女性陣のなかには好きなフリをする“オオカミちゃん”が1人以上潜んでおり、もともと一筋縄ではいかない恋の駆け引きをさらに翻弄。そんななか、参加者たちは“真実の恋”とは何かを探し求める。

全12話の配信を予定しており、最終的には男性から女性への「最終告白」が行われるはずの本作。クライマックスに向けて怒涛の展開が続く第10話では、ボーカルグループ「THE BEAT GARDEN」が劇中歌を担当し、重苦しい雰囲気がありながらも加速していく10人の物語を音楽で彩った。

筆者は「THE BEAT GARDEN」に、弊媒体「TV LIFE web」で一度だけインタビューしたことがあるが、その一回で彼らに惹かれた。特に「まずはそれぞれ自己紹介を」とお願いしたところ、順番を決めるために急にじゃんけんを始めたことが、強く印象に残っている。そんな彼らがどんなグループなのか、本稿で改めて紹介していきたいと思う。

「THE BEAT GARDEN」は仲良し！

「THE BEAT GARDEN」は2012年に大阪で結成され、2016年にメジャーデビューしたグループ。現在はUさん・MASATOさん・REIさんの3人で活動している。もともと友達同士だったメンバーが集まって活動しており、本人たち曰く「気持ち悪いくらい、どんどん仲良くなっている（笑）」とのこと。その仲の良さは、前述のじゃんけん、インタビュー中に誰かが発言すると乗っかるかツッコむかするというやり取り、3人が集まっている様子を見てもらうだけのイベントを開催するなどの行いから、上辺だけの言葉ではないということが伝わってくる。

しかし、そんな友達同士だからこそ「一緒に音楽を続けていけないかも」と思った瞬間もあったそう。MASATOさんはインタビューで「音楽で飯を食っていくには、少なからず誰かに評価されないといけない。そういうビジネス面を考えると、友達とは違う付き合い方がどうしても必要なんです」と以前に悩みがあったことを吐露。そんな悩みを他メンバーの2人も感じ取っていたそう。そして、今はその悩みを乗り越え、「“他の2人ががんばってくれているから自分は休みます”」と言える関係に。さらに信頼関係を築いた仲良しの3人は、いまも心地よいハーモニーを届けている。

『六本木クラス』の挿入歌「Start Over」が大ヒット

彼らの活動で記憶に新しいのが、昨年（2022年）テレビ朝日系で放送されたドラマ『六本木クラス』の挿入歌「Start Over」を担当したこと。本曲は原作の韓国ドラマ『梨泰院クラス』のメインテーマソング「START」の日本語カバー曲で、YouTubeで公開されている本曲の視聴動画は1,000万回再生を突破。さらには配信チャート23冠を獲得するほどの人気曲となった。

本曲の日本語詞を担当したUさんはインタビューで、「さまざまな困難がありながらも泥臭く進んでいく、ゼロから築き上げていく（ドラマの）主人公たちの姿が、おこがましいですが、上京してからここまでの自分たちの歩みと重なりました」とコメント。彼らは、事務所に所属するまでは自分たちで車を運転して移動しながら路上ライブをやっていたという。「Start Over」はそんな時代から彼らを応援してくれているファンの方々への恩返しになればという思いも込めて歌っているそうだ。感謝の気持ちをいつも、いつまでも忘れない。そんな「THE BEAT GARDEN」の心意気が単純に好きで、見習いたい部分でもある。

「High Again」は不可能を不可能じゃないと自分に言い聞かせている

「Start Over」を含め彼らは数多くの楽曲をリリースしており、基本的には作詞作曲も彼らが行っている。『オオカミちゃんには騙されない』第10話のなかで流れた「High Again」もメンバーのUさんが作詞、作曲はメンバー全員で行った疾走感あふれるエレクトリックダンスロックだ。

UさんはYouTubeにアップされている動画にて、本曲の最初のフレーズは「いつも以上に自分の鼓動が速くなっているぜ」という高揚と「不可能を不可能じゃないと自分に言い聞かせている」様子を表現しているとコメント。続けて、人生でも自分の気持ち次第、生き方次第で逆転劇が起こせるのでは、という思いを詞にしたと言葉にしている。偶然ではあるだろうが、これらは10話時点でのNetflix版『オオカミちゃんには騙されない』メンバーたちへのメッセージのようにも勝手ながらに感じた。